「名月や うさぎのもちつき 夢のあと」
前記事の前年のことである。
まだまだ幼い感じの次男には、子どもらしいかわいいことを求めてしまうことを書いたのだが、そうそう!そういえばこんなこともあったなあと、以前の日記を発掘!
長男が部活で遅くなるので、練習場まで車でお迎えに。
二年生の次男もいっしょにお迎えに行った。
この時の前日は中秋の名月。
天気予報では、近畿以北は秋雨前線により大雨だが、我が住む町はまったくのいいお天気で満月が煌々と光り輝いており、大変感動してしまった。
お迎えの車中からフロントガラス越しにまっすぐ見えるお月様には、うっすら影が。
私「ほら!次男くん、見てごらん。うさぎさんがおもちついているよ!」
次男「うさぎなんかいるわけない!宇宙では酸素がないから生きていけないもんね」
きぃぃ~~!悔しい~~~!
それにかわいくな~~~い!!
夢が全くな~~~い!!!
でも、負けないぞぉ!(何に対抗してるんだか…)
私「あのねえ…うさぎもちゃんと宇宙服を着てるから大丈夫なんだよ~」
へん!どうだ。
でもこれも現実的過ぎるのかファンタジーなのか微妙だが、やっぱりかわいくないねえ…。
次男「…………」
へへっ、考えてる、考えてる。
次男「そんなわけ、ないじゃん。いるわけないよ!」(ちょっと小声になる)
勝った?優勢勝ち?
お互い一歩も譲りたくないのだった。
私も大人げない母親である。(こんな子どもと張り合うなよ…)
でも私が子どもの頃は、けっこうな年まで信じていたような気がするんだけどなあ。
最近は科学番組とかで、宇宙の詳しい情報を簡単に知ることができたりするので便利な世の中になったものだけど、未知のものに憧れる気持ちや、畏怖の念を抱いたり、様々な想像力をかきたてることを阻害してしまうこともあるかもしれないな、とちょっとだけ思ったのだ。
月は古代から神秘的なものとして崇められてきた。もっといろいろ想像できればね。
しかしながら、昔と同じように今も同じ月を美しい姿で見ることができて、まだまだ地球も大丈夫といえるのかな…。
今の子どもたちにももっと月をじっくり眺める余裕でもあれば…ね。
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