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文字をアウトライン化する! 初心者でも迷わないネット印刷のお作法とは?

「文字のアウトライン化」は、ネットで印刷物を作るときに必要なステップです。この操作によって、デジタル化された書体=フォントが原因のトラブルを回避し、印刷物の品質を一定に保つことができるようになります。
この記事では、2031年に創業100年を迎え、エシカルなネット印刷サービスを提供する山櫻が、初心者でも迷わない、文字のアウトライン化についてわかりやすくお伝えします。Adobe Illustratorを使用した手順についてもご紹介しますよ。
印刷データの作り方については、こちらの記事こちらの記事もご覧ください。



文字のアウトライン化とは?

ここからは、オンライン印刷を入稿するときに、文字のアウトライン化が必要なわけを解き明かします。

アウトライン化とはなにか?

アウトライン化とは、「文字を図形化」することです。
デジタル印刷における文字は、「フォント」と呼ばれるデジタル書体を使います。
このデジタルの書体やロゴなどを、データとして認識させるための処理を「アウトライン化」と呼びます。テキスト情報を図形データとして認識させるのです。

なぜ印刷物を入稿するときにアウトラインが必要なのか?

印刷物を入稿する際、アウトライン化は必須のプロセスです。
アウトライン化された情報は編集できなくなるため、印刷物になったときに、当初のデザインが意図した通りに表示されるようになるからです。
仮に、文字をそのまま入稿すると、勝手に違うフォントに置き換えられたり、文字が正しく表示されなかったりという問題が生じる可能性が少なくありません。

入稿時に指定したフォントが印刷業者によってサポートされていない場合や、フォントのライセンスが許可されていない場合に、図形化されていないと、当初とは異なる仕上がりになってしまうのです。

言い換えると、このプロセスを行うことで、テキストデータは、図形として扱われるため、印刷会社やパソコンのOSに左右されることなく、イメージどおりのデザインが再現できます。

イラストレーターを使った文字のアウトライン方法とは?

ここからは、文字情報を図形化するための代表的なソフト、Adobe Illustrator(イラストレーター)を使った手順をご紹介します。

イラストレーターを使った手順紹介

Adobe Illustratorでの手順は、次の2段階。いたってシンプルです。

①対象となるテキストを選択します。
②「タイプ」メニューから「アウトラインを作成」を選択します。

このプロセスを経ることで、テキストは編集可能な文字から、どのコンピューターでも同じように表示される図形に変換されます。
その後は、当初のフォントを持っていない他者がファイルを開いても、デザインが崩れることなく表示されるようになります。

アウトライン化をした後のポイント

アウトライン化後は、テキストの編集ができなくなります。
そのため、以前のファイルはゴミ箱に入れずに、わかりやすいフォルダに格納しておくことをおすすめします。必要に応じて修正や更新ができるファイルを保存しておくということです。
テキスト情報を図形化ファイルは「別名で保存」し、印刷用として利用します。
この工程を行うことで、オリジナルデータの安全性と、印刷データの正確性の両方を確保することができます。

まとめ

アウトライン化とはなにか?
⇒ テキスト情報を図形データに変換する作業
なぜ印刷物を入稿するときにアウトラインが必要なのか?
⇒ 意図したデザインを崩さずに印刷物に表示させるため
イラストレーターを使った場合の注意点とは?
⇒アウトライン後もオリジナルのファイルは安全な場所に保管しておく

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