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「ゴミを拾ってるんじゃない、宝広いをしてるんだ」

靴磨き世界一周アフリカ編145日目

前回ナイロビに来た時に出会った
明るいホームレスのおじさんに再会した。


彼は自分のことを「アーティスト」だと言い、
いつも拾ってきた物で何かを作っている。


服は汚れているし周りにいる人達も同じ
ような外見なので、ホームレスではあるの
だが、彼はいつも楽しそうに生きている。



先日、1ヶ月ぶりに彼に再会したら、
拾ってきた物でキラキラの王冠を作っていた。



骨董品屋さんでこの王冠が売ってたら
かなり高く売れるんじゃないかというクオリティ。


しかしこの王冠も全部拾い物で作ったらしい。
#天才や


私は1ヶ月前に彼の靴を磨かせてもらった時に、
全財産60シリングしかないのに、20シリング
を払ってくれた。


そのことを思い出したので、

「どうやってお金稼いでるの?」

と彼に聞いたら、

「俺はアーティストだ。

だからこれを買いたいっていう奴が現れたら売る。

でも今はこの王冠を気に入ってるからまだ売らない。

それでも毎日食べていかないといけないから、
廃材を拾って、買い取ってくれるところで売って
お金を手に入れている。」


と言っていた。


彼は廃材屋さんだった。


私もナイロビにいるとよく大きな袋を持った
ホームレスの方や少年を見かけるが、袋いっぱい
のリサイクルゴミを売っても、数十円〜数百円に
しかならない。


結構大変なんだろうなぁ、と思っていたが、
アーティストホームレスはこう話してくれた。



「俺はいつも宝拾いをしてるようなもんだ。

何か作れないかいつも考えながら落ちてる物
を拾っている。

ここから何か生み出すから面白いんだよ。

ゴミを拾ってるんじゃない、宝を拾ってるんだ!」



なんてカッケェおっちゃんなんだ。


おっちゃんは恵まれた環境だとは言えない。


でも、他人や国の現状などコントロールできないこと
に文句を言うのではなく、自分がどうすれば人生
を楽しく生きられるか、というコントロールできる
ところに意識を傾けて日々生きている。


おっちゃんはいつも心の中に天国を持っている。


タイトル忘れたけどお気に入りの本で、

「心の中に天国を持ってる人は、例え地獄に
連れていかれても、すぐにその場を天国にする。


逆に心の中がいつも地獄の人は、例え天国に
連れていかれても、すぐにその場を地獄にする。」


おっちゃんの心の中はいつも天国だ。


私も時に滞在してる街が荒れてたり、
宿にずっと蚊がいて寝付けなかったり、
砂糖の中に大量に蟻が混入してたり、
匿名アカウントから攻撃されたり、
よく心の中を荒らされる出来事が起こりえるが、

常に心の中は天国に整えておかないとなぁ。



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本日のVoicy〔ラジオ〕
「ナイロビで豪華なご飯を無料で食べれる方法
というショート映画が面白い」

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