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日本フリースクール大会「世界のフリースクールに学ぶ」①

こんにちは、すみです。
3月2日(土曜)、代々木で開催されたフリースクール大会に参加しました。
2,3日の二日間のイベントですが、私は2日のみ参加。
簡単ですが、こちらのページに備忘録を投稿しようと思います。

通称JDECと呼ばれるこちらのイベントは "全国のフリースクール、親の会、オルタナティブスクールの関係者などがつどい、お互いに学びあい、情報を共有し、交流"を目的としたもので、海外ではIDEC(International Democratic Education Conference)という名で毎年世界のフリースクール関係者が集うイベントが開催されているそうです。

今回数ある講演の中で前半に私が参加したのは↓
東京シューレ学園の理事をされている朝倉景樹さんによる
「世界のフリースクールに学ぶ」でした。
お話しは大変興味深いもので、日本と海外のフリー(オルタナティブ)スクールの違いなどをお話しくださいました。

引用元 https://peatix.com/event/3786166

日本ではフリースクールの定義が曖昧ですが、一般的に文科省の学習指導要領に沿わず、「学校」と公式に認可されておらず、独自のプログラムで運営されている学びの場、または居場所として位置づけられています。

フリースクール=不登校児童が行く場 

という印象も強く、新しい「教育の選択肢」として私立学校のように、わざわざフリースクールを選んで子供を入学させるという家庭は少ないのではないかと思います。
オルタナティブスクールも定義が曖昧ですが、基本的にはフリースクールと同じものの、カリキュラムの枠組みや学ぶプログラムがもうちょっとしっかり固まっているスクールという印象ではないかと思います。
もしくは、「フリースクール」という名前に付きまとう「不登校」というイメージを払拭するために「オルタナティブ」という言い方に替えた。とも言えるのかなと思いました。

一方で海外では、こういったスクールを「フリースクール」という呼び方はせず、またそこに「不登校」という言葉も関連付けされていないそうです。

日本でいうフリースクール(オルタナティブスクール)の位置づけと似ているスクールは英語圏では

Self-Governing(自治) または Democratic(民主的) School と呼ばれていて、
いつ・どこで・何を・誰と・どのように学ぶのかということを、子ども達が自分達で決める。

スクールのことをいうそうです。
アメリカのサドベリースクールも有名ですが、個人の権利を尊重する欧米圏では、子ども達自身の「学ぶ権利」も重要とし、子どもが主体になる学びの場の必要性は100年くらい前から提唱され、社会的認知度は日本より圧倒的に高いようです。

※余談ですが、私のイギリス人の夫はこうしたスクールのこと、イギリス国内に有名なスクールの存在を知らなかったので、こうしたスクールが海外では日本より社会的に認められていても、全体で見るとまだまだマイノリティであることは変わりないのだと思います。

こうしたスクールは「子ども個人の権利を尊重」することを重視しているため体制的にも民主的である必要があり、子ども達の自主性、自由を優先に運営されています。
そこで、スクールとして必要となってくるものが

アクティブリスニング 子ども達の発言、意見をとにかく聞く、子どもが発言し易い雰囲気、それをを当たり前とする環境

子どもが楽しい、学びたいと思える環境
--> 絵を描きたい、工作をしたい、本を読みたい場合、すぐに取り組めるように道具、教材の設置、配置、場所の確保

子ども達自身で決定させる
話し合い、決まり事など

大人は邪魔しない、不要な声掛けはしない、安全確保に徹する、助けを求められたら助けるだけ

以上が、特にこうしたスクールで重要視されている活動の基盤となるものに挙げられていて、
日本国内でもこのような環境を意識しているスクールや、私達SOTOBOでもこうし環境づくりを目指していきたいと思っています。

日本は学校とは 「勉強する」「学力を向上させる」「社会性・協調性を身に着ける」「評価」が最初に重視されがちで、心理的な安全、自主性、自由、個人の権利が見落とされがちです、

本当に子ども達の学びを深めたいと思うならば、

教科書を開く前に
テスト勉強をさせる前に
大人の話しをずっと聞かせる前に

もっともっと、大人が子ども達のために、できること、するべき大切なことがあるのではないかと思うのです。

そのうえで、SOTOBOではイエナプランという教育法を取り入れたスクール作りを進めています。※このことに関してはまた後日

「世界のフリースクールに学ぶ」続きはまた投稿します!








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