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過去、現在。

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過去の断片的な記憶達。今の私の日常。ふと思った事。大好きなものなど、雑多な世界。
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佇むことしか出来ない時もある

佇むことしか出来ない時もある

長年の友人が結婚した。結婚願望なんかこれっぽっちもなかった彼女が、幸せだと言う。それなのに、旦那さんの体には、癌が見つかった。彼女は、笑いながら私に話す。

「始めて人に話したよ」と。

来週する手術には常時家族が立ち会わなくてはならず、もしもの時には何らかの判断を下さなければならない。
その言葉を放った直後、微笑みを浮かべる彼女の瞳から何滴もの涙が零れ落ちた。
それを隠すように親指で拭ってから、

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午前三時、化粧を落とす

時間は有限だ。
どんなに時を止めたいと思っても無情に進んでしまう。自分にとって有意義な時間の使い方をして死に絶えたい。そう感じるようになったのは何時頃からだったか、最早思い出せない。
例えば美味しいものを食べたり、ゲームで勝ったり、そんな事でも構わない。
ただ、普通に暮らしたい。やりたいことをやって、笑って、時々悲しくなって、そんな日もあったね、と思い出に浸りたい。
それがどれだけ難しくて、どれだ

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猫は何語を話すのか

猫は何語を話すのか

私は時々思いついた事を人に聞いてみる癖があるのですが、この間ふとこう思いました。

例えば一人の人間がいたとする、その人は日本に住んでいたとする。と、言うことは日本語を話していますね?と連想することは容易い。

日本に住んでいる人は(大概の場合)日本語を話しているし、フランスに住んでいる人はフランス語を話しているし、中国に住んでいる人は中国語を話しているわけだ。

ここまで誰もが頷いて聞いてくれる

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ぼくの地球を守ってをお勧めしたいのだ

ぼくの地球を守ってをお勧めしたいのだ

某所で音声にてご紹介した私の大好きなコミック。
『ぼくの地球を守って』のご紹介台本です。
大体1巻から3巻までの大まかなあらすじを語っています。かなり昔の作品で、今となっては話題にあがることもありませんが何とか布教したいので、ここにも落としておきます。どうしても今話したい!と慌てて殴り書きしたものです。乱文失礼いたします。

こちらの作品は1986年から1994年にかけて月刊誌「花とゆめ」にて連載

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ロマンチズムと友達

ロマンチズムと友達

インターネットの海に溺れて早うん年。
学生時代の私はチャットで人と他愛もない話をするのが好きだった。何事も決められたレールの上を歩かされる事に憤りを感じるタイプで、ゲームのような用意された娯楽には中々馴染めなかった。

そのせいか、私の興味は当たり前のように「人」に向かった。

人間は面白い。何故ならその考えや行動は読めないからだ。何を感じ、どんな経験をして、どう答えを出すのか、凡そ想像出来ない。

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