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なぜ組織発酵学を創ろうと思ったのか?その2 ~やり方とあり方~

組織発酵学を創ろうと思った
いや、感じた
その原点は何か?その原点をお伝えするシリーズの第2弾。

前回は、自分の中にずっとあった課題の2つ
・自己評価が低いままの自分が生きづらかったこと
・何かを教えるならば、課題をクリアしていないと!と思い込んでいた
この2つの課題に対して、トラウマやブレーキだったものが、解放されていったことが発酵学を創ろうと思ったキッカケだった


そんな事を、お伝えしました。

今回は、別の角度で、発酵学を創ろうと思ったキッカケについてお伝えして参ります。

私は、20年弱、主に大企業の人材育成に携わってきました。その時に痛烈に感じたことがありました。それは「企業は、すぐ成果がでる”やり方””ノウハウ”の人材育成に傾倒しがちである」という点。

どうしても、できない社員をすぐできる社員にしてください!というオーダー(そうは言わなくても)がどちらかと言うと求められる傾向があるな、と。

僕もその時は、企画営業として、ある意味バカじゃないので、求められるものを最善の形で提供しようとしてきた。やり方として「分かりやすいもの」「すぐ実践できるように」「再現性が高く」をモットーに提供してきた。お客様の問題解決につながるように、効果性、費用対効果が高そうな事やコンテンツを中心に提供してきた。


今振り返ると、その傾向は色々なところに見て取れる。6年前、自身が書いた講師向けの本「研修·セミナー講師が企業·研修会社から選ばれる力」という本で、講師として”選ばれる”ための「あり方」と「やり方」を両面について書いてはいるものの、具体性ある記述は”やり方”の方が多かったのです。

それはある意味正解だったかもしれない。

即効性、実践されやすさ、普遍性という点では、やり方をまっすぐに教える機会の方が、効率的、効果的であっただろう。そして、市場ニーズもあることから、「やり方」を教える方が仕事の依頼は多くなるのだから。

しかし、である。

その一方で、そもそもの意識面の修養、というか「あり方」の鍛錬、自分の生きる意味や働く価値観などを明確化するなどをしていかないと、いくら「やり方」だけを磨いても、武器の持ち腐れになるケースも多数見えてきた。

何のために働き、自分はどう生きるのか
そのために、どんな視座視野で、世界を捉え、自分を察知するとともに
意識面の修養を図っていくのか

こういった「意識」「マインド」「ビジョンやBeing(あり方)」などは、実は生きる源泉であったり、エネルギーだったり、原動力だったりする。

だからこそ、やり方を通じて、あり方も同時に磨いていかなければ、結局は根付かない、武器の持ち腐れになる、自分の内側からのモチベーションも湧いてこない、そう痛烈に感じていたのである。

これが、コロナの来る前にジワジワ、僕が違和感を多数感じ始めて、今こそ「やり方とあり方、両方大事」の気持ちが沸騰したのである(詳しくは前回のブログに)


そして、もう1つ、この「あり方」をやっていこう!いや、やれるんだ!に転換したエピソードがある。

今までは「あり方」の教育コンテンツは、スピリチュアルなどといって、特に企業向けの教育からは避けられがちだと強く思っていた。なんだか、うさん臭い、精神論、再現性に乏しい、などと忌み嫌われている、そう思っていた。だからこそ、コチラ側の教育コンテンツを開発しようなどとは一切思わなかった。

しかし、「専門領域こそ疑え!」である。

この人材育成の世界に「あり方」の大切さと、その意味を教えている超売れているコンテンツが昔からありました。ちょっと横を見てみたら・・・
それに今更ながら気づいたのです。

「7つの習慣」という、世界的ベストセラーコンテンツである。ご存じの方も多いと思うが、これこそ「あり方」の大切さと、その中身を説いている内容であることに気づいたのです。

このコンテンツは、もちろん、企業向けにも長い年月、多くの企業で導入されている。「あ!”あり方”のコンテンツは売れないんじゃないんだ」と気づいたのです。


ここから、組織発酵学という「あり方を磨くコンテンツをを生み出そう!」というインスピレーションが、急激に開けていったのです。当時は、本当に路がさーっと開けていったような感覚を味わったのをよく覚えています。


まとめると
・企業向け人材育成において、「あり方」の育成が欠かせないと感じた
・「あり方」のコンテンツは売れないと思っていたが、先例があった
・導入しやすい形にしていけば、必要な方には届く!と意識面をチェンジできた

これが、組織発酵学を創りたい、と思った動機の大きな1つです。

「やり方」を教えることを通じて「あり方」の重要性に気づく
すると「やり方」も更に磨かれていく
さらに「あり方」はもっと磨かなくてはならないことに気づく

こんな循環、陰と陽のサイクル、お陰様の世界

こんな自分の気づきさえも「発酵中!」
だったのでした。


Brew株式会社
代表取締役
原 佳弘

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