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これまでの歩み2

 前回は僕の幼少期から小学生の頃までをふりかえりました。読んでくださった皆さん、ありがとうございます。

 今回は僕の中学生の頃をふりかえりたいと思います。

1.○○部に入部!?
 僕は公立中学校に進みました。中学校は勉強も難しくなるし、部活動に委員会、自分から率先して動かないといけない、大変な所だということを小学校の先生から聞いていました。入学して早々、制服の着方をチェックされたり、整列の仕方を指導されたりします。先輩方との交流の行事もあり、校歌を教えてもらいました。

 やがて、新入生は部活動を決める時期に。仮入部(部活の体験)では、友達に誘われて剣道部に行ったり、吹奏楽部でホルンの吹き方を教えてもらったりしました。色々体験してみて、演劇部に入ることにしました。「演劇というのは人数が必要だから、なかなか部活くらいでしかできないよ。」と顧問の先生が紹介してくれたこと、仮入部の際に2・3年生が良く教えてくれたことが決め手でした。ちなみに、当時の部員は僕を除くと全員女子で、先輩は結構可愛がってくれました笑。(交流のあった他の中学校の演劇部には、わりと男子がいたのですが…)

2.Aくんとの出会い
 部活が決まり、活動も本格的になった4月末頃。6月の宿泊学習に向けて準備が始まりました。そこで僕は一人の男の子と出会うことになります。

 宿泊学習ではクラス内で係を分担し、各クラスの係を集めて学年の「係長」と「副係長」を決めます。公立中学校なので、小学校の同級生に加えて近隣の小学校からも生徒が集まっていました。この頃から、他の小学校出身の人と関わりが増えてきます。

 僕が出会ったのは係長になったAくん。僕は同じ係の副係長になりました。感じ良くて、色々な人に対して優しい彼とは、一緒に係の仕事をするうちに仲良くなりました。Aくんと過ごしているととても楽しかったのです。小学校の時から仲の良い友達は何人もいましたが、その人たち以上に「親しい」と感じていました。

 ここで、「初めて同性を好きになった」かと思いきや…当時の僕は自分が同性を好きになるとは思ってもいませんでした…。
「素敵な友達ができたな!嬉しい!!」
といった感じでしょうか。

 友達として魅力的な人っていますよね。自分にはない側面をもっていたり、自分のことをいつも気にかけてくれたり。「憧れ」ということもあるかもしれません。Aくんは当時の僕にとっての「憧れ」でした。

3.Bさんとの出会い
 月日は流れ、僕は3年生になりました。もうこの頃になると学年(200人くらい)のほとんどの人と顔見知りにはなっていました。そして、2年生くらいからでしょうか、僕の周りにも男女で付き合う人がちらほら。一部の生徒からは「リア充だ!」…なんて茶化されていましたけれども…。中学生ですからね。恋愛のお話はよく飛び交っていたのです。

 さて、僕はと言うと新しいクラスで一人の女の子と出会いました。Bさんと呼ぶことにしましょう。Bさんは、おとなしいタイプで、1学期の頃はたまに話す程度でした。

 3年生の9月頃から、学年の雰囲気はちょっとずつ「高校受験」を意識したものになってきました。授業も普段の内容だけでなく、入試問題の演習の時間が設けられるようになりました。夏休みに学校説明会に参加したり、担任の先生と進路面談をしたりと準備は進み、秋には受験する高校が絞られてきます。ちょうどその頃の席替えで、僕はBさんの隣になりました。

 公立中学校には勉強の得意な人も苦手な人も集まっています。その中で、割と勉強ができた僕。授業の中で入試問題を解く時間になると、たまに先生が
「解けた人は分からない人がいたら教えてあげてくださーい。」
と言うのです。今ふりかえると恥ずかしい限りですが、当時の僕は結構調子に乗っていました。

 数学の時間、隣の席になったBさんに
「この問題分からないから教えてー。」
と言われ、僕は得意げに(笑)解き方を説明しました。それからというもの、授業中の演習時間以外にも、一緒に問題を解くようになりました。

 席が隣だったこともあり、仲良くなった僕とBさん。ある時、他の同級生から
「そうすけ、Bさんのこと好きなの!?」
「2人ともお似合いだと思うよ!」
といったようなことを言われました。そう言われると僕もちょっと意識してしまいます。

4.好き…?その先は…?
 人を好きになったら、付き合えるかどうかは別として、誰しも告白して「付き合いたい」と思うものでしょうか?

 共通の話題も沢山あって、穏やかな雰囲気のBさん。僕はBさんのことが好きなのかもしれない、と思いました。しかし、僕がBさんに思いを伝えることはありませんでした。告白したところで、その先があまり想像できなかったのです。同じ学校、同じクラスで、毎日のように話せるだけで楽しい、そう思っていました。

 周りの人たちが付き合う中、僕は「付き合う」ことがどういうことなのかよく理解できませんでした。だから、結局何も伝えずに、中学校を卒業したのです。AくんとBさんと僕はそれぞれ別々の高校へ進学しました。

 ここまで、僕の中学校での出会いについてふりかえってきました。小学校の時は先生との出会いが大きかったのに対し、中学校では同級生との出会いが沢山ありました。

 次回は僕の高校生の頃をふりかえりたいと思います。

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