見出し画像

おれは鬱なのか躁鬱なのか

たまに「おれ」という一人称を使いたくなる。イタイとかイタくないとか知らない、お前の意見聞いてない。「わたし」というより“むきだしの自我”って感じがしてしっくりくる時がある。葛藤してる自分をありのまま表現できている気がする。

大学2年生くらいの時から心療内科に通っている。通っていると言っても断薬しがちだから「たまに行っている」くらいが正しいかもしれない。ここ数年は鬱病の薬を飲んでいた。レクサプロというやつで、頭の中のセロトニンの濃度を高めてくれるみたいな感じらしい。効果は正直わからない。飲んでいる時は調子良かった気もするし、飲んでても動けない時もあった気もする。副作用の吐き気だけはしっかりと実感した。そんなもんかなと思ってた。プラセボでもないよりマシかなと。

そんな感じでズルズル続けていて、ふとこのままではずっとこのままじゃんとおもった。違う病院に行くことにした。話はあんま聞いてくれないけどパソコンとかカタカタしてる先生から、話はよく聞いてくれるけどパソコンとかなくて紙にメモして辞典?とか見ながら薬を出してくれる先生に代わった。後者の方がいい気がした。新しい先生は最初わたしの話をよく聞いて、それは双極症かもしれないから新しい薬を飲んでみましょう、ということになった。

ビプレッソ徐放錠という薬を飲み始めた。変な名前と思った。しかも太った。太って萎えてやっぱおれは躁鬱なんかじゃない、前の病院にもどる!となった時も何回もあった。でも今は太って嫌なことを新しい先生に相談して、薬の量を調節しながら続けようとしている。基本優しい先生なんだけど久しぶりに病院に行ったらちゃんと薬飲み続けてくださいときびしめにいわれた。わたしが完全に悪い。断薬しない断薬しない断薬しない。

太って嫌なことに関しては、ビプレッソを飲んでいても「カリフラワーライス」で痩せた患者さんいますよと教えてくれた。カリフラワーライスか、とおもった。カリフラワーは正直あまり好きじゃない。白いブロッコリーじゃん、へんなの。

おれは鬱病なのか躁鬱なのか、正直よくわかっていない。辞めた学校に講演に来てたゆうめいなデザイナーの人が、「最近の人はすぐ躁鬱躁鬱っていうけどそんなこと言ったらみんな躁鬱だ」みたいなことを言ってた。たしかにそうかもとおもった。でも精神科医の益田先生のYouTubeでは「双極症は脳病だから薬を飲み続けることが大事」みたいなことを言っていた。たしかにそうかもとおもった。おれには自我がない、死んだほうがいい、とおもった。

とりあえず薬をやめないことがだいじっぽいのでがんばる。ここに書いたらちゃんと守れる気がする。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?