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人生は装い次第でこんなに変わる!~インド刺繍itobanashi伊達文香×国際イメージコンサルタント冨岡礼〜

2020年2月24日(祝)、アトリエ「そらとひと」@蔵前では、インド刺繍を用いたアパレルブランド「itobanashi(いとばなし)」の代表・伊達文香(だてふみか)さんと国際イメージコンサルタント・冨岡礼(とみおかあや)さんと、のトークイベントが開催されました。参加者の皆さんは、あらかじめ「こんな自分になりたい」とイメージを膨らませてやってきました。アトリエにはわくわくした空気が満ちています。

人の第一印象はたったの2秒で決まる

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お話は、冨岡さんからスタート。
まず驚いたのは、人の第一印象はたったの2秒で決まるということ。そして、印象を左右する要素のうち、実に70%が視覚から入ってくるのだそうです。この第一印象を輝かせるのが冨岡さんのお仕事。装いだけでなく、立ち振る舞いなども含めて、ひとりひとりの持ち味を“見える化”していきます。その結果、初対面でも誤解されることなく自分らしさが相手に伝わって、驚くほど自分に自信がもてるようになったり、仕事やプライベートが充実したりするのだそう。

とはいえ、「自分の良さも、自分をどう見せたいのかも分からない」という声もよく聞きます。社会的な制約のある仕事中の顔、趣味を楽しむ休日の顔など、複数の顔を使い分けているうちに混乱してしまうのですね。冨岡さんいわく、大事なのは「自分は何が好きなのか?」「この場で自分は何を期待されているのか?」という2軸で自分らしさを表現すること。現在の自分をよく理解した上で、なりたい自分を思い描いて、その「差」を知ることも大切です。

会場がもっとも沸いたのは、冨岡さんがコンサルティングを手がけた方々の“ビフォー&アフター”の写真でした。アフターの写真に共通しているのは、オシャレな装いだけでなく、自信に満ちあふれた弾けるような笑顔!
たかが装い、されど装い。人は装いを変えることでここまで変われるのですね。

“刺繍には、人生をほんのちょっと変える力がある”

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次は、学生時代に留学したインドで刺繍に魅了され、エシカルファッションブランド「itobanashi」を立ち上げた伊達さんのお話です。
itobanashiが扱うのは、カンタ刺繍、アリ刺繍、チカン刺繍の3種類。いずれも1000年を超える歴史を持つ伝統的な手しごとで、1枚の布に6カ月もの時間をかけて刺繍が施されていきます。けれども、昨今の急速な経済発展や政情不安から、担い手の数が減りつつあるのだそう。なんとか暮らしを、そして美しい伝統を守りたいという思いで布に向かう人々の気持ちと、フェアトレードという形でその刺繍を日本に伝えようとしている伊達さんの思いはぴたりと一致しています。「つくる人と使う人、双方の暮らしを豊かにしていくこと」を目指して、ブランドは3年目を迎えました。
「お客さまに伝えたいのは“刺繍には、人生をほんのちょっと変える力がある”ということ。実際、『itobanashiの洋服を着るようになって、特別なところに出かけようと思うようになった』と言っていただくこともあって、うれしいですね」そう語る伊達さん。
ウィークデーはジャケットしか着ない女性が休日の装いに悩むという声もよく聞きますが、Itobanashiはそんな方にぴったり。慌ただしい日常を離れ、悠久の時を経た美しいインド刺繍に身を包めば、自然と本来の自分の顔へと戻れるような気がします。

どんな自分になりたいのかが一番大事

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お2人のトークの後は、冨岡さんへの相談タイム。「黒をやわらかく着たいなら、itobanashiさんのグレーのストールを巻いてみて」「大人っぽく見せたければ、前髪を横に流したら?」アドバイスひとつでがらりと変わる雰囲気には、温かい歓声と拍手が!
店頭に立つことが多い伊達さんからは、コンサルティング方法についての質問もありました。
「いまどのような仕事していて自分をどのように見せたいのか、これからどういうイメージを目指したいのか等をお聞きしていきます。その方の個性を大切にしながら、いかに輝けるのかが大切ですね」と冨岡さん。お仕事へのスタンスが垣間見えた一言でした。

どんな自分になりたいのかが一番大事。いくら似合うよって言われても、それがなりたい自分のイメージと違っていたら、絶対に決断できないよね」
「新しい色とかスタイルに挑戦したいと思うのは、自分が変わりたいっていうサインなのかも」参加者からのそんな声は、装いがメンタルに深く関わっていることを表していました。

自分はどう生きていきたいのか?と改めて未来に思いを馳せながら、最後はそれぞれitobanashiの洋服を手に取ったり、冨岡さんにアドバイスを求めたり、楽しい時間はあっという間に過ぎていきました。

                          (文/棚澤明子)


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