家事をする人の伴走者でありたい。大人気料理教室講師、フードクリエイターが目指す世界/スペースマーケットGuest Story
チャレンジする人を応援する、スペースマーケットGuest Story。今回のゲストは、料理教室や飲食店のメニュー開発など幅広い活躍をするフードクリエイターの糸原えりかさんです。500件以上にも及ぶ家事代行の経験をもとにはじめた時短料理講座は、スキルシェアサービス「ストアカ」でランキング1位を獲得、メディアにも登場するなど、目覚ましい活躍をされています。
そんな糸原さんがスペースマーケットを色々使ってくださっているとのことで、どんな風に使っているのか、日々の働き方や様々な活動を通して目指す世界についてお伺いしました!
Guest Profile 糸原 えりか/ フードクリエイター
500件以上の家事代行を担当。現在も家事代行サービスを継続しつつ、飲食店のメニュー開発や出張料理なども行う。家事代行の経験を元に始めた時短料理講座は、スキルシェアサービス「ストアカ」で1位を記録する人気講座。シェアリングエコノミー協会事務局につとめ、シェアワーカーとしても活躍。
正解がないからこそ、どんなサポートが必要かを汲み取ることが大事
ーそもそも家事代行を始めたのはどのようなきっかけがあったんでしょうか?
始めたのは3年前くらいからですね。家事代行って、1時間半とか時間の区切りがあるので効率よく働けるんですよ。時間を有効活用しつつ稼げるところに魅力を感じたのがきっかけです。元々料理は好きでしたけど、家事が得意とかうまいわけでなかったですね。
ー初めてのお宅に行って家事をするってなかなかハードルが高いイメージがありますが、慣れるまでは大変でしたか?
絶対にこうしてくださいっていうマニュアルや研修があるわけではないので、自分が提供しているものは正しいのかな?という不安はありました。でも、数件こなして「家事代行には正解がない」ことに気付きました。各家庭ごとに需要があって、手伝って欲しいことって全然違うんですよ。正解がないからこそ、いかにその需要を汲み取るかが大事でしたね。
ー記憶に残っているエピソードや嬉しかったことはありますか?
やっぱりレビューをいただくとモチベーションに繋がりますね。家事代行があるからこそ生活リズムを作ることができる、この日まで頑張ればあとは家事代行が来てくれる!と生活にメリハリがつくと言っていただけたのは嬉しかったです。
お子様がいらっしゃる家庭も多いんですけど、お子様が私の誕生日にお子様ランチについてきた指輪のおもちゃをプレゼントしてくれたこともありました!付録のおもちゃって、子供にとってはすごく貴重で宝物じゃないですか。そんな大事なものをくれるんだな、と嬉しく思いましたね。
あとは自身のスキルアップも面白いですね。調理師免許とかそういった料理の腕ではなくて、食材を残さないとか、新鮮なメニューから保存のきくメニューまで幅広く作るとか、子供が食べやすい味付けとか、そういった家事代行ならではのスキルがどんどん身につきました。
ー最初は効率で選んだ仕事が、レビューなどを通じていつの間にかやりがいある仕事になっていったんですね。
そうですね。その人にとっては家事がものすごく大変なことだから、サポートすると感謝をしてくれる。もっとこんなことをしてあげたい、こういうことはできないかな、と色々考えるようになりましたね。
家事代行だけでなく料理教室も開催。スペース活用で集客にも工夫を
ー今は家事代行でなくオンラインの料理教室などもされているんですよね。他にはどういったことをされているのでしょうか?
家事代行も継続しつつ、オンライン教室とnoteでのレシピ作り、出張料理などですね。元々は対面の料理教室をやっていたんですけど、コロナの影響もあって今はオンラインでやっています。
ーオンラインの料理教室はどんな方が来られますか?
当初は、20代くらいの家事が苦手な層が来るかな、と思ってたんですけどで、40~50代の方が多いんです!
家事ができるからこそ、新しいやり方を知りたい!と家事の創作意欲を膨らませにきていただいていますね。70代の方も参加してくださってますよ。
ー家事代行だけでなく料理教室も始めたのは何かきっかけがあったんでしょうか?
