見出し画像

小学生でもわかることが、理解できない大人たち

 “そんなことは小学生でもわかることだろう!それがなんでわからなないんだ!”

 S N Sの投稿に対する反論としてこのような非難のことばをよく見かけます。

 その反論、わからないでもない場合もありますが、冷静に世の中を見渡せば小学生でもわかりそうなことを理解していない大人たちは大勢います。

 さらにいえば、理解できていても行動がともなっていない人は更に多くいます。

 おとな達がこども達でも理解できることをちゃんと理解して、行動できれば世の中はもっと素晴らしく、生きやすくなるかもしれませんよね。

 なぜ、多くのおとなが子供のように理解して、行動できないのか、その理由を考察してみたいと思います。

こどもでも解るが、興味のないことはやらない大人たち


 我々は、こどもでもわかるようなこと、絶対に行動した方が良いことを見過ごして生きてきています。それは、こどもでもわかることが見えていないからなのです。

 僕は、59歳になるまで献血をしたことがありませんでした。興味がなかったからです。

 でも、街頭で血液が足りませんという呼びかけをしているのはもう何十年も耳にしていました。

 なぜ血液が足りないのか、その理由を知ろうとはしていなかったのです。

 この国に住み、阪神淡路大震災も、東北大震災も経験している大人なのにです!

 血液が足りない理由を聞けば、小学校4年生の頃の僕でも理解はできますし、そうと知れば法律的に不可能ですが、こどもらしい正義感で献血バスに並んでいたかもしれません。

 

子供にだけ見える妖精を探せ


 見えるものを見えなくする理由は沢山あります。

・日常の忙しさや生活のストレス、責任などから、興味のないことに時間を割く余裕が少なくなっているだとか!

・そのためにリスクを避ける傾向が強くなり、新しいことに挑戦する意欲を失ってしまっているとか!

・もう年だから新しいことは難しい。というような思い込みにより、自分の能力を低く見積もってしまっているとか!

・周りの人々の期待や評価を気にしすぎるあまり、自分の興味や好奇心よりも社会的な「べき」に従うことが多くなってしまっているとか!

 これらの理由を理解することで、興味のないことに挑戦する際の心理的障壁を乗り越えるヒントになるでしょう

 人生にはできるのに、行動していないことは山ほどあります。逆を返せば、世の中には自分にできることは山ほどあるのです。

 誰もできないことを成し遂げることは素晴らしいことですが、誰でもできることを行う人も同じように素晴らしい人だと思います。

 僕たちの心にある少年、少女の頃のピュアな気持ちを呼び戻しましょう。

こどもでも解るが、新しい常識を受け付けない大人たち


 人は年齢とともに柔軟性が低下して、どうしても新しい情報や常識に対しての受け入れが難しくなる傾向にあります。

 また、固定観念や既存の知識に固執することで、新しい視点を持つことができないといったことになります。

「投資」は危険で「貯蓄」は安心と言った神話

 一定の世代は、自らの経験や受け継がれてきた知識に基づいて、「お金を増やすための投資は危険」という固定観念を持っています。

 この考えは、過去の経済危機やバブル崩壊といった大きな経済的な変動を経験した世代から特に強く持たれています。

 一方、貯蓄は「安全」とされる理由は、銀行や金融機関が保証するものであり、確実に資産を保護できるという信念から来ています。 

 しかし、近年の低金利環境やインフレの進行により、実際には貯蓄だけではお金の価値を維持することが難しくなっているのは周知の通りです。

 もはや、国策として投資を奨励する時代において、このような固定観念は、新しい投資の方法や経済の知識を受け入れる障壁となり、適切な資産運用のチャンスを逃す原因となることも少なくありません。

 恐ろしいのは、我が国ではこのようなことは学校教育では行われていない点です。

 つまり、古い固定概念を持った家庭で育つ子供とそうでない子供には格差が生まれる可能性もあるってことです。

デジタルネイティブなこども達との比較

 デジタルネイティブとは、生まれたときからデジタル技術に囲まれて育った世代を指します。

 この世代の子供たちは、スマートフォンやインターネットといった技術を使うことが自然であり、これらの技術を使った情報の収集やコミュニケーションに長けています。

 一方、デジタル技術の登場前に生まれた大人たちは、これらの技術に対する習熟度が低く、新しい技術の学習に時間がかかることが多いです。

 この理由としては、「脳のシナプスの整理」が影響しています。成長とともに、使用されない神経回路は減少し、新しい情報の吸収が難しくなるとされているからです。

 現代社会では、固定観念を捨て、新しい情報や技術に柔軟に対応することが求められています。いくら抗ってもそれが主流なのです。

 デジタルネイティブな子供たちのようにはいかないものの、柔軟性を持ち続けることで、より豊かで賢明な選択ができる可能性はあります。

こどもたちが解ることがわからない理由を心得ておく

・人の脳は成長と共に「シナプスの整理」を行い、使用されない神経回路は次第に失われていきます。これにより、新しい情報を学ぶ能力が低下するとされています。

・年を重ねると、経験から得た知識や価値観が確固として定着します。これが強固になりすぎると、新しい視点や情報に対する柔軟性が低下する原因となります。

・新しいことを受け入れると、自身の価値観や立場が揺らぐことを恐れる大人も少なくありません。変化への恐怖心が、新しい常識を受け入れることの障壁となることがあります。

・現代は情報が氾濫しており、どの情報が正しく、どの情報が間違っているのかを判断するのは難しい。そのため、新しい常識を学ぶのに疲れやすくなる傾向にあります。

「脳の変化」「固定概念」「恐れの感情」「情報過多」こういった理由を踏まえておくことで、変化を続ける社会に対応する気持ちの余裕を持っておくことが大切だと思います。

 小学生が自然と持っている好奇心や学ぶ意欲は、大人になると失われがちです。

 しかし、新しい常識や興味のないことに対する行動力は、人生を豊かにする要素となります。大人も子供のような柔軟性や好奇心を持ち続けることで、より豊かな人生を送ることができるでしょう

まとめ

子供達でもできるとをできない理由
①興味のないことに時間を割く余裕が少なくなっている

②興味のないことに時間を割く余裕が少なくなっている

③新しいことに挑戦する意欲を失ってしまっている

④自分の能力を低く見積もってしまっている

⑤社会的な「べき」に惑わされている

こどもたちでも解ることが解らない理由

①新しい情報を学ぶ能力が低下する

②新しい視点や情報に対する柔軟性が低下する

③変化への恐怖心が、新しい常識を受け入れることの障壁となる

④情報が氾濫している

以上を理解した上で大人も子供のような柔軟性や好奇心を持ち続けることで、より豊かな人生を送ることができるでしょう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?