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「人口2000人の街に鳴り響く銃撃音」

靴磨き世界一周アフリカ編156日目

エチオピアでの目標は、部族の靴を磨くこと。

「こんな所で靴磨きできんのかよ!?」

っていう場所で靴磨きするのって、
やっぱりロマンがある。


私はエチオピアの南部の街「Key Afer」
という場所へ来た。


このアフリカ旅でいろんな場所に行ってきた
けど、この辺りが最も辺鄙な場所かもしれない。


街の人達は私が通り過ぎると物珍しい生き物
を見たかのように凝視している。


観光客がほとんど来ない場所なのだろう。


ネットもほとんど繋がらない。


地元の人に「ホテル」とジェスチャーで
伝えると、宿まで案内してくれた。


一泊1000円くらいの宿に泊まることにした。



今日もバスで移動してきて疲れてたので、
ちょっと仮眠を取ろうとベッドに横になったら、
部屋の扉がノックされた。


扉を開けると同じ年くらいの青年が挨拶してきて、
どうやら彼はツアーガイドをしており伝統的な部族
に会いに行かないかと提案してくれた。


雰囲気的に、彼は悪い人じゃなさそうだ。


「俺はすごくこの街が好きで、もっとこの街
を知ってほしいんだ。

だから俺はあえてこの小さな街だけど、ここで
起業してツアー会社をしてるんだ。

良ければ一緒に伝統的な部族に会いに行こう!」

と、なかなか熱い営業をされた。


あまりエチオピアのお金を持っておらず、
ケニアシリングとエチオピアブルとユーロの
3つのお金を混ぜて、6,000円くらいでツアー
を組んでくれることになった。


彼はエショウと言い、エショウが提案して
くれたツアーは「ベンナ族」「カロ族」「ムルシ族」
の3つの部族に今日と明日の2日間かけて
バイクで移動するというツアーだった。


なんかこれまでの経験上エショウは
絶対いい奴だと思えたので、彼と協力
して部族に会いに行くことにした。


しかし、今日「ベンナ族」に早速会いに行こう
としたのだが、今日はこの地域のサッカーの決勝戦
があり、ほとんどがサッカースタジアムに集まる
ので部族に会いにいけないと言われた。


なのでエショウと一緒にサッカーを
見に行くことにした。


これがまたとんでもない展開になった。


スタジアムは山の麓の平の場所にゴールと線を
引き、観客は山の斜面を利用して観戦していた。


観客は数千人いただろう。


まさに天然のサッカースタジアム!!


グランドに石も埋まってるのだろう、
サッカーボールがラグビーボールのように
イレギュラーしまくっている!


試合は前半を終えてエショウの地元の
Key Aferが1vs0で勝っていた。


相手は隣町から来ているチームで、サポーター
も1000人くらい来ていた。


後半はものすごい攻防を繰り広げ、
かなり盛り上がっていた。


後半30分を過ぎた頃、地元チームである
Key Aferが2点目のゴールを決めた。


若干オフサイドっぽいけど、もちろん
カメラチェックなんてシステムはない。


ゴールが決まった瞬間地元チームは大盛り上がり!


しかし、相手サポートは猛抗議!


そのまま試合中にも関わらずグランドが戦場になった。


「Sosho,バカか、カメラなんて撮って
ないでここを離れるぞ!」


エショウは私の手を引いてスタジアムの外に
連れて行った。


エショウの判断は正しかった。


相手サポーターは石を投げるは殴りかかるは
であの観客席にいたら私も危険だったと思う。


ただ、エショウいわく地域対抗戦は
だいたいこうなるらしい。


その後街のコーヒー屋さんに移動して、
エショウの靴を磨きながらいろいろお話
を聞かせてもらった。


エチオピアに来て実は理不尽なことが既に
いくつか起こっていて、なんかこの国やだなぁと
思いかけることもあったのだが、私はエショウ
と出会えただけでもエチオピアに来て良かった。


そう思えるほど彼のこの街を良くしたい
という熱い思いに感動していたら、、、



バンバン!!


突然の銃撃音が鳴り響いた。


すぐにコーヒー屋さんの店内に入るよう
指示を受けた。


負けたチームの相手サポーターが暴れてるのだ。


人口2000人の街で銃撃戦。


旅の先輩方が「エチオピアはヤバい」と
聞いてたが、想像を超えている。


ただ、私はエショウを信用している。


彼と一緒に明日は部族の靴を磨いてきます。


PSサッカーの応援で熱くなり過ぎてるので、普段はこの街は安全だと町民を見ていても思います。


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本日のVoicy〔ラジオ〕

電波が悪くてVoicyアップできませんでした。
また朝方に挑戦してみます。

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