靴磨きトラベラー 佐原総将

1994年大阪府生まれ。「世界を足元から輝かせる」をモットーに、靴磨き世界一周の旅に挑…

靴磨きトラベラー 佐原総将

1994年大阪府生まれ。「世界を足元から輝かせる」をモットーに、靴磨き世界一周の旅に挑戦中。 フィリピンのスラム街で靴磨きをすることもあれば、ドイツの豪邸で大富豪の靴を磨くことも。基本的には靴磨きの報酬のみで生活(旅)し、野宿、あるいは高級ホテル等に宿泊。

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第1話「夢を諦めた大学時代」

野球一家の佐原家は男に生まれたからには 野球をするという宿命になっていた。 ⁡ ⁡ 家族や親戚の子ども達は学校でいい点数を取る ことよりも、野球の試合で活躍する方が褒めて もらえるような家庭環境だった。 ⁡ ⁡ 〔ちなみに私が初めて見たアニメは巨人の星〕 ⁡ ⁡ 親戚の兄ちゃんが野球推薦で強豪高に進学が 決まった時のお祝いのされ方を見て、当時小学校 高学年だった私は勉強に時間を割くのをやめて、 野球だけに打ち込むことにした。 ⁡ ⁡ 野球さえやっていれば、勉強の成績が悪くても

    • 「ヒンバ族からお金もらった男」

      靴磨き世界一周アフリカ編16日目 ⁡ アフリカに来たからにはマサイ族のような、 部族に会いたいなぁと思っていた。 ⁡ ⁡ そして、その部族の靴を磨きたいと企んでいる。 ⁡ ⁡ ナミビアにもヒンバ族という先住民がいて、 「世界で最も美しい民族」と言われている。 ⁡ ⁡ ヒンバ族の女性と子どもは赤い土と脂肪を混ぜた ものを髪の毛や体に塗り、日焼けや虫から体を 守っている。 ⁡ ⁡ 生涯で一度もお風呂に入らないと言われており、 それは住んでる場所が砂漠地帯で充分な水がな いのが理由

      • 「世界で最も古い砂漠に行ってきた」

        靴磨き世界一周アフリカ編15日目 ⁡ 今日は「ナミブ砂漠」に行ってきた。 ⁡ ⁡ ナミブ砂漠は8,000万年前に生まれ、 現在まで存続している世界で最も古い砂漠 と考えられているそうだ。 ⁡ ⁡ 何年か前の紅白歌合戦でMISIAが砂漠で 歌った場所が「ナミブ砂漠」で、(どこで 歌っとんねん)その影響でナミブ砂漠のこと を知った日本人も多いと思う。 ⁡ ⁡ 実際ナミビアに入った時に数名から 「MISIAが紅白で歌った砂漠あるところや」 ってコメントが来たくらいだ。 ⁡ ⁡ 昨日

        • 第11話「きっかけ③ やっぱり、、、」

          世界一周したいという夢があって、お金がない から働きながら旅をしようと思い、いろいろ 考えた結果、「靴磨き」なら世界中でできる 仕事ではないかと思いついた。 ⁡ ⁡ 最初は少しお金稼げたらいいやという気持ち で始めた靴磨きだったけど、学んでるうちに 靴磨きが好きになっていき、靴磨き職人として 世界を旅して世界を足元から輝かそうと手段 が目的になった。 ⁡ ⁡ よし、じゃあ会社に退職届を出して、 靴磨き世界一周の旅に出よう!! ⁡ ⁡ と、そんな簡単には行かなかった。 ⁡ ⁡

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        第1話「夢を諦めた大学時代」

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        • 靴磨き世界一周アフリカ編
          16本
        • 佐原総将物語
          11本
        • 大好きな人達
          27本
        • 靴磨き世界一周ヨーロッパ編
          215本
        • 靴磨き世界一周 アジア編
          239本
        • 靴磨き日本一周ママチャリ
          41本

        記事

          「世界最古の砂漠に行くことにした」

          靴磨き世界一周アフリカ編14日目 ⁡ コンゴ民主共和国と言えば「サプール」 というイメージが私にはあった。 ⁡ ⁡ ナミビアと言えば?と聞かれると、世界最古の 砂漠である「ナミブ砂漠」をイメージする。 ⁡ ⁡ ナミビアの首都「ウィントフック」のゲストハウス で日本人と出会い、ナミビアに来たなら絶対ナミブ 砂漠に行くべきだと熱弁され、押しに押されてナミブ 砂漠へ行く方向をいろいろと調べてみた。 #結構押しに弱いタイプです ⁡ ⁡ ウィントフックからだと2泊3日のツアーが多く、