家事代行をしていく上で、時短料理とかのスキルが身に付いたなと思っていて。それを人に教えてみたいなと思ったのがきっかけです。元々は対面でやっていたので、その時にスペースマーケットでスペースを利用させてもらっていました。
ー教室となるとご自宅では難しい面が多いんでしょうか?
恵比寿のスペースをよく利用させてもらうんですけど、広さはもちろん、カトラリーとか調理器具がしっかり揃っているんですよ。みんなで使えるので助かりました。
あとは立地も大きいですね。私が住んでいる地域で開催するのと恵比寿で開催するのとでは、お客さんの入りが全然違うんですよ(笑) 恵比寿だからきました!というお客さんもいらしたくらいです。
ーなるほど!確かに自宅でするよりもいろんな面で融通が効きますね。お仕事以外でもよくスペースを利用していただいているとお聞きしたんですが…
結構使ってますね。RADWINPSが大好きなんですけど、ライブ映像鑑賞会をしたり、友人たちとタコパをしたり。資格の勉強や会議とかの場所としても使いますし、ハロウィンの時は渋谷近くにスペース借りて、着替えやメイクの拠点にもしてました(笑)。
ーおお、使いこなしていただきありがとうございます!
目指すのは健康的で持続的なサポート。選択肢を増やすことで家事の孤独を解消したい
ーオンライン料理教室もすごい人気とのことですが、今後どういった形で家事をする人たちのサポートをしていきたいと考えていますか?
家事代行で「全部やってあげる」のも、もちろんいいとは思うんですけど、もっとヘルシーな形にしたいと思っていて。伴走していくようなイメージですね。一緒に走る(=家事をサポートする)ことで、家事を楽しいと感じてもらう。その方がより健康的で持続的だと思うんですよ。家事は毎日のことだから、サステナブルにしていきたいですね。
競合はルンバとか自動で全部やってくれるものだと思っていて。全部任せられるのももちろんいいことなんですけど、家事の面白さとか、自分でできた達成感とか、そういったクリエイティブな提案もしていけたらと思っています。
ー家事を楽しいと思うようになると、家事代行としての仕事が減ってしまうのでは…という不安はないですか?
「誰かと一緒にする」という楽しさがあると思うんです。
オンライン教室のお客さんって、みんな私より料理できる人たちばかりなんですよ。なぜオンライン教室に参加してくれているかというと、1人でキッチンに立ってする家事って、孤独なんですよね。
オンライン教室なら、Zoomをつけるだけでみんなで案を出し合いながら楽しく家事ができる。知識を与えてサポートするというより、みんなでやったら楽しい、こういうやり方をしたら面白いと思ってもらえるような伴走者になりたいです。
もちろん忙しい時はしっかり代行でサポートします。自分でやるか、代行でサポートしてもらうか、みんなでやるか。家事に選択肢も増やしていけたらいいですね。
ーただ楽をしてもらうだけでなく、伴走しながら選択肢を増やすって素敵な考えですね。
選択肢を広げて家事の孤独を解消したい、伴走者として家事をする人とたちのサポートをしていきたい。この2点が目標ですね。
もの作りにも挑戦!クラウドファンディングで家事をサポートするエプロンを製作
今は家事代行や料理教室という形のサービスなので、ものを作ることにも挑戦していきたいと考えているんです。
ー料理や家事に関するもの作りということですか?
家事に関するツールを作っていけたらなと思っています。今考えているのは、最初にみんながつけるエプロン。エプロンって家事をサポートするために使うツールなのに、洗濯とかアイロンとか、別の家事タスクが発生するんですよね。家事をする人の負担を減らすためのエプロンがあればいいなと。
お客さんの主婦の方にも話を聞くと、みなさん結構エプロンに課題を持っているんですよ。こういうところが使いにくい、こういうのが欲しい、という意見をたくさんいただいて、それを元にお手入れが楽で、作業着の生地を利用してしっかり使えるものを作ろうと思って。主婦の方に聞いて、と言いましたが、家事をする方は男性女性関係ないと思っているので、性別関係なく使えるものを作ろうとしています。
実は来年1月からクラウドファンディングを始める予定です。ぜひチェックお願いします!(笑)
ーーどんなエプロンができあがるのか、楽しみです!ありがとうございました。
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