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社会不安障害の方へ
こんにちは、Soratoです。
今日は私のkindle本を読んでくださった社会不安の方へのご連絡。
社会不安の本を書いています
前にも申した通り、現在、社会不安に特化したkindle本の作成を進めています。
第三巻は「恐怖」を扱うと告知していましたが、シリーズものとして続けるのが難しいことと、不安神経症と社会不安を一緒に書くのが限界ということを伝えられたのであればこれまで通りkindleでもいいかなと思ったので、kindleに戻ることにしました。
話が二転三転して申し訳ないのですが、私もさぐりさぐりやっておりますので辛抱強くお付き合いください。
はじめのころに「noteをはじめた理由」でnoteを中心に活動していくと書きましたが、若干方向性が変わってきたのであの記事はいずれ修正or削除しますね。
完成にはしばらくかかりそう
完成時期については半年以上先になりそうです。
一部仕上がってる部分もありますが、年内に仕上げられれば十分かなって感じです。
読者さんにとっては大分時間がかかるように感じるかもしれませんが、私が扱っている問題って心の病気という「答えの出ていない問題」なので、どうしても時間がかかるんですよね。
・ありとあらゆる本を読み、
・社会不安の人に共通の傾向を見出し、
・既に実績を上げている心理療法の骨格を正確に理解し、
・私が実際に経験したことを引き合いに出しながら、専門的な理論を詳細に、且つ、分かりやすく説明する
というステップを踏みながら書いているためすごく時間がかかってしまいます。
目的に意識を向ける
と、しばらく時間がかかりそうで読者さんには申し訳ないなと思っているのですが、せっかくnoteがあるということで、進捗状況や一部内容を紹介することにしました。
次作の社会不安障害の治し方でメイン参考図書としてあげるのは以下の二冊です。
「対人恐怖症を一瞬で治す方法 著 巣鴨ジロー」
「あがり症は治さなくていい 著 佐藤 健陽」
この二冊と、森田療法、私が社会不安を治した方法、そして、様々な社会不安に関する研究を統合して、二つの大きな結論と改善策を提示します。
まず、一冊目の「対人恐怖症を一瞬で治す方法」ですが、この本は全二巻で52ページという非常にライトな本です。
表紙も私のkindle本と同じでやる気がなく、テンプレを使った自作だろうなという感じですが(最近は個人出版でも依頼して表紙作成するのが当たり前です)、現時点で評価数360と対人恐怖の本では異様な存在感をはなっています。
回復法はすごく単純で、
「社会不安の症状なんてどうでもいいので、やるべきこと・目的に常に意識を向ける」
というもの。
※社会不安の症状
→赤面、発汗、声の震え、声の上ずりなど
※やるべきこと・目的
→床屋であれば髪を切ってもらうこと、朝礼であれば重要課題の共有、買い物や学校といった他のさまざまなことにおいてもやるべきタスク
いったい何が理由でそんなことをする必要があるのか、はたまた本当に効果があるのか疑問に感じると思いますが、この方法が社会不安に有効な回復法の一つであることはほぼ間違いないです。
「社交不安障害 理解と改善のためのプログラム 著 岡田尊司」という本に次のような記述があります。
不安にとらわれすぎないために大切なことは、不安を感じてしまうかどうかではなく、違うところに目を向けることだ。不安になろうがなるまいが、そんなことはどうでもよく、肝心なことは、自分が伝えたいと思っていることを誠心誠意伝えることだと、自分の使命や思いに重きを置くのである。
うまくいこうがいくまいが、笑われようが喝采されようが、聴衆の反応ではなく、自分が伝えたい思いの方に集中する。この考え方を身につけることができると、人前で話すといった場面で、たとえ緊張しても、うまくスピーチやプレゼンをやりこなせるようになる。
「人前での不安なんてどうでもよく、自分が伝えたいと思っていること、伝えたい思い(話の目的)に集中する」
「対人恐怖を一瞬で治す方法」とまったく同じ方法ですね。
著者の岡田尊司さんは社会不安障害以外にも、「発達障害」「パーソナリティ障害」「自閉スペクトラム症」「愛着障害」「適応障害」といった様々な心の問題に関する著書を出している精神科医の方です。
博学で臨床経験もある精神科医の方が、amazonのkindleunlimitedで読める個人出版の本の内容を参考に一般書を出すなんてまずありえませんし、発行年度から考えても、巣鴨ジローさんが逆をした可能性もありません。
発行年度
「対人恐怖を一瞬で治す方法」 2016年8月
「社交不安障害 理解と改善のためのプログラム」 2019年1月
「対人恐怖を克服した人の示す回復法が精神科医の推奨する方法と完全に一致している」
社会不安の方が第一に試してみるべき方法であることは間違いないでしょう。
(タイトル通り「一瞬で治せる」かは疑問ですが、方向性としては十分推奨できます)
なぜこのような現象が?
