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「作者の独占インタビューが熱い~『ハリー・ポッターと死の秘宝』から先へ~」⑨

                             2008.7読了
今回は読書感想についてはちょっぴりです。すみません。

 
さて発売日(7月23日)の翌日さっそく家に持って帰って、読みました。
それまで、すでに去年発売されていた原書を読んだ人たちによるネタバレなどには目もくれませんでしたが、それでもどこからともなく少しずつ入ってくる本の内容。
でも肝心な部分は知ることはなかったので、とりあえず新鮮な気持ちで読み始めました。
 
これも長いお話でしたが、最後は落ち着くところに落ち着いたということで安心しました。
ヴォルデモートとの最後の闘いで活躍したのは、ハリーと運命を分けたネビルでした。
グリフィンドールの剣は、正義と勇気を持ち、剣を必要とする者のもとに現れるのは本当でしたね。
 
有名な話ですが、この最終巻の結末を第一巻を仕上げてすぐに書いて金庫に保管していたというからすごいですね。このゴールに到着するまでに、物語は紆余曲折がありました。
振り返るとすごく壮大なお話でした。

 
 さて発売当日の夜、NHK教育TVで『ハリー・ポッター 完結の瞬間~J.K.ローリングの1年~』という番組が放送されました。
もちろん見ました。この番組は原書が発売された2007年、イギリスで放映されたものです。
それも原書発売日直後ですね。
 
翻訳作業のため発売が1年遅れた日本では、やはりこの番組も1年後です。当然ですが。
まだ本を読んでもいなかったのに、思わず見てしまいました~。
いえ、ネタバレになる部分はナレーターが前もって忠告してくれましたから、その部分はあとで録画したものを見ましたよ。
 
主にローリングさんの生い立ちや、そこから生まれてきたこの本のヒントになるもの、苦悩や葛藤や喜び悲しみが本人の口から、堰を切ったように吐き出されていくのが印象的でした。
それまでは、彼女が口を開くたびに、「ハリーはどうなるのか?」とか「今後のストーリーの展開は?」とか、そういうことを聞かれたり、しゃべった言葉からあらすじを勝手に結び付けようとされたでしょうから、すでに完結した安心感で、いろんなことを話してくれました。
 
ありがたくも多くのことを知る事ができてかなり興味深かったです。
 
あるホテルの一室で、最後の章を書き上げる彼女。
散らかった書類に、飲みかけのコーヒーカップ、タバコ…。
いかにも修羅場の小説家ですよ。そして一心にPCのキーボードを叩く彼女。
 
そして…最後の単語を打ち込んで…「できた」。
 
カメラは今世紀最大の売り上げを誇る話題の児童書のシリーズ完結の瞬間を映していました。
その決定的瞬間を私たち読者や視聴者も見る事ができたのも、本当にこのシリーズがここで終わりを告げたのだということがゆるぎない事実で間違いないから。
 
彼女は書き上げた後も、登場人物のその後をいつまでも想像してしまうのだそうです。
TVでも、ハリーやその子どもたちの家計図まで書き、そして職業やどういう暮らしをしているかなどまで語ってくれました。^^
 
インタビュアーがそのあまりの詳しさに、思わず「もう一冊書けそうだね。」と彼女に言ってみました。
 
彼女はためらいました…。
「そうね…」
心が揺れ動いた表情を見てしまいました。
 
もしかしたら書くかもしれない、書けるかも…書きたい…書きたいのか?
 
 
 
「いえ、ダメ。もうゼッタイ書かないわ。」
 
そう語った彼女の顔は、決心を覆すことはないと語っていました。^^
公の場で、それも世界中のTVでハリーたちの未来を語り、そしてもうホグワーツの話は書かない!と宣言したんですから、今後誰かが書こうとしてもムリでしょうね。
 
そんな隠れた未来の話の中に、思わぬ衝撃的事実が判明!
 
もうファンなら誰もが知ってるでしょうし、この番組を見た人も多いでしょうから、書いちゃいますが…
 
なんと、ダンブルドア校長は“ゲイ”なんだそうです~~~!\(◎o◎)/!ビックリ~~~!!
 
はっきりと断言していましたから~…はい。
 
ロンの兄のチャーリーも結婚はしないらしく、そこでインタビュアーが「彼はゲイ?」と突っ込んだ後でのことです。
「いえ、ゲイはダンブルドアよ」と…。
「チャーリーはただ単にドラゴンが好きなだけ」ですって。^^;
 
ま、そんなこんなでいろんな裏話が興味深い番組でしたが、彼女の元には寄付の以来がしょっちゅうくるそうです。
だから基金財団を設け、ある一定の規範内に該当する団体に寄付をしているそうですが、離婚後かなりの貧困と苦労を味わった彼女は、弱者に対して、主に女性と子どもを助ける団体に目を向けているようですね。
 
とにかく貧しく、うつ病にもなったという彼女。
その苦しみは今でも忘れられなくて、貧困がもたらす悪について非常に敏感になっています。
逆に貧困に全く感心を示さない人を憎んでいます。
 
書いた本が大ヒットして、ただそれだけの人もいれば、自分の人生を振り返って何かアクションを起こす人もいます。この人は、まだまだ何かやるのではないか…という気がします。
 
今は締め切りに追い立てられることもなく、じっくり次回作を書いていると言います。
(政治的ファンタジーだそうですが、それって・・・どんな??)

と、この時点ではもうハリーの世界は楽しめないのかと落胆していました。

はい、ご存じの通り、その後まさかのハリーたちより過去の話や、ハリーの子どもたちの 物語まで出ました。

「いや…、書かないって言ったじゃん」
とさすがに、突っ込みたくなりましたが、でもまた「ハリポタ」の世界が楽しめるのだと、嬉しさの方が気持ち的には優っているので、この時の裏切りは許しちゃいます。

逆に「書いてくれてアリガトー!」とお礼を言いたいです。




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