見出し画像

キリスト教の聖地、エルサレムの聖墳墓教会

エルサレムは3大宗教の聖地として知られていて、ユダヤ教は嘆きの壁、イスラム教は岩のドーム、そしてキリスト教はキリストが磔となったゴルゴダの丘とされる場所をそのまま囲った場所にある、聖墳墓教会です。
私たちが滞在したホテルは、聖墳墓教会から歩いて5分ほどのところだったので、エルサレム滞在中何度も行き、巡礼の人々の祈る姿を目にすることができました。

早朝の聖墳墓教会。外観はあまり立派な教会にいは見えない
イスラム教徒の家族がカギを管理しているという入り口の扉
入口を入ったところにあるイエスが磔にされた後に降ろされ、横たわった遺骸に香油を塗ったとされる場所。ひっきりなしに巡礼の人たちはここで祈りを捧げている。右手前がゴルゴダの丘で、左奥がイエスの墓がある聖堂
イエスの墓は中央部の礼拝堂の中にある
各宗派のミサのあとで、一般の巡礼、観光客が入れるようになる。長い時な何時間も待つそうだが、7月は暑い時期でオフシーズンなので20分ほどで入ることができた。中には祭壇があり、その奥にかがむように入ると、石で作られた洞穴のようなイエスの墓がある。イエスは3日で復活しているので、そこに安置されていたのはその間だけということになる
石段を登ったゴルゴダの丘とされる場所にあるイエスが十字架にかけられた場所の礼拝堂。管理しているのはカトリック教会。このすぐ右側が十字架が建てられた場所
十字架のあった場所とされるところにある礼拝堂は、ギリシャ正教が管轄するため、カトリックとはまったく雰囲気の異なる意匠になっている。コンスタンティヌス大帝の母后ヘレナによってゴルゴダの丘がここと定められたといい、そのころからずっとこの場所には教会が建てられていた
観光客が入れるようになったので、行列ができ始めたキリストの墓
イエスの墓の向かいにある復活聖堂はギリシャ正教の管轄
天井にはギリシャ正教でよくみられるパントクラトールのイエス像が描かれている
丘を覆うように作られた教会は、非常に複雑な造りになっている。階段を下りた湿っぽいところにこの聖ヘレナ聖堂がある。ここが最初の聖堂が建てられた場所とのこと
イエスの十字架の一部が発見された場所に作られた礼拝所
昼になって巡礼の人たちが増えてきた
神殿の丘から望む聖墳墓教会の2つのドーム

今回何度も訪れたことで、人種、国籍かかわらず多くの巡礼者が訪れている大聖地であることを、痛感できました。途中ミサを行っている人たちや、聖歌祈りを捧げる人たちもいて、通常の美しい教会を見学しているのとは全く異なりました。
世界中の現代人だけでなく、十字軍を筆頭に、千数百年にわたって多くの人が目指していた場所であることもあり、歴史の重みを感じさせる場所でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?