<初心者>楽器練習を習慣化する方法<ブランク勢>
▼ 確実に技術を高める、史上最強のテクニック
実は何でもそうなんですが、技術を高める、極める確実な方法が一つあります。
どうでしょう?
皆さんは、それが何かお分かりでしょうか。
恐らく「例外は無いんじゃないかな」と思うぐらいの方法で、気付いている方もそれなりにいるんじゃないかなとも思います。
気付いていない方は「え!?そんな方法あんの!?」と思うかもしれませんが、知ったら「あ~なるほどね」と思うかもしれません。
その方法とは、ズバリ「反復練習」です。(ズバリってなかなかダサいですね。)
僕の成功体験としては、楽器の演奏技術でした。
大学4年間ジャズ研に所属していた僕は、だいたい毎日4時間から、多いときで12時間ぐらいは練習していました。
そのくらい練習していると、初めて観てくれたお客さんが喜んで酒をおごってくれたり、割と自分の演奏をみて楽器始めてくれる人がいたり、目上の人から一目置かれたり…とかそのぐらいには、そこそこの技術を身に付ける事が出来ていたと思います。
ちなみに、僕は元々「道具を使った習い事」みたいなものが凄く苦手なタイプです。どのくらいかというと、少年野球で最強に下手くそ過ぎた為、6年生の時にやっと「最年長"お情け"」によるライトで8番(レギュラーで究極の最弱)をもらえたぐらいの苦手さです。ちなみにあだ名は「三振バッター」でした。
そんな僕でも、楽器に目覚めた大学時代では、鬼の反復練習を繰り返したお陰で、色んな人の心に響く演奏技術を身に付ける事ができています。
実際、割と同じような体験談を持っている方もいらっしゃるかと思いますが、今回は仮に僕が証明として『誰でも「反復練習」さえ続けていれば必ず技術は向上する』という説得力的な認識を持っていただければと思います。
▼ では何故、"出来ない事"が存在するのか?
しかし「反復練習をすれば良い」と分かっているのに、なぜ僕たちには「英語が出来ない」「勉強ができない」「運動ができない」「楽器が弾けない」等、様々な数多くの出来ない事が存在してしまうのでしょうか。
それは「反復練習をしていないから」です。
…そのまんまですね。笑
しかし、よく考えていただくと、これが出来ていないからこそ「いつまで経っても技術が身に付かない」と言うことになってきますよね。
割とグサッとくるものがある方もいらっしゃるかもしれません。
ちなみに、僕は書きながら「やべぇ」と思っています。
では「反復練習をすれば出来るようになる」と分かっているのに、何故「反復練習をしない」のでしょうか。
本当に必要な事であれば、何が何でもやりますよね。
例えば仕事です。
ご飯を食べていく、生きていく為にはお金が必要です。
大抵の人はやりたくてやっている訳ではなく、生きていく為にお金が必要なので仕事をしています。
さらに「睡眠」「食事」「ストレス管理(リラックスした時間を作る)」なども生きていく為に必要な行為です。これも必要だからやっています。
つまり「自分にとって必要じゃないもの」は「反復する事が難しい」という事です。
先程申し上げました「英語」「勉強」「運動」「楽器」の4項目。
これは別に出来なくても生きていけます。
なので「やりたい!身に付けたい!」と思っても、生きていく為の「仕事」「睡眠」「食事」「ストレス管理」だったりする行為が優先されてしまい、反復練習を継続することが難しくなる、という事になってしまいます。
▼ 継続のポイント①:労力と対価**
しかし、やりたいのだから、必要か必要じゃないか以前に「できればやりたい」思いがあると思います。
「仕事」や「睡眠」ぐらいの重要度ではなくても、やっておけば後に絶対活きてきて、実は「仕事」や「睡眠」ぐらいの重要度がある事っていうのは、頭では分かっています。
しかし、継続できない。
それは何故なのか?
