ネパール、トイレのチキン様。

小学生の頃、仲の良かった友だちに
😔「あおいちゃんキライ！」って言われたことがある。
理由を聞くと、
😔「あおいちゃんちょっとお下品だけん」
😀「・・・。」

時は過ぎ、28歳になった。なのにまたうnことかしっkkoとかそういう話題でお話を書こうとしている。

ネパール、夢のプライベートルーム

これは私がネパールのAirbnb（エアビー）で探したアパートに住んだ時のお話である。
ネパールやインド、その周辺国にとって「トイレ」事情は清潔で設備の整った日本と比べると、快適ではない。ネパールは3回挑んだ私でさえも、毎度現れる色々なタイプのトイレで糞（おっと）奮闘している。

今回エアビーで探したアパートは自分の部屋の中にトイレ・バスもある完全プライベートのお部屋。
それまでの３週間はネパールのお家にホームステイをしていた。ホームステイ先のお家のホットシャワーは気まぐれにチョロっと出てトイレはボットンタイプ。
貧乏人が贅沢言うな！って感じだけど、日本では長らく1人暮らしをしていたことと、やはり日本人なので湯にかける熱い思いは、マハラジャ級なのだ。

こんなこともあって今回のアパート滞在に胸を躍らせていた。

ネパールの水洗トイレってこんなもん？

まずお部屋の水洗トイレを使った感想はこれ。
なんか流れ悪くね？全部流れ切るのに1分ぐらいかかってる。
「ま、こんなもんか！」・・・と色々考えこみすぎないのは私のいいところだが、今回は後々悲劇を生むことになる・・・

次に使うとき、もう大きなお友だちの方は流れなくなっていた。
「え・・・マジ。」
私はすごく後悔した。流れが悪いなと思ったその時に大家さんに伝えるべきだった、と。

こうなってしまった以上、私の流れないかたわれをどうにか処理してから、大家さんを呼ぶしかない。これを人様に晒すのは無理。
とりあえずすっぽんや。
ﾊｯ。
トイレのそばにはすっぽんが置いてあった。やはり今まですっぽんで日々を凌いできたのだな、と推測された。

どーもこーもこのザマや！

もうどーもこーも流れない。
ネットで調べたら引いてダメなら押してみろとある。
てかネパールのすっぽんは日本のみたいにゴム製の柔らかいすっぽんではない。
すっぽんなのに硬いしよく反りくり返る。

も〜〜あ〜〜も〜〜無理ですな。うん無理。日本かえりてぇ〜〜。

もう夜の23時。も〜〜今日は撤収。
ということで一旦寝た。

お母さんに電話した

唐突だけど、
私の家族の中で一番強いのは母親である。
私も私の妹も何か相談事があればとりあえず母親に相談する。

ということで、お母さんに電話した。
お母さんの助言を２言くらいでまとめると、
「あーたが安いとこばっか泊まるけんたい💢」（訳：あんたが安いところばっか泊まるからだよ）
「もうこっち帰ってきない！💢」（訳：実家に帰ってきなさい）

この「もうこっち帰ってきない！」を言われるといつも頑張れる。
この言葉のおかげでそんなに今頑張れない状態なのか？と自分に自問自答して、多分この件ならもう少し頑張れそうだ。と勇気が湧いてくる。


「よし。めげずに頑張るゾ！」


私は再びうnこと向き合うことができた。

強行手段

ゴム手袋をはめてゼリーのカップで袋に移した。
以上。
これ以上は思い出したくない。

そして大家さんに連絡をして一緒に状態を見てもらった。

この国の人々の感覚は、いろんな製品に対して「まだ使える」という謎の自信に満ち溢れていて、何回事故ったんやこの車！🚕とかおばけバス！👻みたいなのが現役で活躍している。
大家さんも「このトイレ、まだ使えるんやないか？」って思ったんだろな。
「これ全然流れんから流してもムダやで！」って言ってるのに何回も流してみていた。
重曹を買ってきて入れてみても全く良くならなかった。
（その度に溢れるので私は掃除している）


もう2人してかなり疲れてきたのと、
全然ダメですな〜〜って大家さんも認めざるを得ない流れっぷりなので、
やっとこトイレ工事の方にお願いすることになった。

ケルベロス

それまでの間、屋上にあるトイレを使うことになった。
やっと工事をお願いできることになって、かなりほっとして
自分がトイレに行きたかったことを思い出した。

なんやかんやでもう日もどっぷり暮れていた。
寝る前に絞っておこう。

私は階段を1階から5階の屋上まで駆け上がった。
トイレを目前にしたその瞬間、

\\\\\\\ バウワンワンワンワンワン ////////

咄嗟の出来事に

\\\\\\\ ｷﾞｪｴｴｴｴｴｴｴ ////////

と叫びながら階段を駆け下りる。


状況を掴もう。
トイレを使おうとしたその瞬間、大型犬が私目掛けて飛んできた。
私は大の犬嫌いである。(ぬいぐるみ犬を除く)

「なんでケルベロスおんねん」
「なんでトイレ守ってんねん…」
1階まで下りてもう色々処理が追いつかず笑いと涙が止まらなくなってしまった。
こ、腰抜けた・・・。
なんだかもう身体は健常なんだけど、救急車で運ばれたい。
そんな気分になった。

ハリーポッターと賢者の石の石を守る3つ頭の犬、フラッフィーことケルベロス。

ハリーポッターと賢者の石

もうだいぶ疲れてしまっているのにフルコンボで悪いことは重なる。

色々言っても私はトイレに行きたい。
チラッと1階から屋上を見ると、大家さんがケルベロスを取り押さえていた。

ヨカッタｧー！
あまりの私の叫び様に大家さんが出て来ていた。

私はケルベロスが取り押さえられている間、
やっと
トイレに行けましたとさ。

翌日撮影したケルベロスとの２ショット（遠い）

ゴールデンレトリバーのリリーちゃんは本当に優秀な番犬。

チキン

翌日、トイレが詰まった原因を知った。
チキン🍗だ。
このアパートはエアビーで貸し出してることもあって、色んな国の人が滞在している。国によっては残飯をトイレに流すのを良しとする国もあるようで、チキンが丸ごと出てきたという。

マナーに対して国による意識の違いがこんなとこから出てくるのか！ってちょっとホォ〜ってなった。

ふたたび

またトイレの流れが悪くなりつつあった。もう知らんがな。
ということで私はこのアパートをあとにした・・・

（一応大家さんには言ったよ🚽☜）

あとがき

あとnoteに書けそうな話題・・そんなに大きな事件はこの他にはなかった。
反対に感動したこともあるけど、感動は文字に起こすと面白くない。
他人の不幸は蜜の味って言うんで、noteは私の海外事件簿みたいになってるけど、ちょっとは面白かったでしょうか？

みんな恥ずかしがって❤️押してくれない。
私はネパールの排水口に羞恥心もクソも全てを流して来たので、
大丈夫ですよ🤚
あなたの読んだマーク❤️、励みにまたがんばります👊