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HSPに強みの概念が必要な理由~発達性トラウマから人生再構築の場面で

HSP働き方プログラム「そういう個と。」代表の皆川です。

今日は「強み」の必要性についてお伝えします。

「強み」と一言で言っても、

本当に広くて豊かな世界です。



「そういう個と。」は

6ヶ月に渡る、働くHSPさんのためのサステナブル(持続可能)な働き方を実現するというテーマのプログラムですが、

内容として主に扱っているのは

強みの概念、自分の強みをはっきりと自覚するということ

そして

自分の発達性トラウマを癒すこと

この2つです。



私たちの仕事の最終目標

は、

HSPさんが発達性トラウマを超えて、
自分の強みに目覚めていく、
自分の強みで他の人よりラクに仕事の成果を出して生きていく。

そのガイドまたはサポートをさせていただくこと

なんですが、その前段階として必要なのが発達性トラウマ(生きづらさ)の癒やしなので
そこに向き合う方も多いです。



発達性トラウマというのは

HSPの人ほとんどが持っているものじゃないかなと思います。

これまで6,500名以上のかたとお会いしてきましたが、はっきりと発達性トラウマに関係がなかった人は、記憶している中ではたったの3人しかいませんでした。

その方たちは

「発達性トラウマって何?」
「何か言いにくいとか、不安があるってどういう感じ?」

そういう認識の人たちです。

社会で生きていて何もつっかかりがないHSPっているの?

って思われると思いますが、私もそう思います。笑

HSPは5人にひとりの少数派で、
人の中で疎外感があったり、
どこか自分だけ違っているような感覚、
浮いているような感覚、
世界から何かちょっとだけ外れているような感覚、

これが小さい頃からあるというのがHSPの普通なんです。

これはHSPに限らず、 少数派の人(ジェンダーや生まれつきの何らかの特性がある人)は誰でも持つ感覚かもしれません。




そういう発達性トラウマを扱って、
ご自身の中で疎外感となっているところを外していく

その作業はとてもクリエイティブで面白いものです。
その人が自分自身とつながっていって自分の魅力と力に目覚めていく行程。

そして
それと絶対に並行していなければいけないというのが強みの発掘なんです。

なぜなら何かを元に戻したり治癒したりすることが人生の目的じゃなくて、その人ならではの飛躍力・飛翔力を出していくことが
人生の目的だから。

その人によって内容は千差万別なので、記事でお伝えできることは割と水で薄めた一般的なことになってはしまいますが

(私はストレングスファインダーの専門家ですので)ストレングスファインダーで言えることは、内省、学習欲、収集心(HSP3点セットと呼んでますw)
考える力のところの強みがすごく抜きん出ている人がHSPさんには多いです。

この3つがトップ10に入っている人がめちゃくちゃ多いっていうのがHSPの特徴でもあります。すべて戦略的思考力=思考のアプローチの仕方の強み。


▽参考)内省ってどんな資質?

▽参考)学習欲ってどんな資質?

▽参考)収集心ってどんな資質?


でもそれはHSP全体の総論であって、個人の特性とはまた違います。

強みのセッションでは、その個人のプロファイルを見せていただいて、こういう可能性がありますね、今まで何をしてきましたか、物事に対してどんなふうに考えて物事に当たってきましたか、 だったらこの資質をもうちょっと意識し直せばいいんじゃないですか、ここを使ってご自身が弱みであると思っているところをここでリカバーして、こういうふうに行動すればいいんじゃないですか

という具体的なことをフィードバックしながら話し合います。そのなかでしっくりくるご自身ならではの気づき!に行き当たると
その人は爆進します。


強みの認識が絶対必要だなと思っている理由

は他にもあります。

強みって持って生まれたものなんです。
HSP特性も持って生まれたものですよね。

強みで3歳の頃にその人に観測された強みっていうのは、26歳になってもほとんど変わらないという実験データがあります。

もちろん何かのトラウマがあって自己認識が著しく歪んでいるときは、もしかしたら結構変動があるかもしれません。

それでも、発達性トラウマのケアをしてから何年か後に再び受けてみたっていう方が(このストレングスファインダーのプロファイルは34項目なんですが)
34項目の33番目が例えば上位の2番に来ているっていうことはほとんどないです。ギャラップ社もそれはほぼありえないことだと言っています。

12位のものが9位に来たとか。8位の者が13位に落ちたとか、2位のものが8、9位に落ちたとか、そういうちょっとした変動はあります。

でも、このいわゆる下位資質と言われるもの(資質の中で強度が低い、要するに並べたときの相対的な強度が低いもの)
が上位資質となってバーン!と出てくる、みたいなことというのは 違う人格で受検するみたいなことがない限り、めったに起こらないことなんです。




重要なのは

資質34位の中で自分は上位に何が来ているかということを知るだけではなくて、

ストレングスファインダー34の資質表

そこを自分はどう使って、どう物事に対処していくという作戦を練ることができるか

ここなんですよね。
転職のとき、次の会社や部署での働き方、
今の部署で意見のあわないあの人との協働の仕方、
同じ業務のなかでも自分がもっと成果があがるアプローチはないのか、
などなどその方が持っている、考えている情報と現実の強みを
掛け合わせて見ていくことで見えてくる新しい境地やアイデアがあります。

