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2018年11月、日本帰省(その2)

今回の日本帰省の目的のひとつは40年以上前に卒業した都立高校の「還暦学年同窓会」に出席することだった。同じクラスだった旧友同士で集まるのは楽しいことの方が多いから気楽なのだが、学年同窓会となると嫌いだった教師のお気に入り連中などが居たりするからどうも面倒だと感じてしまう。

が、恩師が出席されるとの知らせに反応して二次会以降参加の予定を本会も出席という通知を出した。

晴れて恩師にもご挨拶、近況報告することが出来、本会の後は同じクラスの仲間と二次会、三次会を共にした。

腹を割ったざっくばらんな会話。

話が進む間、気付いたことがある。それは、自分と同年齢・同年代(60歳前後)には「ネット社会」というものを理解していない人たちが非常に多いということだ。

自分は普段アメリカに住んでいる。当然、日本に住む同級生たちはその事を知っているはずなのだが、それでも彼らは「君はアメリカに住んでいるから知らないだろうが、日本ではこうなんだよ」といろいろ教えてくれる。彼らの親切心には感謝するのだが、同時に彼らの多くはネット社会ではどこに居ても求める情報は得られることが出来ることに気付いていないか、気付いていても認識していない。

われわれより一世代かそれ以上若い人たちとはそのようなすれ違いはあまりない。

同級生たちが若い世代と話す時、「君は知らないだろうから教えてあげよう」という親切心や日本・アジア特有の「年上=目上、上目線」というもはや時代遅れの感覚がネット社会の認識や理解の欠如が重なってしまうと、それは老害そのものだろう。若い世代の反応が「ジイさん、そんなことはもう分かってんだよ」となるのは当たり前だ。

ふと見ると、同級生たちは皆誇らしげに高価なスマホを持ち、ポケモンGOやLINEやWebブラウザやニュース系のアプリを使っている。が、聞いてみるとそれらのアプリに加えてスマホカメラと写真アルバムを使うのが関の山のようで、それ以外はほぼ使っていないと言う。

そう言えば「中高年層のスマホユーザーは機能の10%も使いこなせていない」というようなIT系のニュースの見出しがあったな。

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