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【楽譜のデータ化・紙と電子どっちがいいの?】仕事で積極的に電子を使ってみて

楽譜のデータ化・紙と電子どっちがいいの?】積極的に電子を使ってみてリライトしました
楽譜はやっぱり紙がいい?それとも便利な電子で?

少し前にオンライン塾のイベントに参加。
決められた時間、もくもくと片付ける。最初の5分zoomで顔合わせをして主催者の司会で今日片付けたいところなどをそれぞれ順に発表してそれから一斉にオフにしてそれぞれの場所で頑張る。約2時間後に成果発表のためまたzoomで少し話して解散、という会です。
人数も多くないので発表があっても時間が伸びることもなく、非常に有意義な2時間を過ごし、家も綺麗になるということでとても気に入っています。

そのイベントで、音楽を楽しんでおられる方から質問が。
楽譜の整理や電子化やこれからのことについてです。

現在手元にある紙の楽譜のこと、これから新しく入手するときはどちらがいいか、一体どちらの方がやりやすいか、音楽の仕事の現場ではどうなっているか?などを書いてみようと思います。
あくまでも私目線です。ご参考まで
※このコラムは以前に書いてから1年が経過。積極的に電子楽譜を使ってみてリライトしました




1、これから新しい曲を練習する場合
◎Piascore(ピアスコア)スマートデジタル楽譜リーダーなどのアプリ
https://apps.apple.com/jp/app/piascore-スマートデジタル楽譜リーダー/id406141702?ign-mpt=uo%3D4
を入れて、パソコンやタブレットで見ながら練習。
どうしても紙の方が見やすい、と思った場合プリントアウト。

現在楽譜配信サイトもたくさんありますのでそこから購入して(見放題月額制もあります)データもしくはプリントアウトして練習する。
※今まではその都度購入していましたが月額見放題(アプリで見放題)へ。そしてどうしてもプリントしたい時は半額で購入できますのでそれを利用。
ヤマハ ぷりんと楽譜サイト


2、今までの楽譜について
今までレッスンを受けたり練習して書き込みがある楽譜はそれは大変価値のある物なので、そのままとっておくことをお勧めします。
しかし、量が増えて置き場がない、処分したいという場合はスキャンをお勧めします。
これもスキャナーやスキャンのアプリがあり、写真を撮る要領で簡単にPDF化できます。
現在私が使っているアプリはvFiat Scan でタブレットでもスマホでも使用可能。

※この場合注意するのは決して「全部PDF化しよう」なんて思わないことです。

スキャンには時間がかかりますので、また再び弾いてみようと思うものから少しずつです。
スキャンに時間を取られてしまうと練習できませんから

3、仕事の現場での様子

最近は現場ではタブレットで楽譜を見て演奏する奏者が多くなっています。

ふめくりはペダルで行うことができますが、私はまだコンサートでは使っていません。指でスクロールする方法を使っています。
私の場合は歌詞だけ見て弾き歌いするもので慣れた物ならやはりタブレットを活用して歌詞だけを見ています。
便利です。

ピアノの楽譜の場合は右手と左手の二段の大譜表になっており、
ピアノで伴奏をする場合は伴奏部分の大譜表の上に歌や合唱、楽器の楽譜もあるので
情報量が多くタブレットでは見えにくいと感じています。(私は60歳ですが老眼はまだのようですが)
でもこれも慣れで、楽譜を見て弾くと言っても、練習を重ねている場合は大体おぼえているのでタブレットでもいいのかもしれません。
※最近見た恐ろしい動画があります。コンサートでタブレットでページをめくろうとしたら思わぬことになってしまって
次のページはおろか全く違うものが出てきて困る動画で、これはありうることなので震えました。

4、楽器によって違う譜面のスタイル。PDF化は一段楽譜やコードネームなどで全ての音が書かれていないものから。ピアノ譜、合唱譜と比べてページ数が圧倒的に少ないからです。そうなるとタブレットは便利です。

5、暗譜して演奏する場合、それまでの練習の過程で紙でもデータでも好きな方で、それぞれのやりやすい方で弾けるようにして
本番は暗譜なので問題ないです
※しかし電子書籍を読んで思うのですが、やっぱり紙の方が頭に入りやすい気がします。
私の場合は紙で譜を読み込んで弾ける、歌えるようにしてからタブレットへ移る、もしくは併用することにしました。

6、時に怖い、充電問題
もしも充電ができてなかったら、しかも舞台に立つ前、立ってから気づいたら?と思うと心配なので
やっぱり紙の楽譜も用意してしまいます。

7、演奏や指導の依頼があって楽譜が送られてくる場合も最近は紙よりデータの方が多くなってきている。
しかしこれは「どちらがいいですか」と尋ねられると思いますのでどちらかを指定もしくは両方を請求したらいいです。

8、学生相手の場合。私は大学生の合唱団の指揮者の指導を担当していますが、やっぱりタブレットからデータで送られる曲もいくらかあります。
見づらいこともありますが、ちょっと予習をして行ってタブレットで見て指導しています。
※しかしやっぱり紙の方が頭に入っているのを感じる

そして曲によっては長いです(合唱組曲など)からこれはみんなで一括購入した「紙の楽譜」で。
ああ、やっぱり使いやすい、見やすい、と思うのであります。長い間そのスタイルで勉強してきたからでしょう。

9、もうすごく急ぐ時、忘れた時などはタブレットで譜面を撮影して、その写真を見ながら弾いていたりします。便利です。

10、iPadの場合、ペンシルで書き込むことができます。

11,紙の楽譜と電子の併用。例えば、長い楽曲を練習するときに必ず「めくる」という作業が必要になりますが
例えば4ページを紙とタブレットを並べて目の前に置けます。
めくらずに練習するようにすると便利です。どうしても譜をめくるところが
紙の楽譜の不便さで、うまく繋がらないこともあることを解決できる。



12,持ち運びに便利なのは電子楽譜。外出先などでも見られる、家の中でもどこでも見られる。
クラシックの場合は例えば「ショパン」の3巻に目当ての曲一曲があってもその一冊を持ち歩く必要があり、何曲もある場合は何冊も持ち歩くことになります。
家の中でもピアノの側だけではなく今や時にはキッチン(私はそうです)など様々な場所で楽譜を見たい時があるのでその時は電子楽譜がある場合は紙のコピー楽譜で楽譜を確認していましたが、今はタブレットです。

まとめ


今現在音楽の仕事をしていたり、楽器や歌が生活の中にしっかりと根付いている場合
せっかく紙とデータとの両方という選択肢があるので、どちらも経験してみることをお勧めします。

楽譜についていうと、わたし(たち)が生きている間に全てがペーパーレスになることはないと確信。

自分が今利用しやすい方で練習。
そして、やりにくいと思っているタブレットなどでの楽譜も
チャレンジしてみると便利さ(拡大などもできる)もわかり、役に立つかもしれません。

特に「今練習している曲」の楽譜をタブレットでどこへでも持ち歩く、というのは大変魅力的。紙の楽譜は重いですので。
そしてやっぱり、今まで使った楽譜は大切に。もし処分される場合は(荷物を減らしたい)
コピーしたりPDFに。

結論は両方をお勧めします。そして自分なりの使い方を模索して音楽ライフをもっと楽しめますように。

最後に

今はもう亡くなられた先生方に書いていただいた注意書きのある楽譜は今でも宝物です。
時々見返しては先生とのレッスンのことも思い出します。

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