          「世界最古の砂漠に行くことにした」

          「1人で出歩けるって幸せだ」

          靴磨き世界一周アフリカ編13日目 ⁡ 空港で5万ルピーを盗まれたことを投稿したら、 ありがたいことにご心配をしてくれるコメント など、たくさんいただいた。 ⁡ ⁡ 一緒になって悲しんでくれる方、 改善策を伝えてくれる方、 なぜかおかん目線で私にブチ切れてくる方、 ⁡ など、とにかくこの出来事、この旅を一緒に 進んでくださりありがとうございます。 ⁡ ⁡ ちなみに、全ての金銭を持つべきとのご意見は、 例え空港であっても強盗に遭う世界線にいるので お金とスマホ〔予備〕は持ち歩き用

          「1人で出歩けるって幸せだ」

          第10話「上機嫌を売る仕事」

          世界一周するためのお金がなかったので、 世界中でできる仕事について働きながら 旅をしようと考えて「靴磨き」を思いついた。 ⁡ ⁡ 当時25歳になる前だった。 ⁡ ⁡ まずは靴磨きのことを勉強しようと思い、 「自分が変わる靴磨きの習慣」という 長谷川裕也さんが書かれた本を読んだ。 ⁡ ⁡ 最初はただ靴磨きのやり方を学びたいと 思って手に取った本だったが、この本を 読んで驚いたことが「靴磨き職人」という 仕事があることだった。 ⁡ ⁡ 私のイメージしていた靴磨き職人とは、 昭和の

          第10話「上機嫌を売る仕事」

          第9話「世界中でお金を稼げる手段を探して」

          レゴランドで働いて子どもから 「お兄さんの夢は何?」と質問されたり、 ⁡ 愛知県半田市で喜多川泰さんの講演会に 3年連続参加をして、前座の夢発表を聞いて 「お前はあそこで夢を発表することはないのか?」 ⁡ という問いが湧き出てきたおかげで、 自分が死ぬまでにやりたいことは 「世界一周」だということに気づいた。 ⁡ ⁡ この物語を書いてる今は後1ヶ月で30歳に なる時なので、5,6年前の自分のことを思い出し ながら書いているが、今になって思うのは 自分の人生の大きな転換期となる

          第9話「世界中でお金を稼げる手段を探して」

          「お金、、、盗まれた」

          靴磨き世界一周アフリカ編12日目 ⁡ ナイロビのええホテルに泊めてもらった 翌日、奈落の底に落ちる。 ⁡ ⁡ ナイロビからヨハネスブルクに無事に到達。 ⁡ ⁡ 3時間後にヨハネスブルク→ウィントフック〔ナミビア〕 行きの便に乗るが、一度キンシャサの空港で預けた 荷物をヨハネスブルクでピックアップしないといけ なかった。 ⁡ ⁡ ヨハネスブルク空港でベルコンベアに乗せられて 運ばれるバックパックを待つ事数分。 ⁡ ⁡ 私のバックバックが出てくるのが見えた。 ⁡ ⁡ 昨日ナイロビ

          「お金、、、盗まれた」

          「ケニアエアラインにええホテル奢ってもらった」

          靴磨き世界一周アフリカ編11日目 ⁡ コンゴ民主共和国からナミビアに移動する 間にいろんな出来事が起きた。 ⁡ ⁡ 1番安いフライトチケットを購入したので 途中ケニアと南アフリカのを経由してナミビア の首都「ウィントフック」に向かう。 ⁡ ⁡ ナイロビ〔ケニア〕→ヨハネスブルク〔南アフリカ〕 行きのフライトの出発時刻は21時なのに、21時 を過ぎても何のアナウンスもなく、ゲートが開く 気配がない。 ⁡ ⁡ しばらくして、その便は何らかのトラブル により出発が明日の午前7時45

