映画の話277 野性の証明

　角川映画全盛の頃、薬師丸ひろ子目当てで映画館に観に行きました。まだR指定などない時代で、中学生だった私にとっては過激なシーンもありました。ストーリーがどうとか、映画の作りがどうといったことよりも、高倉健の渋さと薬師丸ひろ子のかわいさにひたすらドキドキしながら観たのを憶えています。
　その後、原作本も買って読みました。映画よりももっと社会派な内容で、クーデタとか国家的な陰謀といったものが、世の中にあるのかもしれないといったことを漠然と思いました。