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土竜のひとりごと:まとめ記事:カミさんに遺す僕の物語

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これまでに書き溜めたもの、このnoteの「土竜のひとりごと」に書いたものを2000字程度の文章に整理してここに集めてみたいと思います。
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2021年3月の記事一覧

第216話:定年退職

2021年3月、これは単なる個人的な日記です。 今日、学校では離任式があり、基本的には本日を…

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第203話:焦るAI

数年前のインハイの地区予選。テニスの団体戦が行われる日の朝、試合会場に向かうために早起き…

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第195話:明石海人という歌人

昨日、長島愛生園で、1931~56に死亡したハンセン病患者の死亡者の8割、1834人の解剖録が発見…

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第179話:助けてと言えない

今の子どもの置かれている現状について考えるヒントになるのではないかと最近目に留まった二つ…

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第178話:あっという間

車を買った。乗っていたワゴンRのエンジンオイルが2週間も乗るとカラになり、そのたびに500m…

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第177話:身辺整理と僕とゴミ

昨年の暮れにどういうわけか突然にもう人生も残り少ないことを感じ、死んだ後にカミさんが困ら…

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第166話:仰げば尊し

仰げば尊しという歌があって、昔は卒業式では必ず歌われた曲であった。最近では歌われないことも多くなってきているようで、年々、この歌を知らない生徒が増えてきている。 確かに「仰げば尊し、我が師の恩」と言われるような師弟関係が現代では希薄になっていて、空疎な響きに感じられるのかもしれない。 ちなみに今、ワープロで「我が師」を変換したら「和菓子」となってしまった。「おなか減ったから、先生、何かお菓子ちょうだい」と女生徒に言われる昨今、「師」という重々しい尊敬を振りかざすのも「おかし

第143話:略語の授業

■略語のパターン 「世界の中心で愛を叫ぶ」って映画を観たことはありますか? なに、まだ生…

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第125話:月の勉強

*)これは教材だと承知してください。 太陽は東から昇って西に沈むけど、月は? 「なぞなぞ…

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第94話:さっちゃん

生徒に驚かされることがある。 例えばこんなことがあった。 初任の学校でテニス部の顧問にな…

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第56話:電車

[ 子育ての記憶と記録 ]    子供を初めて持った頃 寝ている子供があんまり静かなものだから…

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第48話:認識

[ 子育ての記憶と記録:1歳9か月 ] 1歳と9カ月を迎えているウチのガキこと亮太は、ただ今…

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第38話:亮太の夏

[ 子育ての記憶と記録:1]   8月、亮太が生後8カ月を迎えている。ようよう「タッチ」が…

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第35話:壁

人間というやつは不思議なもので、海に向かって浜辺に立つと必ず石を手に取って海に投げ込もうとする。どういう習性に基づいた行為なのか知らないが、それは毎日誰かの手によってなされているに違いない。 人類が発生してからかなり長い年月が経った訳だが、こんなに石を投げ込まれて、それでも埋まってしまわない海ってやつも、こう考えると感動に値する何かなのかもしれない。 ご多分に漏れず僕も大概は石を投げ込む。無論、理由はわからない。ただそうしてしまうだけである。最近“真似っ子”の3歳の息子も僕の