第41話:友人からの手紙
大学の同期に妙な奴がいて、彼は高校卒業後、就職し、5年間勤めた後に大学に入って来た。そこで僕は彼と知り合ったのだが、いつも黒いジーパンに黒のTシャツを着、不精髭にボサボサの頭をし、顔立ちも独特の風貌をしていた。
アフリカに行くのが夢だと学生時代は言い、国文科にいながらスワヒリ語と英語を勉強していた。仕送りはゼロ。泊まり込みの新聞配達のアルバイトで生活の資を得ていた。
大学卒業後もそのアルバイトで2年ほど食いつなぎ、飢餓絶滅の国際的規模のボランティア団体に所属してあちこち駆け