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20歳で世界に飛び出して、30歳で今思う「大人」が未来のためにできること。 

子ども達は大人が思うよりずーーーーっと広い世界で、すでに生きていた。

先日小学4年生向けに「世界とつながるってどういう感じ?」という講演をさせてもらう機会を頂いた。

20歳で日本を飛び出してから約7年間。
約20か国80地域以上を周り、
本当にたくさんの世界中から集まった若者たちと仕事をした。

わたしの地元は、山奥の人口4000人の小さな村。
田舎暮らしの良いところはたくさんある。自然も人も豊かで生きやすい。
でもそれと同時に、田舎なりの生きづらさもある。

小さなコミュニティーならではの一番の悩みは
世界が狭くなりがちなこと。
だからこそ、今回お母さんたちが協力して、
子どもたちに広い世界を知ってほしい
という思いを形にしてくれたこと、
そしてその場に関わらせていただけたこと、
とても感謝している。
子供を思う母たちは本当に、
海のように深い愛と山のようなたくましさがあふれている。


ただ、
実際にお話ししてみて、はっとした。
小学四年生は、自由で、正直で柔軟で。
自分も周りもリスペクトでき、新しいことも大好き。
もう世界に飛び出す準備はできているし、
私が思うよりずーーーーっと広い世界ですでに生きてるじゃん😳 !!

えー!?すごくない??🤣
ってもうひっくり返りそうになった。

でも帰ってきて、冷静になって考えてみた。

思えばわたしもそうだった。
天真爛漫で自由で毎日が楽しかったし
やりたいことはたっくさんあって
好きな格好で好きなことをして、
夢だって無限にあった。

でもいつしか人の目を気にして
言いたいことも言えない、
いつも人と自分を比べるようになっていった。
人前で自分の夢ややりたいことを
口にすることは無くなったし

みんなと同じように我慢して
頑張ることが普通になっていた。


だからこそ海外に出た時の衝撃は
ものすごいものだったし

自分の人生を生きている!

という感覚がすごく湧いてきた。
本当にわたしをここまで生かしてくれた
全てに感謝🙏🏽。とさえ思えた


人を羨むことも無くなったし
(そりゃたまにはいいなあ、なんて思うけど)
何より、本当に生きやすくなったと思う。

人と違うことをするのをあれほど
恐れていたのに
今では
自分の意思で、自分の人生の流れで
生きることになんのためらいもない。
むしろそれが人生で、結局のところ

最後の最後で自分を助けられるのは
自分しかいないんだ

と客観的に人生を見られるようになった。

誰かや社会の言う通りに行動して、
あとで壁にぶち当たった時に
その人や、環境を責めたくなるくらいなら

それっぽい理由探しなんてしないで
好きなものはすき、
やってみたいことはやってみたいって
シンプルに正直に
自分がいきいきできる環境、興味のある分野、
情熱を向けていられることを
大切に育てていたい、と思う。

 

もちろん一人一人、
人生に対する考え方は違う。

だからこれはわたしの思う、
わたしの人生の捉え方に過ぎないんだけど



自分が心からわくわくすることに
夢中で
できる理由をたくさん探しながら
生きていこう。

そう思えたら本当に人生は楽に、そして楽しくなったんだ。



大人の声はいつも正解なんだっけ?

こどもたちはみんな個性に溢れている。

そもそも人のことなんて大人ほど
興味もないのかもしれないけど
周りが、ではなく自分がどうしたいかで
行動しているし
だからこそどんな相手の選択も
すんなり受け入れる。

でも嫌な時は嫌って泣くし、
それは相手が悪いんじゃなくて
自分が嫌なだけだから、
そのあとすぐにケロッと笑って
また同じ子と遊んでたりするのは当たり前。

もしかしたら私たち大人も4年生くらいまでは

人生の本質を心のどこかで
ちゃんと知っていたのかもしれない、と思う。

じゃあ、なんであんな
10代を経験しなくちゃいけなかったんだ?
って思うのはわたしだけではないと思うんだけど、

一つの理由に、「出会う大人達」があったと思う。

子ども達はだれしも
可能性と希望に満ちあふれ、
どんどん新しい環境に飛び込み、
新しいことを学んでいる。
周りがみんなそうだからワクワク楽しい
サプライズもたくさんある。

でも中学生になると、いきなり大人と自分たちの世界になる。

あたらしい世界に飛び込んだ子ども達は
吸収し成長し続ける。

その数に対して、
学び続ける大人、挑戦し続ける大人、
新しい環境に自分で飛び込んでいける大人は
自分で1日をクリエイトして生きている大人は

どのくらいいるんだろう。


たくさんの夢と希望が、
大人の声を静かに座って聞けるようになる
中学生くらいから、
一つ一つ風船がいつの間にか 
音もなくしぼんで部屋の片隅に転がっているように
姿を消していく。

大人が言うことっていつも正解なんだっけ?

未来のために私たち大人ができること


人生には正解も不正解もない。

スポーツ選手や、芸能人、高学歴の人だけが
成功者ではないように、
こうあるべき、とかこれが普通の生き方。っていうのは本当はすごくもろいんだ。

そして本当の幸せは
きっともっと近くに
たくさん転がっている。

そしてそれを見失いかけた時、
いつだって
本当の幸せを教えてくれる先生達は
世界中にたくさんいる。

それは目の前にいる子ども達。

彼らを見たら、
変なアドバイスをしたり
コントロールしようとなんてしないで
彼らのリズムに乗って遊んで、
話を聞いてみてほしい。


私たちは世界を旅しなくても、
ちょっとみる角度を変えて、好奇心に従えば
この世界は多様性にあふれていて、
大自然という愛情たっぷりの
本当の先生達がいて
人生は本当に楽しく面白い

ってことを教えてもらえるだろう。

今回、4年生を相手にお話ししてみて、
私自身
はっとしたし、ドキッとした。

自分は、子ども達の希望の芽を
摘んでいないかな。

人生ってこう言うもんだよ、
って光のない目でわたしの夢を
否定したあの学部長みたいになってないかな。

人生は日々勉強。 
子どもだけでなく私たち大人も
自由に自分らしく
のびのびと心豊かに暮らせるように

まずは自分が、希望のタネにたくさん
水をあげて、ワクワクし続けよう。

ありがとう、4年生。

Momo

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