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全くの初心者が、独学で100日間ピアノを弾き続けた

6月、親友から電話。

「Tasso、俺の結婚式来てね。それと、結婚式で何かしてほしいんだけど。」

結婚式まで、残り127日だった。

1人で余興。

漫談をしてスベったら大変。
ビデオはよくあるけど、素材が特にない。

何をするか。
そこで考えたのが、「ピアノ」だった。

この動画をみて、勇気が湧いた。
久石譲のsummerも大好きだったため、曲もこれでいくことにした。

最初の1ヶ月で右手はマスターした。
右手だけだと、失敗せずになんなく弾けるようになった。

問題は、左手だった。

両手で弾くと、覚えたはずの右手が全く動かなくなった。
思い通りの動きをしてくれなくなった。

その状態が60日続いた。

しかし、あるポイントを過ぎたら
急に弾けるようになってきた。

「できない日が続いて、ある日急にできるようになる」

楽器にしてもスポーツにしても、これはよくあることらしい。

それを経験する前に、挫折して途中でやめてしまう人が多いらしい。

原曲の半分のスピードなら、
ワンフレーズは弾けるようになった。

たびたびYouTubeのさまざまな人の動画をみて、元気をもらった。
ストリートピアノにも挑戦してみたくなった。

すぐに、近くのストリートピアノがある場所を検索し、車で向かった。

しばらくピアノの近くをうろうろ(笑)

勇気を出して弾いてみた。

ボロボロ。
人だかりも拍手も何もない。

人前で弾く、えげつない緊張感を経験し
再度ストリートピアノに挑戦した。

定期的に人前で弾こうと、あえて弾きにいった。

4回目くらいで、拍手をもらった。
家族連れに、「ありがとう」と言ってもらえて嬉しかった。


そして、127日目。

ほぼ知らない人たち、80名が集まった親友の結婚式で、弾いた。

結果は、ボロボロだった。
ただ、一生懸命やった。

弾き終わった瞬間、拍手に包まれた。
泣いている人もいた。

親友はがっちり握手をしてくれた。

その後、たくさんの人から良かったと言っていただけた。

「上手ではなかった。でも上手じゃないピアノであれだけ感動したのは初めて。」

この言葉が印象に残った。

一生懸命、本気な姿は人の心を動かすと思った。

今でも、ストリートピアノを見ると
summerを弾きたくなる。

次は、もののけ姫の「アシタカとサン」が弾きたいな〜と、調子にのっている。

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