強みを自分のものにしていくステップとして、

①自分で、これ全然自分の強みなんだな、自分は人よりも楽々とこれできちゃうんだなということを受け取る。自分で認識する。

②それを社会に対して使っていくにはどうすればいいのかなということを具体的に話していく。(社会は常に他者との協働ですので、自分のなかでわかっただけでなく、客観的で自分とは別の意見が必要になる段階)

ということがとても大事なことじゃないかなと思います。

これがHSPが強みだけ発揮して生きていく、自己の再構築の後半になります。

人生の午後の扉の後半、とでもいいましょうか。
(発達性トラウマの癒やしからはじめて、このくらいで自分は生きづらさからだんだん離れていけるな、という時点で強みに取り組みます)

自分の生きたい自分、この人生の中でどんなことを自分はやりたいのか。

自分がどういうふうに生きたいのかというのも、人によって違います。

・自分の安心・安寧を見つけて、その中で穏やかな暮らしをしていくということが人生の目的(満足)な人もいますし、
・自分の力を目いっぱい出して社会の中で自分らしく働いていくということが目的な人もいるし、
・とにかく楽しいこと、面白いこと、新しいことにガンガン当たって体験していくということが人生の目的な人もいますし、

それらは頭で考えて決めたわけじゃなくて、
皆さん本音として持っていることですよね。

本音として持っていることを、
親にすり込まれた何か、または社会の常識からすり込まれた何かによって、 大体の場合は一回疎外されているような状況で社会で生きていくことが多い。

その中で自分の本音に気づいていくというか、 自分の本当はこれやりたかったんだということに気づいていくという中の一つのプロセスとして、強みの概念が絶対に必要です。




基本的な概念の復習にはなりますが
強みって、
ソロバンとか水泳とか英会話とかの、訓練したスキルと違います。

スキルというのは何らかの技術として習得または鍛錬して伸ばしたものです。

例えば、泳ぐのが速くなった。

かけっこが速いっていうのは割と元々の資質かもしれませんが、
オリンピックで活躍する選手っていうのは、その強みの上に日々の絶え間ない鍛錬を積んでいますよね。

なので、

いかに自分のもともとの資質としての強みの上に、積み上げていくか。


社会とか親の望みの上に鍛錬を積むのじゃなくて、
自分の本音、自分の生きたい本当の人生、そして自分の本当の力、

その上に鍛錬を築く

それが成功につながる物事だと強く信じています。

「私は成功は興味ないの。幸せだけでいい」っていう人もいますが、

自分のなにがしかの成功体験というものは
自分を動かしていくエネルギー=心の栄養になります。。

とっても有名にならなくてもいい。かもしれない。

でも、周りの人に認められていったり、
周りの人に「あなたってここうまくできるんだね」って言われたりすることは、大人にとっても子どもにとっても大事なことじゃないでしょうか。





自分の強みを周りに見つけてもらう、認めてもらうには

周りの人の強みをどんどんフィードバックしているといいです。

人の顔忘れないんですね?。小さい頃からずっとですか?
○○さん、ここが得意なんですね。人の倍の時間で仕上げてきません?
こないだの飲み会のフライヤーすごい良かったです。ありがとう。

こういう言葉をかけていると、
そのうち周りからもフィードバックが集まってきます。

そうすると、

あれ?
そうなんだ。え、マジ?
私そんな風にみえてるの?(嬉)

っていうことが必ず来ます。


それこそが本物の強みです。

自分で認識している強みとずれていることも、よくあります。


なぜなら、強みって自分にとっては当たり前すぎることだからなんです。

どうぞ自分が他人よりどんどんラクに進めてしまう強みを見つけて
HSPの場合は生きづらさを手放して、
社会のなかで自分という希少性を存分に活かしていきましょう。

HSPに生まれてよかった!世界は1000%の解像度♡


<お知らせ>
自分には当たり前すぎる強み発掘していきませんか?
強みは本当に楽しい。人生の隠れた起爆剤w

▽個人オンラインセッションお申し込みhttps://www.reservestock.jp/pc_reserves_v2/courses/16557
(セッションを受けた方のご感想も上記のページに載っています。)


▽青森で8月28日2枠だけ対面セッションをご用意しました。
生きづらさを解消していくセッション、強みのセッションどちらもお申し込みいただけます。対面でお会いできる機会をぜひご利用ください。


では今日もお読みくださりありがとうございます。



<お知らせ>

地域でがんばるHSP未来ラボ青森の主催(代表ゆずりやあやこさん・三上朋子さん)で HSP映画上映会&講演会「HSCちゃんの強みが出せる環境のつくりかた」(皆川登壇)が開催されます。

HSPの紐解きに、お近くのかたは是非いらしてください♡

【日時】 2023年8月27日(日)12:30~16:20
【場所】 アピオあおもり イベントホール 
青森市中央3丁目17-1
【参加費】 1,500円(事前お振込み)
【詳細・お申込み】




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「そういう個と。」プログラム
7・8期生 満席にて開催中!

次期の開催日程が欲しい方はこちらにご登録ください。



「そういう個と。」プログラム修了生の声



<HSP強みdeワーキング〜洞察系・共感系・感覚系>


HSPを才能と捉えてこんな見方をすると、シゴトが開けていく。
ワークや実例がたくさん載った代表皆川の著作。


◆そういう個と。公式LINE
少人数のイベントなどはこちらで優先的にお伝え。出版の裏側モノガタリも連載。〜サクラと転んだ坂道と


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