答えは「労力と対価」にあります。
例えば「英語を勉強する」という事は、しばらく時間を掛けてそれなりに労力を使わないと使いものになりませんが、「お菓子を食べる」事は、お菓子を買って食べればすぐに満足感が得られます。
また「運動をする」という事は、労力も大きく時間を掛けないと効果は現れにくいですが、「だらだらテレビを観る」事はテレビを点ければ満足できます。
こう聞くと自分が「英語」「運動」など「やりたいけど何故か出来ないこと」についての出来ない理由が分かってきますよね。
「人は目先の利益に飛びついてしまいがち」という事です。
まずはここを意識しておく必要があります。
▼ 継続のポイント②:付加価値
「人は目先の利益に飛びついてしまいがち」ですが、僕は学生時代、目先の利益に飛びつかず、鬼の様に楽器練習が出来ていました。
しかし、現在です。
現在は練習するにしてもあまり気が進まず、積極的に楽器に触れることが出来ません。
不思議ですよね。学生時代と同じ事をしようとしている筈です。
ですが、本人としてはまるで労力が違うのです。
では、学生時代と今では何の差があるのでしょうか?
その差は「付加価値」になります。
学生時代には「上達するのが楽しい!」「良い音を出せるのが楽しい!」という「楽しさ」が付加価値として何よりも大きかったと思います。
また、それまで成功体験があまり無かったのも大きく影響していると思います。
そして今です。
今の僕の価値観では、ぶっちゃけ「出来れば楽器を弾かずに、すばやく表現できる様になりたい」といった【超駄目人間思想】がこびりついてしまっています。
書いていて思ったのですが、まぁやばいですね。
正直、楽器を練習しなくなったのには「一度技術を捨てないと、リスナーの気持ちが分からない」という理由がありました。
練習し続けることにも実は欠点がありまして、練習し技術を磨けば磨くほど「無駄に気付いてしまう細かいところ」に意識が引っ張られてしまいます。
こうなると、どんどん「プレイヤーにしか分からない音楽」をやるようになってきてしまい、キャッチーでは無くなっていきます。
そうなってくると、いざ自分の音楽を拡散したところで、誰の印象にも止まらなくなってしまいます。
このことに気付き、僕はあまり練習をしなくなっていきました。
そして、これを実行していった為、見事に下手になった訳ですが、今現在はリスナーとプレイヤーの両方の感覚を身に付ける事が出来ています。
これは我ながらとても素晴らしい変化で「どこに意識を向ければ伝わりやすくそしてオリジナルな音楽になるのか」が今までよりも圧倒的に視野を広げて捉えることができる様になっています。
これはとても素晴らしい事なんですが、結局この得た感覚を表現する為には、それ相応の「技術」や「耳」が無いと上手く表現することができません。
そんなわけで、この感覚を忘れない様にしつつ、また上手くなる為の練習を始めたりしました。
しかし、これが「今までの非じゃないぐらいにキツイ」という予想外の事態に陥りました。
▼ 付加価値を失うと…
今まで楽しかった楽器を弾くことが、何故「今までの非じゃないぐらいにキツイ事」になったのか?
これは「新鮮さを失ったこと」が一番でかいと思います。
これまでは練習すればするほど「上達」しかありませんでした。
しかし「一度下手になる」という事は、「その技術を取り戻しに行く」ということで、もどかしさしか感じないのです。
例えが難しいのですが、おそらく身体の一部が動かなくなる感覚に近いと思います。そこからのリハビリみたいな感じです。
うつ病になって、思考が低下した後に取り戻す感覚にも似ています。
平たく言うと「当然に出来ていた事が出来なくなっていた」ということです。
つまり「楽器が弾けるようになるのは楽しい!」という付加価値が消え、逆に「出来ていた技術が出来なくなっているのを、弾くたびに痛感させられてストレスが溜まる」という事になりました。
一気にプラスからマイナスに突き落とされています。
そりゃ「今までの非じゃないぐらいにキツイ」訳です。
▼ 付加価値の付け方
そこで、考えられる対策案として、下記の項目を思い付きました。
◆新たな付加価値を付ける
◆なるべくストレスを感じないようにする
◆日常生活の一部にしてしまう
これを見て、皆さんはどう思いますか?
