今から40年前に遡るが、マリオ・デル・モナコ(1915年~1982年)というイタリアのテノール歌手がいた。「黄金のトランペット」と呼ばれ20世紀を代表する伝説の名演奏家だ。彼が日本で舞台上演のオペラに出演したのは1959年、1961年の2回だけである。第二次世界大戦以後、ヴェローナ野外劇場(イタリア)で『アイーダ』の「ラダメス」を歌い、ロンドン、南米、イタリアなど世界各地で活躍した。
そんな世界的に有名な彼でも「緊張」に関するこんな話がある。
これまで僕自身も人前に立ったり受験や面接などを行ったりする時には緊張する機会が度々あった。経験したことがないことを行う時、初対面の人と接する時など、緊張する瞬間(場面)はまだまだ他にもたくさんあると思う。
緊張はおそらくし始めるとコントロールが効かなくなり、「緊張するな」と自分自身に言い聞かせても解決しないと思う。むしろ、より緊張が増してしまうかもしれない。
そんな時は、「どんな人でも緊張する」と考えるようにして、自分だけではないと思えるようになれたら少しずつ和らげることもできると思う。