TDLより凄いアトラクション、身近な非日常スーパー銭湯の浴槽の4つの秘密
気持ちを切り替えるために、日常生活を抜け出して非日常に身を置きたいことってありますよね。
旅行に出たり、山あうやd海などの自然に触れたり。舞台や、美術鑑賞が気晴らしになる人もいます。
TDLやユニバーサルスタジオが好きな人もいるでしょうし、何より日本を代表する場所として温泉地も人気が高いですよね。
しかし、わざわざお金や時間をかけなくても、身近な場所に銭湯やスーパー銭湯といった温浴施設の存在があります。
温浴施設のお風呂は、スプラッシュマウンテンやホーンテッドマンションに負けす劣らず爽快になれる仕掛けがいっぱいです。
本記事では、なぜ、温浴施設の大きな湯船に浸かると爽快なのか、非日常感を感じることができるのかを科学的に説明したいと思います。
大型浴槽の非日常を形成する4つの仕掛け
浴槽の中の水圧マジック
湯船に浸かると“ふ〜っ”となりませんか
お風呂に入るとふっと息が出るのは静水圧効果のせいです。ご存知の様に水中には水圧があり、静止した水中にかかる水圧を静水圧と呼びます。
水の重さは、具体的にいうと1メートルの深さで1センチ四方には、約100gの重さがかかります。
1センチは親指の爪ぐらいの大きさですから、体全体だと数十キロにもなります。相当大きかかっていることになるんですね。
お風呂に浸かると、肋骨に守られている胸は大きな変化はありませんが、お腹は水圧に押されかなり凹んでしまいます、そうすると、横隔膜を引き上げ自然と腹式呼吸になるので呼吸が深くなります。
思わずホッと息が漏れるのはこういった理由があるからです。腹式呼吸によって心肺機能の向上も期待できます。
さらに水圧による全身の締め付け効果は、ふくらはぎなども締め付け、心臓から送り出して戻る静脈の血液の流れを助けるので、血流は良くなります。
足のむくみにも良く効きます。
浴槽の中の浮力マジック
重力は空気中の10分の1
水の中では人間が感じる重力は空気中の10分の1になります。空気中では負担のかかる筋肉も弛緩し、重力から解放され、リラックスすることができるのです。
特に重力は体を支える関節に負荷がかかります、体重が重い方や筋肉量が落ちて体を支える力が落ちた方は、このため関節を痛めやすくなります。
一般的な家庭のお風呂は水深は40センチから45センチですが、銭湯では60センチ、深いお風呂だと70センチから100センチあります。
水圧は深いほど高まり、浮力も大きくなるので、銭湯では思い切り手足を伸ばしてお湯に身を委ねてみてください。体が軽さを実感できるはずです。
浴槽の中の抵抗力というマジック
水中は空気中の12倍の抵抗力
空中でクロールや平泳ぎをして空気をかき分けても前進することはありませんが、水中では水の抵抗を推進力に変えて前進できます。当たり前のことですよね。
家のお風呂で泳いだり、歩き回ることはできませんのでこの抵抗力を感じることはないですが、湯船で重力から解放れた状態で抵抗を感じながら手足を動かすことで、無理のないストレッチ効果があります。
僕は以前マラソンをしていました。走る前にストレッチをします、ランニング後は湯船の中で体を伸ばしていました。
湯船の中は、抵抗力があるので姿勢を変えるのに心地よい負荷かかかります。しかし、浮力で体全体は無理な力がかからず伸ばしたい筋肉を反動をつけずにゆっくりと伸ばすことがでるからです。
筋肉はお湯で弛緩しているので無理せず可動域が広がります。浮力があるので、疲労した筋肉を痛みを感じることなく伸ばすことができます。
湯船の中のストレッチは驚くほど効き目あるので、多くのランナーはマラソン大会の日、走った後に会場近くの銭湯に集結することになるのです。
この日ばかりは、銭湯はちょっとしたストレッチ会場になります。
家庭のお風呂でも効果はありますが、ランナーの皆さんは是非お近の深くて、広い湯船で周りのお客様の迷惑にならない程度でストレッチしてみてください!次の日の体の軽さが全然違います。
一定の温度を保つ浴槽のマジック
銭湯のお湯の温度は常に一定温度
あまり語られることはないのですが、家庭のお風呂と銭湯のお風呂の大きな違いに浴槽の温度が一定であるという点にあります。
家庭のお風呂は、追い焚き式か、足し湯式で下がった温度を上げるのが一般的です。温度が下がると自分で調整をしなければなりません。
しかし、銭湯のお湯は一定の温度に保つように調整されています。
深くて大きな浴槽のたっぷりの一定の温度のお湯に浸かることで、身体の温まり方は家庭の浴槽のそれとは比べ物にならないくらいの効果があります。
銭湯の大きな浴槽が非日常である理由のまとめ
水深の深い浴槽にたっぷりのお湯による効果
1、 心地よい水圧による引き締め効果
2、 浮力による重圧からの解放効果
3、 抵抗力を利用したストレッチ効果
4、 一定の温度による保温効果
家庭のお風呂も良いのですが、日常生活の中に銭湯やズーパー銭湯をルーチン化しましょう。
お風呂国家日本というアドバンテージを利用しない手はないと思います。
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