なぜこのような現象が起こるかというと、巣鴨ジローさんの本が完全に森田療法だからです。
前にも述べましたが、この本の内容は完全に森田療法であり、私は全二巻の要点をリストアップし、すべてを森田療法の用語で説明ができます。
森田療法との比較は長くなるのでここではしませんが、この方法のポイントを私的に簡単にまとめると、
・社会不安の人の今の状況は、自分のことばかりに意識がいってしまい(自分の体の感覚や自分がどう思われているか)、それがゆえに悪循環にはまってしまっているので、意識を別に向ける(目的に向ける)ことでその状態から抜け出す
ということです。
もっと簡単に言い換えると、
人にどう思われているか、自分の振る舞いがどうかばかり気にしていても社会不安が悪化する一方だから、「やるべきことをできたならそれでいいじゃん」という考えにシフトしていく
と言ってもいいかな。
現在様々な社会不安の資料を読み漁り、kindle本ではこの点をすっごく詳細に、且つ、分かりやすく解説する予定ですので、社会不安の方は是非期待していてください。
社会不安になりやすい人によく見られる傾向
二冊目はあがり症専門カウンセラー・佐藤健陽さんの「あがり症は治さなくていい」という本です。
あがり症の本ですが、内容は社会不安の人にも十分参考になります。
(最近はあがり症も社会不安と同様に扱うクリニックが多いですね)
こちらの本の重要なポイントは、
・あがり症の人は「人前では緊張せず流ちょうに話せなければならない」という考えのせいで余計に苦しくなってしまっている
という点。
あがり症の人によく見られる「あがってはならない、あがってはならない」という考えが、「緊張したらどうしよう」「失敗したらどうしよう」という恐怖心を誘発し、結果、緊張を無理に抑え込もうとして逆に悪化するというよく見られるパターンを改善していくことを提案しています。
例えて言うと、すごく好きな人がいて、「この人と絶対に付き合いたい!」と思えば思うほど「ふられたら私の人生はおしまいだ」「拒絶されたらどうしよう」と恐怖心も湧いてきてガチガチになってしまうのと似てますかね。
同書によると、あがり症の人には理想主義者、完璧主義者、負けず嫌いの人が多いそうです。
緊張しまいと思えば思うほど緊張する謎の逆効果現象に陥りやすい人ともいえそうです。
私もこのタイプであり、回復の前後で大きく変わったのは症状自体ではなく、「人前では堂々としていなければならない」「理想的なコミュニケーションがとれなければならない」という対人関係に関する考え方なので、内容に関しては完全に同意です。
(以前の私は人前でオドオドするのが死ぬほど嫌でしたが、今は「私は人付き合いが苦手なタイプでいいや」と思っています)
メンタルクリニックのホームページでも社会不安の人に見られる性格傾向として、「完全主義、理想主義、人に良く思われたい」を目にするので、社会不安の人には結構多いのだと思います。
私の二冊目のkindle本の「性格と遺伝の話」を読んで、無理にポジティブになれなくてもいいと安堵した方は、社会不安に関しても同じような話をするので、こちらも期待しておいてくださいね。
終わりに
と、今回は社会不安の方への連絡事項でした。
要点だけをパパっと紹介しただけの記事でしたが、もちろんkindle本ではこんなレベルの解説ではないのでご安心ください。
また、私は社会不安の回復において森田療法やACTとは全然違うこともしていますが、その点も記載し、理論を交えながらすべてを一直線につなげます。
作業量が膨大すぎて正直すごく憂鬱なんですが、構想自体はできているので頑張って書き進めていこうと思っています。
私にとって本を書くってやりがいのあることではあるけれど、「死ぬほど大変な作業」なんですよね。
ちなみに、不安神経症の人は対人恐怖とはあまり関係ない部分が多いと思うので、参考程度と捉えてもらって構いません!
補足
念のため書いておきますが、私は巣鴨ジローさんの本を「森田療法のパクリ」と言っているわけではなく、内容が一緒ということはむしろ私からすると賛辞なのでその点は誤解なされずに。
エビデンスレベルでも示しましたが、私は個人の体験談はあまり重視していませんし、これほど対人恐怖における森田療法の実践法を簡潔に示してくれている本は他になかったのですごく勉強になりました。
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