アスリートのための"正しい"トレーニングフォームとは
「トレーニングはフォームが大切」これはよく言われることですし、私自身の経験からもそのとおりだと思います。一方で「正しいフォームってなんだ?」と考えはじめると一概に答えが出せるほど簡単なものでもありません(このあたりの理由は後述します)。
トレーニング種目は基本的にカラダの構造に合った動作でデザインされています。つまり正しく行えば無茶な動きは少ないはず。もちろん強度設定を誤れば危険もあります。
トレーニング効果を引き出すためには継続が最も重要であり、継続する為には怪我のリスクを下げる必要があります。そのためにもカラダの構造に合った無理のないフォームはとても大切です。
女子52kg級パワーリフター河西香南 選手の美しいスクワット
フォームが正しいから積み上げていけるのです。フォームが正しくない事で目的とした効果が得られないというだけならまだしも、怪我につながってしまってはまさに本末転倒です。正しいフォームは最大の効果を引き出し、様々なリスクを低減してくれます。
教科書的なフォームは正しいのか?
基本的には教科書的なフォームに従うべきです。しかし、ここは非常に難しいところなのですが、トレーニングにおいて教科書はしっかり選ばないといけません。
歴史教科書問題も議論が絶えませんが、トレーニング界なんてそれ以上に有象無象が蔓延っています。つまりあなたが手に取った教科書が間違ってることも大いにありえます。
ではジムの先生に習えば大丈夫でしょうか?こちらも(実はこちらの方が)教科書以上にピンキリです。パーソナルトレーニングで割と長期で習っているにもかかわらず、基本すら身に付いていない事は多々あります。先生が悪いケースです。1年以上通っているのにスクワットすら教えてもらっていない。ダイエットと筋肉作り目的で入会したものの痩せれてもいないし筋力も伸びてない。無駄な時間と費用です。
そもそも大手のジムでインスタントに育成されたバイトのインストラクターが教えるフォームは教える側が楽に出来る様に作られたフォームだったりします。よくある例で
「スクワットでつま先より膝を前に出してはいけない」
これは目的によるもので、画一的にこう指導すればいいってものではありません。まあそれすら教えられないトレーニング経験の無いパーソナルトレーナーも少なくないのが現状です。
what is squat?
スクワットすら知らないトレーナー。自分が教えられないからという理由で「スクワットは膝に悪い」と客にやらせない。それを信じた客がスクワットは膝に悪いからとやらなくなる。この負のフィードバックはもはや犯罪です。こうやって失われていくトレーニング技術や種目があるのでしょう。
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