最後のクリスマス
平成30年のクリスマス。その時の記事がこちら↓
熱が出たことにより、クリスマスコンサートに行けなかった父でしたが、別の日にクリスマスらしいことをしていたことをふと思い出しました。
妹が突然「クリパしよーよ!」と言い出しました。
一体なにするつもりだと思っていると、サンタクロースの帽子やトナカイのカチューシャなどを病院に持ってやって来たのです。
かぶって記念写真を撮りたいと言うので、ちょうど車椅子に乗って起きていた父に見せると、なんとも嫌そうな表情をしました。
「こういうかわいいのは絶対嫌いだろうな、今までやったこともないし。頑固親父だからな。」
そう思っていた予感が的中しました。
しかし、せっかく妹が持ってきてくれたし、クリスマスらしいことしようと私と妹はサンタクロースの帽子をかぶりました。
「父さんも」と、トナカイのカチューシャをかぶせると、やっぱりすごい顔をしています。
母もいたので、「写真撮るよー、笑ってー」と声をかけますが眉間にシワが。
撮ってくれた写真はみんな渋い顔をしていました。
キャラじゃないのに無理矢理かぶせてごめんね。でも、こういうこと家族でしたことなかったので私はとても楽しかったです。
母も妹も笑顔でした。家族みんなで過ごした最後のクリスマスのひととき。写真を見ると、その時のことを思い出します。
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