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今回は「配慮」と「心配り」の話。

「配慮」とは深く考えて気を配ること。

「心配り(=心遣い)」は、相手にとって良いと思えることを考え、思いやりの心を働かすこと。

双方が伴う行動に人は感謝したり、感動するそうですね。

配慮の欠けた失敗談


私の実家(浜松市)にある若森家のお墓。

建ててから多分、30年は経過していると思う。

カビも生え、周囲や隣の墓石は新しく建て直し、目立つようになっていた。

父親に電話して「墓石を買い替えよう。ボロボロだし、見栄えも悪いしさ。今度、一緒に見に行こうよ。」と伝えた。

父親は「うん、ありがとう。」と言った。

数日後、妹からLINEが入った。

妹「お父さん、なんか暗いからさ、聞いたら、墓石を買い替えようとお兄ちゃんに言われた後だったみたいで、お墓を買い替えたくないんだけど、せっかく言ってくれているから、言えなかったみたい。」

私「え?墓石、キレイになるし、ご先祖さんも良いと思うんだけど。」

妹「お爺ちゃん(父親の養父)が自分を養子(息子)に迎え入れてくれて、墓を引き継いでくれるからと頑張って建ててくれた墓だから、自分はあの墓に一緒に眠りたいって。」

私「・・・、そっか。」

「配慮」が欠けていた。

この仕事をするようになって、お店に来られるお客様たちがモノを手放される時、その背景には様々な気持ちや感情があることを知っていたはずなのに。

自分には配慮が欠けていた。

そう、父親は養子であり、育ててくれた父(養父)に感謝していること。

継いでくれる息子が出来て嬉しかった祖父の気持ちを。

クリーニングするという選択

反省した。

結果、祖父が建ててくれた想いを大切にする選択をしたい。

そこで、墓石をクリーニングする提案を父親に電話で伝えた。

父「ありがとう。そう、爺ちゃん(養父)が苦労して建ててくれた墓だから、大切にしたいんだよなぁ。」

嬉しそうな声だった。

心配り(心遣い)と配慮

相手を想い、相手にとって良いことをしたい。

それは仕事でもプライベートでも大事なんだと。

自分自身、そう思って生きてきたのにね。

でも、今回のことを経て、「深く考えること」はとても大事だと思った。

父親から学んだ大切なこと。

だから、心配りする感情を大切にしながら、深く相手のことを相手軸で考えられる人でありたい。













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