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この世で1番近くて遠い存在の自分


こんにちは〜
気づけば、前回Noteを投稿してから、半年という期間が経ってしまった。この半年間、外見的にみたら「何もしてなかった」から。現在の正直な気持ちをこの場を借りて、書いてみようと思う。


■ 「何もしていない」ことへの不安と焦り



約1年前に性転換手術を終えた。
「やっと生きたい性別で生きられる!」
「これからは自分の好きなように生きていくんだ!」

そんな希望を持っていた。

会社員という安定ではなく、自分の情熱やワクワクの向く方向に進んでいく。そんな未来を想像しながら、いざ、机の前に座ってみる。

「あれ、何からすればいいんだっけ」
「本当に自分がしたいことって何だっけ」
「そもそも自分の好きなように生きていくってどういうことなんだっけ」

それまで、目の前にある課題や求められたことを一生懸命やってきた。それに対して評価されたり仲間との信頼関係が構築されたりして充実していた。だからこそ、自分が「なぜ」それをやっているのかを考えたことがなかった。

「好きなように生きていく」「縛られずに自由に生きていく」というキラキラワードはとても魅力的で、心が躍ったが、本当の意味を理解していなかった。

「自分がどんな風に生きていきたいのか」


その答えは、本にも載ってないし、SNSにもないし、人に聞いても絶対にわからない。答えは自分の中にしかないから。

もっともっと自分のことを深く知らなければならない。向き合わなければいけない。これまでの自分の過去、思い出したくない出来事、自分の弱さを棚卸しし、目の前に並べる。それらを本気でするということは、想像以上に精神的苦痛が伴い、とてもしんどい時間になった。

そうしている間にも、周りはどんどん進んでいるし、やりたいことを実現してる人たちを見ると、不安と焦りが襲ってきたが、ここを通らないとこれからの人生、何をしても心から満たされることはないんだろうなと思った。


■ 情熱の奴隷



これまでの自分は、サッカーでも勉強でも仕事でも、求められることをとても真面目に取り組んできたと思う。色んな場所、環境に住んできたけど、カメレオンのようにどんな環境でも、そこのルールや枠組みに溶け込み、そこでの自分の居場所を確立してきた。(と、思っている。)

周りに認められることで、自分の存在価値を見出していた。周りのニーズや心地よい環境を作り出すために気を遣っていたし、それが評価された。(多分社会的にはいいことなんだろうけど)

でもその行動に「自分自身を大切にする気持ち」はなかった。いかに自分の声を無視して、行動していたかがわかった。

不安や孤独感、充実感、金銭欲から、休みなく仕事に駆り立てられ、没頭する日々。情熱の奴隷であり、周りからみたらすごく能動的で活動的に見える。でも本当は、目的が自分の外側にあって、受動的に行動してるだけだった。自分の意思ではなく駆り立てられているのだから。

一方、自分の内側の声に耳を傾け、向き合うことは周りからしたら何もしていないので、受動的と言われる。でも実際、とても大変な活動で、内面的な自由と自立がなければ実現できないことだと思う。


振り返ってみると、そんな内面的な部分と向き合うための静かな時間を過ごしてたんだなと思う。


■ 等身大の自分を受け入れるということ



これまで生きてきて、割と何でもうまくいってると思ってたし、それなりに好かれてたし(自意識過剰だったら痛い。笑)、自分なりの社会での生き方、繋がり方が確立されようとしていた。でも人との対話、経験をヒントに、これからのことを考えるとこのままじゃいけない。と思った。小さな違和感や感覚に正直になってみようと思った。

例えば、
初めての人に会う時は、絶対と言っていいほど「いま仕事なにしてるの?」と聞かれる。(自分も相手にはきく)その時に、自信を持って、「〇〇をしている」と言えないことが苦しかった。

その場の気まずさを避けるために、「パーソナルトレーナーです」とか「アルバイトしてます」とか色々言っていた。それにいつも違和感があった。
パーソナルトレーナー = 自分
フリーター = 自分
さらには、トランスジェンダー = 自分 ではない。


人には色んな過去があって、色んな経験があって、今のその人が存在する。それを1つの側面からだけで見られるのがすごく嫌だったし、それだけで自分を理解できたと思われることが苦しかった。でもそんな小さな違和感に向き合ってみたら、自分はパーソナルトレーナーでもあるし、今現在フリーターでもあるし、トランスジェンダーでもある。ということに気づけてきた。

どこまで行っても、今の自分は過去の自分の積み重ねでできている。

周りからみたら、「小さすぎじゃね?」と思われるかもしれない。でもその小さなこと1つずつ向き合い、1つずつ受け入れていくことで等身大の自分の輪郭が見えてきて、本来の自分に少しずつだが、近づいていけるんじゃないかと思っている。

まだまだ、そんな活動を繰り返しているが、そんな自分にも少しずつ、自分のしたいことや実現させたいことの光が見えてきた。それは、とてもとても高い山で、正直どうやって進んでいけばいいのかわからない。だけど、ブレない自分の軸があれば、戻ってくる場所があれば、自信を持って進んでいけると信じている。

近々発表できるように進めていこうと思う。


これからも、「この世で1番近くて遠い存在の自分」を大切にして生きていきたい。





こんな文章理解してくれる人が果たしているんだろうかと思いながら書いてるが、共感してくれる人がいたらぜひ話してみたいなと思う。

今日も読んでくださり、ありがとうございました!

また書きまーす☺︎



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