見出し画像

わたしの草木染め日記……柿渋編……

暑さも続いていますが、9月は暦の上では秋真っ只中。
実るものは実っています!

私はこの時期にはいろいろ集めます。
子供の時から細かいものに執着する癖があり、
拾い集めるのを楽しんでいます。
トップ画像のものも私が拾い集めたもの。
小枝や綿毛、ドライの植物。


柏のどんぐりの笠

こちらは実家の畑の柏の木になるどんぐり…..の笠!
草木染めの材料として集めているもの。
もさもさしてて、SUZUKI SHOTENのスズキの
天然パーマの頭みたいでかわいい。
( ええ、バカにしてないですよ… )


マリーゴールドの花を乾燥させたもの

こちらは、庭のマリーゴールド。
コツコツ集めて乾燥させます。

こちらも草木染めをするために集めてます。
マリーゴールドは、鉄媒染で深みのあるカーキ色に。
アルミ媒染では、レモン色。
少量でもしっかり色が出て、香りもとてもいい。


マリーゴールドを鉄媒染で染めたスカート

こちらはマリーゴールドで染めた後に墨染めを重ねたもの。
一点もので作ったスカートです。


透け感のある素材に草木染めが映える

柏の笠は染料に使うには集まりきっていないため、
もう3年も集めてます。
しかし、今年は大豊作で瓶いっぱいになりそう!


そしてそして、柿渋の季節は今。
お店の駐車場の奥に植えてある渋柿の木から。
昨年は、実りが悪くて干し柿用にしただけでしたが
渋柿も今年は大豊作!

2年ぶりの柿渋造りです。
今回は、小さなイチゴくらいの大きさのものが多く、
たくさん採集したなと思っていた割には少なめ。
でも、小さい方が渋が多いらしい。

トンテンカンテン…..と
ご近所迷惑にならないように尖っている方で潰すと良いです。
平らな方で叩くと地面に響くのと、不器用なので
私はすかしてしまうのです。
大きなすり鉢と棍棒みたいなものをご用意できる方は、
きっとその方が早くできそう。
潰す事1時間ちょっと。
水に浸して数日おきます。


大きな保存瓶へ

この段階ではバケツとかに入れておく方多いですけど、
ほんの数日で結構な匂いを放ちます。
ので、私は断然保存瓶派です。
1週間ほど置いて、漉してペットボトルへ。


一昨年作った柿渋は今こんな色

なんだろう、このくらいになるととんでもない匂いなのです。
どんな匂いかは、、、ご想像にお任せします。

柿渋染めはいわゆるタンニン染めで、
防腐剤としても使用できたり。
他にも有益なことがたくさんあるのですけれど、
何と言っても魅力は経年変化。
他の草木染めが退色していくのに対して、
紫外線などに反応しながら長い時間をかけて
濃くなっていきます。

柿渋の液が完成したら、一点ものの作品を染めてみたいと計画中です。

ご自宅でも気軽に染められるのは紅茶染めやコーヒー染め。
シミやくすみが気になってきたお洋服を染めるのも良いです。

ちなみに着用感があるものを化学染料などで染めたり、
もちろん天然のものでも生地に負担がかかる場合もあるので、
その点も踏まえて、染めを楽しめるといいですよね。

草木染めの工程はどこか子供の頃大好きだった、
おままごとにも似ていてワクワクするのですよね。

泥団子に草を潰したスープ。
那須塩原市の外れで育った私にとって、
土着的な試みは心の栄養にもなる時間です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?