そらうた

日本古来の麻を使って糸を績むことをやっています。 もともと羊毛フェルトでいきものモチ…

そらうた

日本古来の麻を使って糸を績むことをやっています。 もともと羊毛フェルトでいきものモチーフの雑貨をつくっていて、 手績み麻糸と羊毛フェルトのいきものを組み合わせてサンキャッチャーやガーランドをつくっています。 こちらでは麻のことや麻糸を使った手仕事のことを書いています

最近の記事

麻つながりの場所

長野に拠点を移し、ふと見渡すと麻つながりの場所がいくつもあることに気づく。 戸隠に行く時に鬼無里(きなさ)という場所を通った。 旅の駅に寄って 向かいにふるさと資料館があったので行ってみることにした。 外にこんなものが。 これを見て、へぇ~"麻"に関するものがあるのか、くらいにしか思わなかった。 中に入ってみたらビックリ。 麻に関する展示がこんなにしっかりされている所は初めて。 ざっくりと。 麻殻がアートになってる! じっくり見てしまいます。 この地域は畳糸

    • 4/27 ナガノきのこ大祭に出展します!

      4/27(土)ナガノきのこ大祭に出展します! 10:00~16:00 千曲市のあんずホール 羊毛フェルトメインですが、手績み麻糸を使ったきのこ作品もお持ちします。 なかなか麻糸を使った作品を出せる場がなく、 そのあとは7月の信州ハンドクラフトフェスタかなと思います。 色々なことをすっ飛ばしていますが、 4月から拠点を長野に移しました。 地域でいうと"中信"というやつ。 イベント出展も長野県がメインになっていくかと思います。 たまたまですが、いま住んでいる地域は麻と

      • 麻糸を使う~ドリームキャッチャー~

        初めて麻の糸績みを体験してからだいたい10年くらいになります。 後継者養成講座を受けて麻糸を績むことができるようになって そのあと皆さんどうされているのでしょうね。 サークルがあれば参加して身につけた技術を忘れないようにしてる人、 ひたすら糸を績みためる人 などなど。 もともとモノ作りをしていた人じゃないと、なかなか糸を使ってなにかをしようとはならない感じがしています。 私は糸績みを体験した時には羊毛フェルトでつくることをやっていたので、糸は自分の作品になにかの形

        • 冬のA-line 出展報告

          冬のA-line 2日間ありがとうございました!! あっというまでした。 土曜はのんびりでしたが日曜はお客さんがたえなかったです。 急遽3面使えることがわかり、テーブル3台を並べました。 いつもは端っこに並べている麻作品もテーブル1つ使って並べることができました。 この形だと麻作品メインで見られるので、お客さんに説明しやすかったです。 たくさん見ていただけました。 耳飾りは、小さなわっかを縫い針を使ってドリームキャッチャーを編むようにしてつくっています。 実は

        麻つながりの場所

          思いがけず"麻"に出会う

          冬のA-line出展のため青森へ。 いつも浅虫温泉に寄ることにしている。 1年に1回 冬のA-lineのタイミングで。 いつもは駅出てすぐの足湯に入り、そのまま浅虫水族館に行ってしまうのですが、 この日は 前日あたたかくて次の日は雪がちらつく気温差20℃くらいで寒かったのです。 温泉につかりたくて日帰り入浴ができる所を探して歩きました。 そして、こんな所に出会いました。 温泉卵をつくれるのと、温泉が飲めるのがあって、その奥に足湯がありました。 入っていく時はと

          思いがけず"麻"に出会う

          冬のA-lineに出展します!

          2/17(土)18(日)青森アスパムでの『冬のA-line』に 出展します! 工房そらうたは1Fホール 入口近くです。 羊毛フェルトの作品メインですが、手績み麻糸を使った耳飾りもお持ちします。 紅花染めや正藍染のものもあります。 ぜひ実物を見てもらいたいです。

          冬のA-lineに出展します!

