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探究学習やSDGs学習がこんなふうに問われる #1

 この文章は、生徒たち(高校)に向けて、11/29に配信したものを加筆訂正したものです。

 みなさん、「ガクチカ」って何のことかわかりますか? 
 「ガクチカ」というのは「学生時代に力を入れてがんばったこと」の略です。
 大学の総合型選抜や推薦試験、また、就活の面接で質問される頻度が非常に高い質問事項です。
「高校時代に力を入れたことは?」
 そう聞かれてみなさんはどう答えますか? 
 ところで、主に体育会系の大学生で、就活がうまくいかない学生の特徴は次の2点だそうです。

 ①自己分析ができていない
 ②就活をその時限りのこととして考えている

 これはどういうことかというと、志望理由ひとつ取っても
「先輩が働いている会社だから」
「先輩から働きがいのある会社だと聞いて」
「体育会系なので、成果が見えやすい営業職が向いていると思った」
という回答ばかりで、その学生自身の意志や姿が全く見えてこないのだそうです。
 そこへきての「ガクチカ」です。
 少なくとも首都圏の高校、大学では、コロナ禍で学校行事が相次いで中止となり部活動も制限され、登校すらできない時期もありました。特に昨年は学校も含めた社会機能が著しく低下しました。
「コロナ禍で文化祭や体育祭などの行事も中止になり、部活動もほとんどできませんでした」
「勉強をがんばりました」
「授業を真剣に聴きました」
「小テストで満点を取り続けました」
 実際にそのように答えた高校生や大学生もたくさんいると思います。
 ただ、そのような回答では少なくとも人気のある競争率の高い大学や会社や将来性のある会社や大学は落とします。なぜならそのような回答は、「力を入れたこと」ではなく、「当たり前のこと」だからです。先ほどの就活がうまくいかない学生の場合と同じように、その人の意志や姿が全く見えてきません。

つづく

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