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HSPは「身体とのつながりを深める」と仕事がうまくいく!

こんにちは、HSPのシゴトと自律神経プログラム「そういう個と。」の深山です。

8月もあとわずかになりましたね。
いかがお過ごしでしょうか?

このタイミングで、夏の間に溜まった疲れを感じている方もいるかもしれませんね。

HSPは元々、過度に刺激を受け取りやすいという特性を持っていますが、外的にも暑さや冷房の寒さを受け取っていたり、じめっとした空気感も体を消耗させるな〜なんて個人的には感じています^^; 
皆さんはいかがでしょうか?


そんなHSPの身体について、今回は取り上げてみようと思います。

HSPに関する正しい知識を得ていくことはとても大切なことですが、実は、身体のことを見ていくことは欠かせません。

何よりHSPにとって、身体とのつながりを深めることは、仕事をうまく進めることにつながっているんです!

それはどういう意味なのか、お話していきますね^^


◆内なる感覚に敏感になろう


私たちが日頃、外の世界に対して持っているセンサーは、五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)ですね。
それは神経用語でいうと、外受容感覚。
自分の身体の外を感知するための感覚ということです。

それなら身体の中を感知するのは?というと、それは「内受容感覚」
(ポリヴェーガル理論の提唱者、アメリカ・イリノイ大学教授のポージェス博士が「内受容感覚(ニューロセプション)という概念を伝えています。)


この、身体の中を感知するって、なんだか馴染みがありませんよね。
身体の内側に起こっていることを感じ取る力のことなのです。

例えば、「今日の肺の感じはどんな感じ?」と聞かれて答えられる人はどのくらいいるでしょう?
普段はそんなこと意識していないという方がほとんどではないでしょうか。

でも一旦これを考えてみると、どうでしょうか?
例えば、

「今日はいつもより深呼吸しやすいかもしれない」
「呼吸しやすいかな、鼻が通ってるな、くらい」

という感じもあれば、

「赤くてちょっと固くなっている」
「ピンク色だ!」
「うすいグレーかな」

なんて感じる方もいるかもしれません。

体感というのは、本来言葉がないので「感じ」なんですよね。
つまり、体感に意識を向けるということは、明確な言葉や判断の世界から、曖昧な「〇〇の感じ」という体感の世界に行くということ。

この体感こそが、実は人生の指針なんですよね。
けれども、それこそが難しい・・・私も本当に実感しています。


HSPは外に対して敏感なセンサーを持ちます。

上司や同僚の顔色、職場の雰囲気、困っている人がいないかどうか・・・といったことに、ものすごい精度で意識を向けることができます。朝飯前!と言っても過言ではありませんね(笑)

それなら、身体の内側の感覚はどうでしょう?

「今日は〇〇が食べたい」
「お腹の調子が軽い」

これらは意図するものではなく、自然と上がってくる感覚であって、コントロールはできないのです。


ワクワク・ドキドキ・ザワザワなどの身体の言葉は、体感を表しますね。
それをジャッジせずに受け取りたいのですが、私たちはすぐに、

「ワクワクするのは『期待があるから』」
「ザワザワしているということは『明日のプレゼンが不安なんだと思う』」

といったように、身体から上がってきている反応に、意味付けをしたがる動物です。

これ自体は全く悪いことではありませんが、「反応を反応のまま受け取る」術を身につけることは大きな意味があります。

・顕在意識(言葉になる考え)=5%
・潜在意識(言葉にならない深いところにある前提など)=95%

ということを聞いたことがあるでしょうか?

私たち人間の顕在意識は、テレビで言っていたことや、学者や研究者が正しいと言ったこと、科学的データ、成功している人や有名な人の言葉に対して「正しい」と思うので、それをすぐに採用しようとしてしまう。
潜在意識の自分がこっちへ行きたい!という希望を持っていても「自分に合っている判断」ではなくて、大勢の人が指示している方向やパワーを感じる方向へ向かいたいと思うのは、私たちのあるあるですよね。