          麻と向き合う時間

          糸が足りなくなったので糸績みから。 糸績みをするタイミングは、いつも必要に迫られて。 しかも時間をあまりかけられないためにサクッとやりたい。 それでいいのかと思ったこともあるけれど、必要な場があるというのはありがたいこと。 忘れない程度に定期的に績む時間を持てる。 麻打ち体験の時に 他のメンバーはサークルがある時しかやらないって言ってた。 日常生活の中であえて糸を績む時間をつくるのはなかなか難しいのかもしれない。 績んだ糸のその先が見えなければなおさら。 今回

          麻と向き合う時間

          麻打ち体験

          11月に須賀川で「麻打ち(あさぶち)」の体験会&糸績みがあり、行ってきました。 精麻→→→麻打ち→→→打ち麻 私たちがやっている糸績みは精麻をさいてつないでいるわけではなく、 上記の過程を経て糸績みをするための繊維の状態になります。 上の写真のものが「打ち麻」 私はふだんはこの状態のものを仕入れさせてもらっていて、 ここからさいて糸にしていきます。 なので、今回はふだんは誰かが手をかけてくれている作業を体験します。 ここから麻打ち体験です。 精麻をお湯に入れてし

          カラフル

          手績み麻糸といえば白からクリーム色っぽい色がそのものの色ですが、 私は羊毛の糸も紡ぐのでカラフルな羊毛の糸に見慣れていて、麻糸の白っぽい色だけをひたすら見ながら績むのは飽きてしまいます。 打ち麻の状態のものをベンガラ染めで自分で染めて使ってたこともありますが、 麻糸仲間が正藍染や紅花染めをやっていて、打ち麻を染めてくれていたのでそれらを買わせてもらって使っていました。 正藍染のブルーはなんともいえない美しさで好きです。 が、今はもう使いきってしまい手元にはありません

          スローな世界

          糸を績むという行為はとてもスローな時間が流れています。 手を使って何かを生み出すのはとても贅沢なことかもしれません。 手を使って何かを生み出すこと自体、今の世の中ではあまりやらなくなっています。 機械で作られたモノに囲まれているのが当たり前になっています。 麻を使った繊維がだんだん使われなくなってしまったのは機械化ができなかったからというのが理由の一つと言われます。 糸に関わるようになって"紡績"というものが何かを知ったのですが、麻は手績みで糸をつくります。 人

          スローな世界

          糸績み

          先日 麻糸仲間から打ち麻を仕入れました。 ホワホワで美しいです。 いつも当たり前すぎて説明をすっ飛ばしているのですが、 大麻は許可を得ている農家さんしか育てることはできず、麻糸仲間がつながりのある農家さんから精麻を仕入れてくれています。 精麻を裂いて使っているわけではなく、そこから何行程か経て「打ち麻」の状態になります。 麻糸仲間が「打ち麻」の状態まで手を加えてくれていて、それを買わせてもらっています。 いま使っているものは自然栽培の麻です。 麻=自然なモノとい

          大麻布

          だいぶ前ですが、関川しな織センターでやっていた自然布展を見に行った時に買ったストール。 蚊帳をストールに編んだもので、大麻布です。 なかなかのお値段でした。 だいぶぼろぼろになってきましたか、使うほど柔らかくなって馴染んできます。 夏の暑い時はこれを水でぬらして首に巻くと涼しくて気持ちいいです。 いま 大麻布を手にするチャンスがあるとしたら、蚊帳が一番可能性が高いかな? ただ、蚊帳はだいぶ早い時期に化学繊維に変わったと聞いたことがあるので、 蚊帳=大麻布とも

          繊維としての"麻"

          日本古来の"麻"に関わって約9年になりますが、 大前提として私が興味があるのは繊維としての麻です。 それは茎から繊維をとって糸にするという部分であり、あくまで素材としての"麻"ということです。 なぜこういう書き方をするかというと、 "麻に興味があります!"という人と色々出会うのですが、いまいち話が噛み合わないことがあります。 麻に興味があります!という方たちの中で繊維としての麻に興味がある方はかなり少数で、 たいてい "医療大麻が・・・・"、とかCBD オイルとか

          繊維としての"麻"

          麻のこと

          工房そらうたは羊毛フェルトの人のイメージかもしれませんが、 麻糸績みというものに関わって9年くらいになります。(ずっとそれだけをやっていたわけではありません) アメブロでは以前ちょこちょこ書いてましたが、麻のことを自分の言葉で少しずつ伝えることが必要かなと思い、noteに書いてみることにしました。 気が向いた時にちょこちょこ書こうと思います。 先日 見学させてもらいました。 麻の茎を収穫後すぐ茹でて乾かしてるところ。 なんとも言えない良い色ですよね。 "ゆでたての枝豆