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組織発酵学が目指すモノ ~イノベーション人材の創出のために

組織発酵学のコンセプト、中身、商品の開発が大詰めである。
このnoteに書きたいことも、実は山程ある。
しかし、今は「溜め」のとき。
練りに練って「溜めて」出したい

それこそ、発酵プロセス、発酵らしい と思っている。
言い方を替えると、可愛がっている。
今回は、その一部を、ほんの一部をお伝えしたい。

さて、組織発酵学は何のためのものか?
何を目指しているのか?
どんな対象に、どんなソリューションを提供するのか?

ここ実は、あまり人には聞かれないことである。
というのも組織発酵学という言葉だけ人に説明しても、ここは実は突っ込まれない。「発酵」がイメージする力が強いのだろう。なんとなく、人や組織の段階的成長がイメージできる”強力”な言葉なのだろう、と推察する。

そこで、今回はこの組織発酵学が目指しているもの、何のためのソリューション、コンテンツなのか?についてご紹介したい。


自分の本業は、人材育成の仕事だ。もうサラリーマン時代から、かれこれ20年弱携わっている。この世界でお客様から出てくるキーワードが『イノベーション』である。つまり、新規事業や新規の商品企画などを新たに産み落としたい、というニーズである。

このイノベーション、つまり新規事業の創出などのプロジェクトにも、多数携わってきた。色々なプロジェクトを伴走したり、一緒に走り回ったりしてきた。その結果は、皆さんが今もお使いの商品・サービスだったり、あるいは発売したがすぐ消えてなくなってしまったもの、そしてプランだけで終わってしまったもの、多数みてきた。結果から見ると、何かの基準で成功・失敗という区分けがあると思う。

失敗・成功の差異は何だったんだろう?そこには何が欠けていたのか?こんなことを、多数のプロジェクトを経て、身体感覚でうっすらと、感じ始めたのである。

その1つが、イノベーションのための「やり方」「手段」をいくら教えて、集中して考えても、良いコンセプト、良いサービスが生まれない!
という事である。

アイディア発想・整理法、○○思考法、市場調査の方法、データ分析の方法、コンセプト開発の方法、○○フレームワーク・・・

やっかいなことに、こういった一見分かりやすい、アリガタそうなコンテンツは、人材育成の面からは、お客様に伝わりやすく、売れやすかった。その手法いいですね、分かりやすいですね、身に付けさせたいですね、そんなトークを沢山聞いてきた。

こういった「やり方」「手法」はそれはそれで大事であると思う。しかし、これ”だけ”で走り始めると、やはり、頓挫してしまう、あるいは、どこかで見たプラン・コンセプト、さらには既存事業に遠慮したこぢんまりとした企画に、、、ほぼほぼ、なっていくことを見てきた。

これ、どうしたらいいんだろう何が原因なんだろう?と思っていた時に、「リフレーミング」の概念を思い出した。捉え方、見方の固定化を外す意識面のトレーニングだ。

イノベーションのためには、人や組織が持っている固定概念、思い込み、前例、習慣などの囚われを一旦外す必要がある。まずは、捉え方をチェンジする、メガネを外すことがゼロ番地、第一歩だと痛烈に感じたのだ。

そうか!やり方の前に、意識面での囚われを・・・
そう考えていた時に、発酵の世界で次のキーワードに出会ってしまったのだ。


第一法則

組織発酵学 第一の法則
『発酵と腐敗は紙一重』

発酵も腐敗も、人間にとって良い作用があると発酵、悪い作用があると腐敗となり、菌にとってはただ生きているだけ。人という視点、人の身体からみたら、良い悪いが見えるだけ。つまり、捉え方、見方次第、という法則です。

「発酵と腐敗は捉え方、見方次第」
という前提・意識・価値観をインストールしているか、いないかで、イノベーションの種や発想に至るい可能性が大きく変わるのでは?と感じたのである。

つまり、発酵的思考で「捉え方を替える」意味を知る、方法を理解する、自身や組織にある「思い込み」「囚われ」を外すことが、イノベーションや変革人材への「めちゃくちゃ重要な第一歩」と繋がっていったのである。イノベーションのためには、自分の囚われを理解し、社会に対する見方、自分の会社に対する固定概念を替える、という「OS」を変えなくては、いかに「やり方」だけ教えても、何も出てこないのだ。

このように、イノベーションのため、イノベーション人材育成のために必要なことは?と思索していた時に、”発酵の世界で起こる現象”を眺めてみると、他にも多くの関連事項があったのである。


組織発酵学は、イノベーションのため、イノベーション人材・変革リーダーを養成するための学問である。イノベーション人材育成の、原理原則「OS」となるべく開発している。

この国を覆う閉塞感を少しでも打破し、イノベーション人材を多く輩出し、イノベーションを起こすことに間接的にでも寄与したい。

それが、この組織発酵学を創生している理由であり、目的である。


組織発酵学プロデューサー
Brew株式会社
代表取締役
原 佳弘

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