「◆なるべくストレスを感じないようにする」に関しては、どちらかと言うと「頑張って練習しないといけない!」イメージの楽器練習ですが、その真逆な発想です。
というか「頑張って練習しないといけない!」イメージは僕が持っているイメージなんですが「モチベーションもそんなに無く、楽器が下手な自分」が果たしてそれを続けていけるのだろうか?と考えた時に「頑張って練習しないといけない!」と思っていたらもっと嫌になってしまいますよね。
練習が続かないたび「どうしてこんな大変なんだろう…」と落ち込む事もありましたが、冷静になり「そりゃブランクもありゃ初心者みたいな技術レベルにもなるやろ」というマインドになったところ「今の自分に合わせた発想」が生まれました。
それがこの3点の対策案です。
では、これよりそれぞれ解説していきます。
◆新たな付加価値を付ける
例えば
「人に教える為にもう一度上手くなる」
「ブランクがある状態で練習を続けたら見えてくるものに興味を持つ」
「仕事で使う為に上手くなる」etc...
など
今までの「楽しい!」という感覚の代わりに「必要性」の付加価値をつけてみる方法です。
義務感を持った方が苦が無く練習が出来る人にオススメです。
◆なるべくストレスを感じないようにする
これは「ながら練習」をしていく事がオススメです。
例えば「テレビを観ながら」「ラジオを聴きながら」「動画を観ながら」といった感じです。
集中しすぎないので、自分の下手くそ差を気にしすぎることなく楽器を反復練習できます。
「楽器を触りなれる必要がある段階」では、非常に重宝します。
もう一つは、「楽器のセッティングを見直す」と良いかもしれません。
僕の例なんですが、学生当時はものすごく弾きにくいセッティング(超順反り・弦高バリ高)で鍛錬をしていた為、現在、同じセッティングで楽器を触ろうとすると「まず筋力が足りない」という謎の現象が起こってしまいます。
そこで、楽器のセッティングを初心者でも弾きやすいセッティングにしてあげると、指が仕上がっていない状態でも狙った音が出しやすくなりますので、初心者・ブランクがある方には、ストレス軽減に繋がり練習が続きやすくなるという訳です。
どうしても当時のセッティングで弾きたい場合があるとは思いますが、まずは「自分自身を戻していく必要がある」という事を自覚して、最初は楽器のセッティングに頼っても良いのではないでしょうか。
◆日常生活の一部にしてしまう
上記の「ながら練習」になりますが「テレビを観ながら」「ラジオを聴きながら」「動画を観ながら」練習しますと、普段の生活を圧迫せずに練習することができます。
まず、楽器を引っ張り出すのが億劫な場合は「ぼーっとしてる時間の有効活用」と思って「ながら練習」で楽器を触りやすくしていくのが良いかもしれません。
しかも「テレビを観ながら」「ラジオを聴きながら」「動画を観ながら」練習するとなると、毎日の日課に混ぜているので毎日練習できるという事になります。
これは圧倒的な練習頻度の飛躍に繋がります。
まぁ理論上はそんなことなんですが、実際にやってみると、弾くのを忘れちゃったりする日も普通にあります。
そんな時は「あ、昨日弾くの忘れちゃった。まぁしゃーないか。今日は弾こう」みたいなノリで大丈夫です。
大事なのは「忘れないこと」ではなく「弾き続けること」です。
1日2日忘れても3日目に弾けば、弾かないよりは100倍良いです。
そんな心持ちでいる方が、精神的には楽に続けられるはずです。
ブランクがある方は感覚が戻るまで、初心者の方は楽器が手に馴染んでくるまで、もしくは両者とも、とことん楽器を弾きたくなるまでは、あまり負担にならないよう緩く続けてみましょう。
▼まとめ:続け方を工夫する事が大事
以上が「反復練習」についてのお話、また「初心者・ブランク勢が楽器練習を習慣する為にはどうしていけば良いか?」というお話しでした。
やはり技術を修得する上で「反復練習」というものは、老若男女問わず誰でも使える史上最強のテクニックです。
そして練習の質は大事かもしれませんが、まずはそれが続けられなければ何も意味が有りません。
「どうしたら自分はそれが続けられるか?」という考えで「とりあえずやってみる・続けてみる」事が最重要になってきます。
「最強に甘えた状態でも良いからとりあえずやってみよう!」というところから、皆さんも始めてみては如何でしょうか?
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