続く試練、デイケアの仕事⑥
ワゴン車をぶつけて落ち込む私でしたが、落ち込み続ける暇もなく、色々な仕事が舞い込みます。
運転に次ぐ試練は、「レクリエーション」でした。
どちらかというと、冷めた性格で全力で盛り上がったりお祭り騒ぎが苦手でした。
だから、レクリエーションでははじっこの方で「わー!すごーい!」とか言うのが精一杯。
しかし、レクリエーションの補佐からそろそろレクリエーションリーダーを任されることに。
リーダーになると、その日どのようなレクを行うか考え、レクを仕切り、補佐の職員に協力を仰がねばなりませんでした。
人前で話すのが得意でなかったので、かなりの苦痛でした。
でも、デイでは心から笑ってレクを楽しみにして下さってる方もいる。帰りの車内でも、「今日のレクリエーション面白かったねー!」などと話をする方もいる。
先輩たちを見ていると、かなり振り切っていました。カツラを被ったり、女装をしたり。
「恥ずかしいとか言ってられないな。」覚悟を決めて、思いっきりやり切ろうと腹を括りました。
職員が楽しんでいないのに、利用者様が楽しい訳はないのです。勤務していて、感じたことです。
「私も思いっきり楽しむぞ!」そんな気持ちで、私は以前とは人が変わったように明るく、大きな声を出せるようになりました。
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