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土竜のひとりごと:カミさんに遺す僕の物語

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これまでに書き溜めたもの、このnoteの「土竜のひとりごと」に書いたものを2000字程度の文章に整理してここに集めてみたいと思います。
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記事一覧

第179話:助けてと言えない

今の子どもの置かれている現状について考えるヒントになるのではないかと最近目に留まった二つ…

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第178話:あっという間

車を買った。乗っていたワゴンRのエンジンオイルが2週間も乗るとカラになり、そのたびに500m…

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第177話:身辺整理と僕とゴミ

昨年の暮れにどういうわけか突然にもう人生も残り少ないことを感じ、死んだ後にカミさんが困ら…

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第176話:受験生への愚私信

老人のたわごとだと思って聞いてください。 日本には「住めば都」といういい言葉があります。…

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第175話:助けての必要性

*これは8年間勤めた学校を離任するときに話した内容です。個人的な備忘録に過ぎないとご承知…

6

第174話:「絆」について考えたい

これは2016.11に、国民投票でイギリスのEU離脱が決まり、アメリカでトランプ大統領が当選した…

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第173話:卒業生へのメッセージ

卒業おめでとう 副担任がしゃしゃり出る幕でもありませんが、担任が言いそうにないことを、ひと言。 この一年、担任の先生はなかなか大変でした。3年の担任というのは実はとても大変なのです。物理的にも気が狂うほど大量の仕事があるし、君らの一生にかかわる精神的にもきつい仕事です。言うことをきかん奴もいますね。 先生はそんな気配を感じさせなかったかと思いますが、あらゆるデータをかき集めて君たちの可能性を考える毎日です。毎日がストレス。ひょっとしたらデートがあるかもしれない?のに、物理

第172話:心にささるひと言

迂闊にも自分の老いに気づかず、他人に指摘されて初めてそうなんだと思ったのは、53歳の誕生日…

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第171話:少年喪失

コロナのワクチン接種の2回目を先週の金曜日に打った。 1回目は翌日腕が痛むくらいで何とも…

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第170話:国語ができるようになる方法

ある国語教師のつぶやき ■ 国語ができるように なりたいと思う人は、 考えてください。 考…

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第169話:自分への信頼が崩壊する日

最近、同じ職場の同僚を呼ぼうとしてその名が出てこないことが多くなった。 同僚にも親しい人…

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第168話:捨てられないもの

定時制に勤めていた時、生徒と話すのは新鮮だった。 僕の常識にはない新鮮な感覚を彼らが持っ…

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第167話:芥川と茂吉の恋文

メールやラインが全盛の時代にあって、恋文など書く人はいなくなってしまったのではないかと思…

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第166話:仰げば尊し

仰げば尊しという歌があって、昔は卒業式では必ず歌われた曲であった。最近では歌われないことも多くなってきているようで、年々、この歌を知らない生徒が増えてきている。 確かに「仰げば尊し、我が師の恩」と言われるような師弟関係が現代では希薄になっていて、空疎な響きに感じられるのかもしれない。 ちなみに今、ワープロで「我が師」を変換したら「和菓子」となってしまった。「おなか減ったから、先生、何かお菓子ちょうだい」と女生徒に言われる昨今、「師」という重々しい尊敬を振りかざすのも「おかし