そんな現状も理解した上で、これからは身体が語りかけてくる情報にもっと耳を傾けてみませんか。

身体の情報で本当に頼りになるのは「漠然とした違和感」(避けるべきもの)と「無条件に好き」(向かうべき方向)です。

世間の正しさでなくて、身体から上がってくる情報を信じていきたいのです。



◆HSPが身体とのつながりを深めたいわけ


人生100年時代と言われる今、「働き方は、生き方を考えることでもある」と私たちは考えています。

私自身、そして、これまで出会ってきたHSPさんと対話する中で感じていることは、「私たちHSPは、仕事において精神的な報酬(充実感、納得感)が必要」ということ。

お金が稼げたらいいと言うHSPさんには、今のところ出会ったことがありません。
出会ってきたHSPさんは皆、お金を稼ぐだけでなく、「他の人の役に立つ、地球の未来を想う」ということに仕事の意義を持つ方たちばかり。

そんなHSPだからこそ、「自分が人生で何を大事にしているのか?」ということをきちんと知った上で、働き方を決めていくと、道半ばで止まってしまったり、大きく方向転換せざるを得なくなったりということが少なくなっていくのかなと思います。

私自身も、転職で散々悩んだり、起業がストップするような期間を経験してきたので、まさにこれを感じていることです。

お金の儲け方や仕事の作り方を教わったとしても、HSPさんはそれが自分の「魂の欲求に沿っているのか?」に違和感があると進むことが難しい。
共感していただく方も多いのではないでしょうか^^


そんなHSPが自分の望む形で仕事をしていくには、前述した身体の内側を感知する力が必要なのは、たやすく想像していただけると思います。

身体からの答えは、確証のない「インスピレーション」として上がってきます。
なぜか、そう思う、という感じ。
なんだか違う、みたいな感覚もそうですね。

しかし、私たちはつい頭で、それをいちいち否定してしまいます。

「だって、有名なあの人はこう言ってたじゃない」
「テレビやブログではこっちがいいって言ってたから」

でも、答えというのはあくまで「自分にとってベストかどうか」ですよね。

インスピレーションが違う、と言ったことは、やっぱり違うのです。

こう書くと、「そんなインスピレーションなんて、全然来ないし・・・」と感じる方もいるかもしれません。

そんな時は、「身体に聞く」練習からしてみましょう。

例えば、

「今日のランチは何を食べたいのか」
「友人とお茶に行って、コーヒーが飲みたいのか、紅茶が飲みたいのか」
「デートで、海へ行くか、山へ行くか」

日常のちょっとしたことから始めてみたらいいですね。


その時に必ず「身体」に聞くことがポイント。頭ではダメです。
(頭で考える場合=最近野菜不足だから、ランチはサラダを食べよう! といったこと)

ちなみに、「そういう個と。」運営チーム内でも、「身体に聞いてみたらね・・・」という会話が出てきますよ。
まさに私たちも実践していることです。ぜひ試してみてくださいね^^



◆自律神経に大きなカギがある


身体の内側に意識を向けていくことと共に、HSPの身体に関してもうひとつ押さえておきたい大事なこと、それが「自律神経」

「そういう個と。」プログラムを運営する(株)サステナミーは、2020年から日本で初めてHSPが抱える生きづらさ・働きづらさの問題を自律神経の観点から解決するということを行なってきました。
私たちは、この自律神経に、HSPが社会で力を発揮するためのカギがあると確信しています。


最近この「自律神経」というワードをよく耳にしますが、目に見えないのでなかなかイメージしづらいですよね。

例えば、眠っても心臓や肺が止まらないのは、自律神経が働いていてくれるからですし、食事をしている時に「胃から消化液を出すぞ!!」と思わなくても自律神経が勝手に胃から消化液を出してくれる。そういう働きをしている神経です。

要するに、私たちが「意志」でコントロールするのではなく、「身体」が外界からの刺激に対して「安全」「危険」「死の脅威」を勝手に評価してくれるということですね。

そして、身体にとって何が一番大事か、それは「命を保持する」ということ。
つまり、生き延びるということを第一優先にして働いている「人間の思考を超えた叡智」が自律神経と言えます。


そして、「ポリヴェーガル理論」においては、この自律神経こそが、脳よりも上位の決定器官だということを示唆してくれています。
私たちは「脳」が司令塔のような錯覚に陥ってますが、実は自律神経のほうがボスだということなんですよね。

