スパークコーヒーの焙煎機がやってくるまでのお話②
さて、前回からの続きです。
前回の記事はこちら↓
予算、スペック共に見合った焙煎機がどうやらこの世に存在するらしい、というか作ってもらえるかもしれない、という情報を掴んだところまででしたね。
それからすぐにまず東京産機に電話で確認をとりました。
ある日会社でその日の焙煎を終えたのち、私のデスク代わりだった焙煎室のカッピングテーブルから、
「私は〇〇コーヒーの焙煎責任者で、独立を考えています。△△さんからキャストアイアン(鉄鋳物)の本体部分がそちらの工場にあるって聞きました。それで焙煎機作ってもらえませんか?」
という趣旨の電話をかけた事を今でも鮮明に覚えています。
それが2015年の冬の終わり頃。
焙煎機の納期はオーダー後3〜4カ月ほど。正式オーダーしようにも、まず物件の仮契約→融資の申し込み&審査を経なければ支払えるアテがありません。
、、、が、この辺りは全ての準備が整ってから進めるなんて事は不可能です。見切り発車でやってしまいましょう。
実際には物件を押さえたのが7月で、ほぼ同時に焙煎機をオーダー(製造開始)→8月初旬に融資申込み→満額融資決定がお盆明け→9月1日に物件引き渡し→10月中旬に焙煎機引き取り→10月27日にグランドオープンのような流れでした。
物件申し込んだ時点でもう後には引けないので、もちろん会社への退職願いもその時期です。
退職までの1か月、既に焙煎機の製造は始まっていて、資金調達できる保証は無い、という状況が続いた訳ですね。
とはいえ、繰り返しますが全ての準備を整えてから何かを進める事など不可能です。多少落ち着かない日々ではあったものの、結果満額の融資を勝ち取る事ができました。
、、、焙煎機の話=ほとんどお店ができるまでの話になってしまいそうなのでなるべく省きますが、そんなわけで9月の物件引き渡しから内装工事がスタートし、内装がほぼ終わったところで焙煎機が完成→搬入・設置という流れでした。
↑このスペースに焙煎機が入ることになります。
業務用の焙煎機というものは、スペースがあればどこにでも設置できるものではありません。無理に設置すれば作業効率が下がるだけでなく排気不良による味への悪影響、最悪火災につながります。
絶対に1階に設置すべきですし、安全上お客様が簡単にアクセスできる場所に置くべきでもありません。
その点からもご覧のとおり焙煎機の設置にはぴったりの物件を借りる事ができた訳ですが、物件についてはまた別テーマになるので別の機会に。
製造をお願いした東京産機さん、内装屋さんと私で図面をやり取りしながら、特に煙突の出し方(めちゃくちゃ重要!)については私自身が指定して進めていきました。
そして問題になるのは設置工事ですが、、、350kgもあるこの焙煎機。輸送だけでもそこそこしますし、さらに設置までとなると東京〜仙台間日帰りでは不可能なので、複数人分の人件費もかかります。トータル数十万円ほどになる計算です。
開業時は融資によってまとまった現金が手元にあるとはいえ、なるべく無形のものへの出費は抑えたいところです。運転資金は確保できるだけした方がいいですからね。
なので輸送に関しては私自身が2トントラックを借りて持ってくることにし、設置はとりあえず置くだけまでを友人に手伝ってもらい、翌日から内装屋さんに煙突工事をお願いすることにしました。これでトータルかかって10万円ほどに圧縮!
煙突工事は内装屋さんの専門外ですが、東京産機さんとやりとりをしながら、また既出のエンジニアの方にもタイミングよく仙台に来ていただくことができ、下見をしていただいた上でアドバイスを頂きながら最終的には私が指示を出しつつ進めていくことに。
、、、という段取りが決まったところまでで次回に続きます!次回いよいよオールスター登場です(なんのこっちゃい)。
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