          「ケニアエアラインにええホテル奢ってもらった」

          「環境が性格を形成する」

          靴磨き世界一周アフリカ編10日目 ⁡ コンゴ民主共和国に入国するにはビザが 必要で、そのビザを取得するためには 出国チケットが必要だった。 ⁡ ⁡ ヨーロッパやアジアを旅していたときは ⁡ 「出国チケットは?」 ⁡ と聞かれたら ⁡ 「バスで次の国に行きます」 ⁡ と答えたら入国審査を通ることができたが、 アフリカではコンゴだけでなく、他の国も 出国チケットが必要になりそうで、明日の 予定もコロコロ変わる私にとってはやっかいだ。 ⁡ ⁡ しかし、ルールだから仕方がない。 ⁡

          「環境が性格を形成する」

          「コンゴ民主共和国総括」

          靴磨き世界一周アフリカ編9日目 ⁡ サプールの靴を磨けたのは、コンゴに入って 初日に良い出会いがあったからだ。 ⁡ ⁡ 私は日本にいる時に予約していたキンシャサの ホテルに到着した時に、手違いで私の宿が予約 完了していなかった。 ⁡ ⁡ なんでやねん!! ⁡ ⁡ とキンシャサではいつ以来になるのだろう 大阪ツッコミが炸裂した4月19日。 ⁡ ⁡ WhatsAppという海外のラインのようなアプリ で私に確認の連絡を送ってたようだったが、私 からは返信がなかったので予約確定をして

          「コンゴ民主共和国総括」

          第8話「きっかけ②の後半 夢発表」

          「未来に希望の種を蒔こう」 ⁡ ⁡ というタイトルの喜多川泰さんの講演会 に参加した大学4年生の1月の成人の日。 ⁡ ⁡ 喜多川泰さんの講演会の前座で地元で野菜を 作られてる男性が自分の活動や夢を話していた。 ⁡ ⁡ 私より少し年上だろうその男性が100人くらい いる前で、堂々と自分の夢を話してる姿は爽快 でカッコよかった。 ⁡ ⁡ その後喜多川泰さんの講演を聞き、人生で 初めて訪れた講演会はとても良い日になった。 ⁡ ⁡ その講演会の2ヶ月後に大学を卒業し、 私は愛知県にあ

          第8話「きっかけ②の後半 夢発表」

          「サプールは実在した」

          靴磨き世界一周アフリカ編8日目 ⁡ "平和以外なんでもある" ⁡ ⁡ そう言われてるコンゴ民主共和国にビザを 取って、リスクを取ってまできた理由は サプールの靴を磨きたいと思ったからだ。 ⁡ ⁡ しかし、この1週間でいくつか遠征は してみたが、サプールには会えず、 キンシャサ滞在のリミットも迫ってきていた。 ⁡ ⁡ 「決戦は土曜日」 ⁡ ⁡ だと数日前の投稿でも書いた。 ⁡ ⁡ サプールも普段はそれぞれ仕事をしているが、 週末は ドレスアップをして市内を歩くという 情報を聞い

          「サプールは実在した」

          「やっぱり1人で歩くには危険と判断」

          靴磨き世界一周アフリカ編7日目 ⁡ 今日はキンシャサの中でも1番の安全 と言われている「ゴンベ」に行った。 ⁡ ゴンベにはヒルトンホテルやモールなど もあり、高級なエリアと言われている。 ⁡ ⁡ 事前に小川大使に 「ゴンベに1人で行こうと思うんですけど、 大丈夫ですかね?」 ⁡ と連絡をした。 ⁡ ⁡ 「ゴンベはキンシャサの中でも1番安全です。 昼間なら大丈夫でしょう。とはいえそこは キンシャサなのでご注意を!」 ⁡ ⁡ と返信が来た。 ⁡ ⁡ 「キンシャサ、ゴンベ」 ⁡ と

          「やっぱり1人で歩くには危険と判断」

          「あれはサプールか!?」

          靴磨き世界一周アフリカ編6日目 ⁡ ディズニー映画のファインディングニモで のある場面を思い出していた。 ⁡ ⁡ ニモは巣がある場所からは決して出たら ダメだとお父さんから言われていた。 ⁡ ⁡ その巣から出たら大きな魚に食べられたり、 人間に捕まったりするからだ。 ⁡ ⁡ ニモがずーと巣の中から外の世界を眺めて いる場面があり、今の状況がその場面と重なる。 ⁡ ⁡ 私もキンシャサは決して1人では歩かない ようにホテルの人にも大使館にも言われている。 ⁡ ⁡ 私の行動範囲はセ

          「あれはサプールか!?」