大学のオーケストラの思い出曲

振り返りが加速してきて、また音楽の思い出記事を書こうと思います。(ちょっと長めかも)

高校の時バンドをしたかったので、大学では軽音部にでも入ろうと思っていたんですが、クラスメイトに誘われてオーケストラ部の見学に軽い気持ちで行ったんです。
そしたらフルートパートが4年生1人しかいなくて、部員確保のために捕まっちゃったというか、抜けられなくなってしまったんです。
私も頼られると断れなくなる性格なのか、そのままズルズルと在籍することになり、楽器を演奏できるなら何でも良かったのか(笑)、フルートも素敵かもとだんだん思うようになり、そのうちオーケストラやクラシックにハマっていったんです。

やりたかったバンドとのギャップがかなりありましたし、フルートも全くの初心者だったので、音を出すところから大変だった上、オーケストラではじめて演奏する曲がとても難しく、吹くのが厳しい高いロングトーンや指が早い音ばかりで何度もへこたれそうになりました。

ずっと冷や汗をかきながらオケに参加していたんですが、(みんなで演奏している時はかき消されるのである程度は大丈夫)少しずつ段々と慣れてきて、徐々にオーケストラの美しい音の重なりの中にどっぷりと浸かってることがとても心地よくなってきたんですよね。

それが自分にとってすごく幸せな時間なんだなーと気づいた瞬間があって、本当に心から音楽が大好きなんだなーって再認識した時期でした。

あの頃は音楽さえあれば生きていけるな〜と思っていたかもしれません。フルートをいつも分身のように持ち歩いてましたし、フルートへの愛情が日に日に増していってました。

振り返ると音楽の知識もあんまりなくて、クラシック音楽にとても詳しいわけでもなく、演奏する曲をただガムシャラに練習して、フルートの美しい音色を追求していた4年間だったんですけどね。
(あの時のやり方が良かったのかもわからないですし、そんなに音色も良くなったわけでもないですが、ただただ楽しくてハマってました。)

なので素敵な詳しい解説もできないんですが、

4年間の思い出の曲の一部をピックアップしてご紹介しようと思います。

(演奏してる時の感覚的な思い出くらいしか書けないかも・・・。交響曲は全部の楽章を演奏したんですが、今貼りたいなぁと思った楽章を貼ります。

AppleMusicの中で見つけた演奏です。指揮者や楽団によって全然違ってくるので好みがあるとは思いますが、ご参考までに貼っています。)


⭐️ビゼー アルルの女 組曲第2番-間奏曲

アルルの女と聞くと、フルートの音色が美しいメヌエットが有名ですよね。それは上手い先輩がバリバリ吹いてました。
私は1年生の時この第2番の途中で1st(その楽器のメイン)デビューすることになったんです。
2:56あたりからの少しの間なんですが度胸をつけるために頑張れ!と吹くことになったんですよね。(2年生になってからは先輩はいなくなるので)メロディーなので間違えたら丸わかりです。
吹く前にどんどん盛り上がってからシーンとして始まるので、本番は緊張してどうにかなりそうでした。
手に汗が出てくるとつるっと滑りそうになるので、(どの楽器も同じかな?)より一層焦るんです。ハンカチで手を拭きまくりながら待ってました。でも本番は何とか吹けたような気がします。

⭐️ブラームス 4番 第2楽章

これは1年生の時にみんなで演奏するところだけ吹いてた曲です。(間違えても音が外れてもわからないような盛り上げるところだけ)ブラ4(ヨン)とかって素人オケは省略して言うんですよね。どの楽章もいいんですが、2楽章は美しくて落ち着ける所もありつつ、盛り上がって動いていく感じも感動的で素敵です。

⭐️チャイコフスキー 第5番第 2楽章 

チャイ5(ゴ)は学校のオケ+県内の大学合同オケとでコンサートで2回演奏した曲で思い出深い曲です。有名で人気なのでよく耳にしてるかも。その中の2楽章をピックアップしました。はじめはしっとりと、後の盛り上がりが胸にグッとくる感じ。
大学合同オケの指揮の先生が曲の雰囲気が切り替わる時のイメージを伝える時、冗談ぽく官能的な?替え歌を教えてくれて、え!?ってビックリしたのを思い出しました。愛の曲なんですね。

蛇足:あらためてWikipediaを見ていたらメロディーのところをもとにした曲があった事を知りました。

このメロディーは本当に印象的。


⭐️ラヴェル 亡き王女のためのパヴァーヌ 

本当にめちゃくちゃ大好きな曲で、この雰囲気すごく心が落ち着くし、心が優しくなっていく気がしてきます笑。何回聴いてもいい。カバーもよくされてますね。

⭐️フォーレ パヴァーヌ

この曲を吹いた時、はじめの低い音は太いたくさんの息が必要で、息が続かなくてふぇ〜って感じでした。2:14〜、2:49〜などの掛け合いところはうまくいくととても気持ちいい。うまくいかなかったら気持ち悪い笑。後半も同じような掛け合いで、最大限に盛り上がってくるところに胸がきゅーっとなるし、ぶわーっと浄化される感じなんです。最後の目立つ伸ばすところなどは初心者にはコントロールが難しく、本当に緊張するんですよね。すごく思い出深い曲です。

⭐️ドヴォルザーク 第8番 第4楽章

このドヴォ8は3年生の時に1stを担当したんですが、2:00〜初心者にはとても厳しいフルートソロがあるんです。本当にずっとずっと何回も何回も練習してました。指を早く回すのが得意ではなくて笑。基本的に不器用なんです。でもだんだん吹けるようになってきました。でも1番高い音がどうしても出せないまま本番を迎えて、諦めていたけど、本番でなぜか奇跡的に出せたんです。火事場の馬鹿力というか、自分の中の本番に強いパターンが出てくれて良かったーという思い出深い曲です。
(本番が練習より一層ボロボロで終わったパターンの曲もあります笑。そちらは苦い思い出ですが今となっては良い思い出。)


まとめ

初心者なのにオケで演奏させてもらえたのは後から思えば本当にラッキーで貴重なことでした。

クラシック音楽って聴くのとやるのとはまた違うんだなぁと思いましたし、どっぷり浸かっていると、音楽は共通だからジャンルの垣根は関係なく楽しめるものだなと体感しました。

ピアノは小学生の時にしていたのですが、クラシックって好きだし憧れるけど、勉強しなきゃ、難しそうっていう印象がありました。
ですがオケに入ると、指揮の先生が「音楽は理屈じゃないんだ」と言葉だけじゃ伝わらない事をご自身の楽器のオーボエを使ったりして音で教えてくれたんですよね。(ドイツで留学されてた音大の先生なので、その音色にいつもうっとりしていました。)その事が体験できてすごくありがたかったです。

音楽は心を豊かにしてくれたり、人生を深くしてくれるんだなぁとより一層気づけた4年間でした。

思い出がぶわ〜っと出てきて、長くなってしまいました。

ここまでお付き合いくださいまして、どうもありがとうございます😊💕
気が向いた時にでも聴いてみてくださいね。

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