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同人女がいいねとかRTにこだわらなくなるまでにやったこと②実践編(2)

この記事はこちらの続きです。

https://note.com/sousakufunfun/n/n8fcdcb922591

前回に引き続き、私が「いいね」や「RT」「ブクマ」にこだわらないよう気をつけていることをつづっていこうと思う。

あ、ちなみに全部やろうとするとしんどくなるので「これなら自分にもできるかな?」っていうハードルの低いものからチャレンジするのがおすすめ。

では続きをどうぞ。


5.どんぐりの背比べをやめる

これは二次創作向きの話。

人は「どんなときにいいねやブクマの数を他人と比較し、相手に嫉妬するのか?」を考えた。

その結果、「自分と同レベルorちょっと上」もしくは「自分と似たような作品をつくる」人がいると比較してしまうのではないかという結論に落ち着いた。

なぜなら、自分よりも断然フォロワーの多い「大手」やレベチな作品を作る「神」とよばれる人たちには短期決戦で勝てないとわかっているからだ。

そもそも人間というものは保守的で現状維持をしたい生物だ。

だから努力とか自分を変えずに簡単に人よりも優位に立とうとする。楽してランキング上位になれるのなら、誰だってそうしたいもんね。

一方、大手や神に数で勝とうと思ったら、作品のクオリティをあげるためにめちゃくちゃ努力しなきゃならないし、おそらく大手に気に入られるためにリプしたりコミュニケーションをがんばらなきゃならない。どう考えても長期決戦だ。(まあその結果、作品のクオリティが上がると言ううれしい副作用もあるのだけれど)

となると、必然的に自分とドングリの背比べをしている人たち(仮にAさんとする)に目が向くのではないかと思う。

Aさんなら特別字や絵がうまいわけではないし…ちょっと努力しただけで、あるいはプロモーションしただけでAさんよりもいいねRT、ブクマが増えるかも…と期待してしまうからだ。

だが、ここで残念なお知らせ。

あなたもAさんから「同じように」思われているよ。

つまり、同じランク帯の人たちからあなたは「すぐにいいねRT、フォロワー数を追い抜かせる対象」だと思われているのである。

目につくイヤ~な相手=鏡にうつった自分なのです。

その事実にまずは気づいてほしい。嫌いな相手、嫉妬している相手と同じことをあなたは考えているのです。これ…寒気しない?(笑)

そして考えてほしい。二次創作は趣味なのだ。

どれだけ頑張ってランキング争いを続けてもAさんを追い越せない(あと、自分よりも下だと思っていた人にいいねの数抜かされた)と気づいた日にゃ、敗北感と嫉妬でくるってしまい、その結果、趣味が楽しくなくなる。
本当は推しと推しカプが好きで彼らを幸せにしたいだけなのに、勝ち負けに左右されて推しなのに二度と見たくない人もいる。推しの名前を見ただけで吐き気が止まらなくなってしまった人も世の中にはいるのだ。

はたしてあなたはそうなりたい?そうまでして他人に勝ちたい?

もしそうでないのなら、いますぐどんぐりの背比べはやめよう

仮にあなたが傷ついてジャンルから脱落したとしても、Aさんはそれを笑ってみているだけ。
そして仲間だと思っていた人たちも「だいじょうぶ?」と声をかけてくれるかもしれないが、その地獄のような状況から脱出するために協力はしてくれない。だって他人だもん。同人だけに限らず、人間ってそういうもんなんです。残念ながら。

私はこれを理解しているだけで、いいねを気にしなくなったし、ずいぶん心が楽になりました。


6.自分にしか作れない作品を作る

さっきの「5.どんぐりの背比べをやめる」で私はこうも書いた。

「自分と似たような作品をつくる」人がいると(いいねの数を)比較してしまうのではないか

これもまた人間の心理だと思う。

この記事を読んでくれている人のなかには、別ジャンル、別界隈のうまい絵描き・字書きさんの作品はどれだけでも見れるのに、自分の所属している界隈の作品を見れないうえに、いいねを比較してしまう人が一定数いるんじゃなかろうか。
なぜなら、自分と似たような作品をつくる相手のひとたちを勝ち負けの対象だととらえてしまうから。

そして、その「いいね数勝負」に輪をかけているのが作風だと思う。

たとえば二次創作では「パロディ」が量産されやすい。

舞台を日本に置き換えたパロ、現パロ(逆もしかり)、学園パロ、職業パロ、マフ〇アパロ…などなど。キャラクターたちを原作とは異なる世界線で描く人が圧倒的に多いのだ。(あと最近は会話中心のラノベ風も多いね)

でも、その量産されている作品たちのなかで「いいねをたくさんもらいたい!」と勝負していると…やっぱり上手いひと(大手・神)とその他大勢に大別され、その他大勢に属している人の作品は「ほかの作品」に埋もれてしまう…という結果になりやすい。

つまり多くの人が書きそうなものを書いていると、よほど起承転結のクオリティが高いか、文章がうまいか、めちゃくちゃ萌えるか、おもしろくないと見てもらったり読んでもらえない(=いいねがもらえない)のだ。

でもクオリティをあげるにはそれ相応の時間と労力がかかる。

そこで提案したい。いっそのこと、その他大勢からはずれてみませんか?

そのために「いいね・RT・ブクマ」度外視で自分にしか書けない(描けない)と思う作品を作ってみよう。誰でも作れる作品じゃなくて、あなたにしか作れない唯一無二の作品を。

けっして「パロディの作品を作るな」と言ってるんじゃないです。

ただパロディを作るのなら、そのなかで突き抜けろという話。つまり、そこらへんに転がっているような、誰でも思いつくような作品ではなく、界隈のひとたちが思いつきもしないような作品を作ってほしいのだ。

きっとこの内容は誰かが書いてるなぁ…みたいな作品は書かない。

もちろん、最初は反応がうすいと思う。でも反応が薄くても自分にしか書けないものを作ったとき、めちゃくちゃ達成感がある。

現に私がむかし「秘密」というお題で小説を書いたとき、みんな「秘めた恋心」を書いていたが、私は「受けが注射嫌いなことを秘密にしているが、攻めにばれてしまい…」という内容で書いた。(身バレ防止のため内容はわかりやすく改変しています)
その小説を読んだ相互が「それは全然思いつかなかった」と言っていた。別にいいねはたくさんつかなかったけどね(笑)でも、人と違うものを書いて達成感は味わった。

その達成感を目的に創作していると、だんだん他人からの評価が気にならなくなるし(自分は他人とは違うスタイルをつらぬいている、万人受けしないものを書いているからいいね・ブクマもらえなくて当たり前と思う)本当の意味であなたの作品を評価してくれる人が増えると思う。

もちろん量産コンテンツがダメだとは言わない。それを楽しみにしている人もいるから。書きたいなら書けばいいと思う。私も気分転換に中身のないエロを書いてるし(笑)そこでクオリティをあげるための訓練をし続けるのもいいと思う。

だけど量産コンテンツでいいね・ブクマがつかないのを永遠に悩み続けるくらいなら、自分にしか作れない作品をつくる・突き抜けるチャレンジをしてみるのもまた一興…と私は思うのだ。


少しでも私の考えていることが誰かの役に立てればいいなぁ。

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