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どう違う?採用基準と人事評価基準

個別事例ではなく、原理的にどう違うか?でアプローチします。

就活生の方、人事の方、社会人なりたての方、
あたりに参考になる記事を目指します。

まずは定義

「採用基準」
新卒採用、中途採用するにあたって、
面接の通過不通過を定めるための基準。

会社が持つ、
「基本的にこういう人間を採用しよう」
という信念である。

「人事評価基準」
社員を育成するにあたって、
査定・評価・給与etcを定めるための基準。

会社が持つ、
「このような人間になってほしい」
というメッセージである。

存在意義の違い

「採用基準」は会社に人を入れるためのツールです。
「人事評価基準」は会社にいる人を育てるためのツールです。

(ツールと書いたのは、
「掲げるだけで、実際の現場で使われないなら意味がない言葉」
だからです。)

ですから、
採用基準はフィルターであり、
人事評価基準はモチベーターです。

どちらも明示していて、
かつどちらも本当に現場で機能している場合、
その会社はいい会社です。

そして、そんな会社は、
一定以上のサイズでは中々無いと思います。


どう使えばいい?

この部分は就活中の学生さんに向けて書きます。

企業が掲げている採用基準と人事評価基準は、本気で要チェックです。
言葉の表面だけでなく、
「それを掲げることにどういう意図があるのか?」
まで考えられると最高です。

何故か?
面接の場でそれについてつっこんで聞いてみた時、
テンプレ回答が返ってきたら、機械的な企業です。
公開内容と全然違う答えが返ってきたら、
その会社は人を育てる気がないか、言葉というものに鈍感です。

自分がやることになる仕事内容や事業は、
会社の業績・経営企画etcによって変動し得ます。

しかし、すでに築かれている企業文化や風土は、
そう簡単には変わりません。

入社前のフィルターとして後者を重視することを、
オススメします。

どういうのが良い基準なのか?

採用基準においては、「明確さ」が何よりだと思います。

人事評価基準においては、
事業推進と社員モチベートとの「橋渡し」になっているか
がポイントでしょう。

「橋渡し」については、補足説明をします。

企業は事業を生み出し推進するための組織なので、
人を育てることが第1目的ではありません。

一方で、そこにいる人を育成しモチベートしなければ、
良い事業を生み出し、推進することはできません。

従って、人事評価基準は、
矛盾しうる2つの目的を同時に成立させる橋でなくてはいけません。

という意味での、「橋渡し」でございました。


水村 雅史 さんからいただいたお題で書きました!
水村さん、リクエストありがとうございました。

続きはなんぼでも書けそうなので、
スキが多かったりコメントいただけたりしたら書こうと思います。

以上、すえまるでした。