2/4 合併号【Project KGSDGs Vol.109 】& 【童夢 Arts沼 #33 】 コロナ × 部活動 バンド × 文藝部#19

〈1〉コロナ禍 × 文化部部活動#1〜3
〈2〉日本の強みはやっぱりこれ#1〜9
〈3〉新しい仕事のスタイルと社会構造について
  ①パートナーシップ型・プロジェクト解決型が意味するものは?#1〜4
  ②ボリュームゾーンの崩壊
  ③未来の学校はたぶんこうなるから今から準備しておかないとたぶん生き残れない要件#1〜2
〈4〉未来人たちについて(たぶんこんな社会になるのかな)

〈3〉新しい仕事のスタイルと社会構造について
③未来の学校はたぶんこうなるから今から準備しておかないとたぶん生き残れない要件#2

 結論から言うと、N高に未来の学校像を見ているわけではありません。すばらしいとも思ってはいません。ただN高のような偏差値を度外視した高校に入学して「高卒の資格を取るため」というところは割り切ってこなし、あとは好きな勉強(のようなこと)を遊びのように楽しむ、という高校生が激増しているということから、中堅レベルの全日制の高校は、わかりやすい魅力を具体的なコンテンツとして提案できないと、受験生がいつ激減してもおかしくない状況だと言えます。
 今までは、似たレベルの競合校とのパイの取り合いでしたが、今はそれに加えて、場所も定員も規模も、高校同士のつながりも関係ないN高のような黒船が総取りしていく脅威にさらされています。
 ランク重視型、成績一致型の高校選びをしなくなった受験層が増えていることを考えれば、なおさら教育内容を充実させないとなりません。
 また、今のところ相変わらず大学進学実績を高校選びの基準にする見方は根強いですが、首都圏の大学定員厳格化と推薦枠の増加、総合型選抜の重視など、一点刻みの評価をやめるという文科省の方針に従って大学側の取り方が変わってきているので、戦後永らく絶対的だったこの基準も揺らぎつつあります。
 つまり、従来型の学力だけで勝負するのが厳しくなっていることを、少なくとも教育関係者はみんな知っています。
 上位の進学校は大丈夫でしょうが、中堅校は偏差値維持、向上以外に、強力な教育コンテンツを持たないと選んでくれません。そしてその強力な教育コンテンツが何かははっきりしていて、どの高校も必死でそれを模索しています。文科省自体もどう運用するか模索しているようです。宣伝ばかりうまくて中身は大したことのない教育をしている高校もありますし、内容がかなり充実しているのにうまくPRできていない高校もあります。みなさんは本校はどっちだと思いますか?

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