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土竜のひとりごと:カミさんに遺す僕の物語

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これまでに書き溜めたもの、このnoteの「土竜のひとりごと」に書いたものを2000字程度の文章に整理してここに集めてみたいと思います。
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#教師

第179話:助けてと言えない

今の子どもの置かれている現状について考えるヒントになるのではないかと最近目に留まった二つ…

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第177話:身辺整理と僕とゴミ

昨年の暮れにどういうわけか突然にもう人生も残り少ないことを感じ、死んだ後にカミさんが困ら…

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第173話:卒業生へのメッセージ

卒業おめでとう 副担任がしゃしゃり出る幕でもありませんが、担任が言いそうにないことを、ひ…

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第164話:呼ばれること

「先生」と呼ばれるようになって40年近い年月が経とうとしているが、「先生」と呼ばれることに…

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第163話:「ぼけ」も楽しく

先日、病院のエレベーターの前でエレベーターが来るのを待っていた。知り合いの見舞いに行った…

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第143話:略語の授業

■略語のパターン 「世界の中心で愛を叫ぶ」って映画を観たことはありますか? なに、まだ生…

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第139話:定時制高校野球部

[ これは定時制に勤務していた頃に書いたものです ] 日本人は野球が好きで、野球には格段の思い入れがあるようである。高校でも、今でこそその勢いはサッカーに押されつつあるが、野球部と言えば、夏の甲子園が全国放送されたり、地区予選には全校生徒を駆り出して応援に出かけたりと、非常に特別で「聖的」な匂いのする部活である。 野球部員と言えば、坊主頭に一年中真っ黒な顔をした見るからにスポーツマンをイメージするし、その監督と言えばやはり生徒からも一目置かれるような立派で厳しい人がまず思い

第129話:校則で拘束

息子がまだほんの小さい頃、こいつと遊ぶのがエラク大変だった。 「かくれんぼしよう」と言う…

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第116話:ため息箱

まだ20代のころ、新設校に勤務したことがあり、若者が集まり、活気あふれる職場だったが、ある…

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第105話:共通テスト切り付け事件

前話の続きのような話です。 荒れる成人式・・そんな時代があったと、平和な成人式の報道を観…

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第104話:荒れ「た」成人式

今年も成人の日がやって来て、それにあわせて卒業生の来校が増えた。成人式自体は市町村で行わ…

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第101話:叱ると怒る

親が教師であるという状況は子供にとって微妙なものなのかもしれない。子供にとって息苦しいら…

空を飛ぶ土竜
2か月前
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第94話:さっちゃん

生徒に驚かされることがある。 例えばこんなことがあった。 初任の学校でテニス部の顧問にな…

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第85話:採点

教員になったばかりのころ、テストの採点は先生というものになった証のようにも思え、ちょっとばかりウキウキした。 思えば長きに渡ってテストというものに苦しめられて来たのであって、自分が逆の立場になったことを自覚し、我ながら意地汚い「うれしさ」を感じていたのかもしれない。 ところが回を追うごとに、億劫になり、年を追うごとに重荷となり、今や完全な苦痛となるに至っている。 年10回の大きなテスト、その他、小テストの採点や問題作成や課題のチェックなど、ほとんど鉛を背負って山道を登らされ