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「医者」に行くより「銭湯」に行け!補完代替医療としての「入浴」のすすめ

 補完代替医療という言葉をご存知でしょうか?

 現在私たちが受けている西洋医学を補完し、あるいは取って代わる医療のことを指します。


「治療」と「予防」の間違った認識

 コロナによる緊急事態宣言の発令中、全国のまち医者からは、今まであふれていた高齢者が激減しました。

  毎日のようにコロナ感染の数が発表されるなかで、まち医者から消えた高齢者が、今まで以上に持病が悪化し、重篤な状況になるといったニュースを聞くことも話題になることもありませんでした。

  国民皆保険制度があり、病院で気軽に受診できる我が国においては、西洋医学に頼りすぎで盲信するきらいがあります。

 米国をはじめ、他国に於いては病気は「治すもの」以前に「予防するもの」という意識が日常から高いといえます。

 なぜなら、国民皆保険のない国では、高額な西洋医療になるべく関わることのないように意識されているからです。

 病気になれば治せばいい、という考えと、病気にはならないように普段から心がける。どちらも正解ですが、より健全なのはどう考えても後者です。

補完代替医療って何?


 補完代替医療の定義は広くて、東洋医学はもちろん、運動やサプリなどごく身近なものから、スピリチャルなもの、科学的検証が難しいものまで、多種多様なものがあります。

温熱療法は伝統的な補完代対医療

温熱療法としての温泉療法

 温熱療法は保管代替医療の代表的なもので、体全体、若しくは患部を温めることによって予防または治療を行う方法です。

 入浴によってこの成果を得ようとするのが入浴療法とよばれています。

日本は世界一の入浴療法大国

 日本国内の宿泊施設を伴う温泉地は3,133ケ所あります。源泉総数は約2万8千あります、これは世界でダントツです。

 もちろん、家庭への浴室普及率は90%を超えており、世界でも珍しい入浴習慣を持った国なのです。

 湯治(とうじ)は古今東西古くから行われている入浴療法で、温泉地に長期間逗留し、温泉によって身体を温めることによって、体質の改善を行うものです。

 人里離れた、自然豊かな温泉地に留まることで精神的な癒しの効果も高くなります。

 湯治は日本独特のものではなくヨーロッパでは古くから温泉サナトリウムと呼ばれる療養所が各地にあり、温泉による治療や健康増進法は積極的に行われてきました。

 特に、ドイツやフランス、イタリアでは今でも温泉医療の保険適用が認められています

 我が国は、銭湯文化という特殊な文化により全国に銭湯やスーパー銭湯が存在しており、温泉地に出向くことなく大きな湯船に浸かることができます。

 また、家庭のお風呂の普及率は90%を超えており、入浴によって健康を維持するための条件が整っています。

補完代替医療としては科学的に理に適った「入浴」の効き目

  暖かいお湯に浸かり、身体を温める。体温が上がると、免疫細胞を活発にすることは、 西洋医学的にも科学的根拠は証明されています。

 免疫細胞は、体内に侵入した菌やウイルスと戦かってくれます。

 病気や怪我で熱が出るのは、体内で免疫細胞が活躍できるように体が働きかけているからです、この治癒力こそ、人間の持つ生命力と言えます。

 必要もない病院に通い、飲まなくてもよい薬を飲むことは予防ではありません。

 病人が集まるところで、病気をもらうリスク。薬によって、自然治癒力が弱くなるリスクを避けてこそ正しい予防と言えます。

 毎日41度のお湯に肩まで浸かって、10分間の繰り返すことで、免疫力の向上、血流の向上を図るのはかなり効果のある補完代替医療と言えるでしょう。

西洋医学以外の医療アレコレ!

 医療体系の補完代替医療としては、ホメオパシー、自然療法、伝統的中国医学、(インドの)アーユルベーダ、などがあります。

これらについて簡単に説明しておきます。

ホメオパシー
 ホメオパシーは同質療法と呼ばれ病気を引き起こしうる原因物を薬とみたて、何らかの不調を起こしている人に対して、不調を起こす要因となる(有害)な成分を、身体に影響のないごく少量を混ぜた仮薬を作り、服用することで、その不調(病気や症状)を治す療法です。

 ホメオパシーについては、科学的見地から疑問視する医師と正しいとする医師、両意見で割れているのが現状です。

 毒を持って毒を制する様な考え方の療法です。

 そういった意味ではワクチンによる予防接種もこの考えに似ていますが、ワクチンは免疫学の原理にしてがったもので科学的根拠に基づいています。

  一方、ホメオパシーは必ずしもその原理は科学的に即したものではないというのが一般的な受けとめ方のようです。

伝統的中国医学
 東洋医学の分類は極めて複雑で多岐にわたリますが、基本的には、人間の持っている自然治癒力を高めることで、治療に導くことを特徴とした医療です。

鍼灸、漢方、整体など現在では西洋的医療との組み合わせで行われることも多くあります。

アユルベーダ
インド医学で予防医学としての考え方から成り立って います。

生物学に基づく医療
  ハーブを利用や、健康食品、ビタミン剤の接種などがあります。

身体生理学に基づく治癒
 カイロプラクティス、マッサージ、指圧、リフレクソロジーなど、東洋医学と酷似していますが、西洋医学の基礎である身体整理学に基づいた治療法です。

エネルギー療法
 電磁療法、レイキ、セラピューティック・気功などがあてはまります。

 レイキとは、霊気ともよばれ手から気力を発し自然治癒力を高める治療法で、やや精神論的なところがあります。

 セラピューティックは薬剤や道具を使用せず、両手の温もりだけで行えるシンプルかつパワフルなケア方法です。

 ざっくりと補完代替医療の種類を見てみましたが様々なものがあります。

 あくまでも西洋医学を基準した考えを補完あるいは代替と位置付けられています。

 日本独自の漢方医療は歴史ある医療ですし、鍼灸・按摩・柔道整復師は我が国では、国家資格に裏付けられています。

 西洋医学的観点で科学的にみた場合、なかには解釈には危うさを感じるものもあります。例えば、超自然的で理屈では解明しにくいものも含まれるからです。

 しかし、病は気からという言葉どうり、全てが西洋医学の理屈の範囲で解釈されることの方が実は不自然なことかもしれませんね。

 さて、私の一押しは最も身近でリスクもない温浴療法です。

 今日からでも始められますので、日常でもっともっと活用しましょう。

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