だから、鬱や起立生調節障害のような自律神経系の疾患になった時に、

「がんばって会社に行かなくちゃ!」
「お風呂に入らなきゃ!」

と思っても、動くことができません。
自律神経が下している命令なので、脳の命令や「根性」は太刀打ちできないのです。

私たちは頭で考えていることがすべてだと思いがちですが、身体(自律神経)は私たちの「命」を見ている。

こうしたことを理解すると、おのずと自律神経ケアの重要性に気づけるのではないでしょうか。



自律神経に関して、「そういう個と。」プログラムでは、ポリヴェーガル理論を元に細かくその仕組みを説明していますが、ここでは私がHSPと自律神経の仕組みを知った時に驚いた点をシェアさせてください。

自律神経には、交感神経と副交感神経系があるということは、多くの方がご存じではないかと思うのですが、副交感神経系はさらに2つに分かれることをご存じでしょうか?

それは、「腹側迷走神経」と「背側迷走神経」

その役割は全く違って、

・人とのつながりによるリラックスモード=腹側迷走神経
・ひとりでリラックスモード=背側迷走神経

と全然違う神経なんです。

また、背側迷走神経については、

・ひとりのリラックスモード
・極度の緊張による凍りつきモード

という表れ方があるんです。

自律神経と一言で言っているものが、こんな風にさらに細かく分かれていることにびっくりしませんか?


そして、前述したように、自律神経は私たちの意志がコントロールできるものではありません。

だから、自分の神経状態を知ることや、その変化のパターンを知っていくことで、HSPさんのお悩みにも多い「自分の気持ちと裏腹に身体がついていかない・・・」ということを減らしていきたいのです。


【自律神経の仕組みを知り、自分のパターンを知り、整えていくこと。】

これなくしては、HSPが安定して社会で力を発揮することはできないのではないか。
私たちはここに、HSPが働くカギがあると考えていますし、これからも多くの人にこのことをお伝えしていきたいと思っています。



◆一緒にHSPの身体に向き合ってみよう!


今回、自分の身体にフォーカスする機会として、8/29(月)にオンラインイベントを開催します。

テーマは、「HSPお守りレシピの作り方」

会社や組織の中で、またはサークルや趣味の場でなんだか不安になってしまったり、ドキドキして自己紹介で話せなかったり・・・そういうことはありませんか?

そんな時は、頭でいくら「緊張することない」「大丈夫大丈夫」などと思っても、手に汗を握るような状態から離脱することは、かえって難しいものですよね。

ドキドキや不安は「自律神経の振る舞い」です。

まずは自分の身体に何が起こっているのかを知り、日常的に使っていける「お守りレシピ」を作るワークを一緒に体験しませんか?



▼こんな方におすすめ

・大勢の場で話すと緊張して言いたいことがうまく言えない
・人に見られていると思うと、かえって話が下手になる
・相手の気持ちを考えすぎて、自分の意見が言えなくなる
・その場の様子を伺い過ぎて、ただただ疲弊してしまう
・重要な時に限って力が入り空回りしてしまう
・ひとりだけ必要以上に心配してしまい、周囲との違いに戸惑う


▼イベントで得られること

・不安や緊張を感じる時、HSPの体で何が起きてるか理解できる
・不安や緊張を抱えやすい自分に対して、いつもと違う視点から見ることができる
・気持ちのアップダウンがあっても整えられるじぶんだけの「お守りレシピ」を得られる


▼受講対象

日常で感じる緊張や不安と上手に付き合えるようになりたいと考えている全てのHSPさん
*実践的なワーク、チャットにてシェアを行います。お顔出しは任意です
*大変申し訳ありませんが、以下に該当する方はご遠慮いただいております。
 ・現在、医療機関(精神科・心療内科)に通院中・向精神薬を服薬中の方
 ・医師によって鬱病や統合失調症などの診断を受けている方
 ・身体の状態や精神状態が過度に不安定でイベントが負担になると思われる方


▼日時・場所

・8/29(月)19:00-20:30(終了予定)
・オンライン(Zoom)
 *当日のURLは、ご参加者様へメールでご案内いたします。


▼ご参加費

1,500円(税込)

公式LINEへご登録いただいている方は1,000円(税込)とさせていただきます。ぜひこの機会にご登録いただけたらうれしいです♪


▼イベント詳細ページ



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自分のHSPとしての強みを知るヒントにぜひ活用してみてくださいね♪

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