ノベルゲームで使う 背景,BGM,SEの仕様書の書き方をサクっと紹介(ノベルゲーム制作講座 33 仕様書編②)
背景の仕様を切る際は、アイレベルを意識しよう。
BGMの指定は、音屋が完成形をイメージしやすいように。
SEの指定は、音の種類+擬音+使用するシーンを書く。
■仕様書の書き方:背景
キャラの立ち絵、イベントCGの仕様書が完成したら、
次に決めるべきなのは、背景CGの仕様書です。
プロット段階で必要な背景(校舎、主人公の家など)の数はわかるので、
企画規模に合わせて、必要な数だけ背景の仕様をまとめます。
背景CGは、写真を加工したものと、
写真を元に線画から書き起こすパターンがあります。
どちらにしろ、
背景を発注する際は写真資料があるとイメージが伝わりやすいでしょう。
取材旅行の際に撮影した街角の写真などを元に、
必要なオブジェを追加したり、不要な看板の文字などを消してもらいます。
■ゲーム画面におけるアイレベル
ノベルゲームでは、キャラの立ち絵が画面で浮かないよう
目線の高さ=「アイレベル」を調整する必要があります。
ノベルゲームは基本的に、主人公=ユーザーであり、
画面に表示される景色は、主人公視点になります。
つまり、「主人公の目線の高さ」で
背景の水平線の位置を調整しないといけないわけです。
(©ALcot)
ただし、ゲームでは画面構成をリアル寄りにしてはいけません。
上のサンプルをリアルに表現すると、男女で背の高さが異なるので、
本来は女の子の頭しか見えず、画面の下に埋もれてしまいます。
それだと会話劇が成り立たず、おかしなゲーム画面になってしまうので
男女を同時に表示するために
「主人公のアイレベルに合わせて、頭の位置を中央より上に表示させます」
地面の位置をリアルに考えると、男性は膝立ちをしていることになりますが
「見た目の絵面を重視」してください。
ここが二次元のノベルゲームと、三次元(3Dや、映画、演劇)の違いです。意識して嘘をつきましょう。
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内勤ライターとして、美少女ゲーム業界で15年以上働いてきた経験と、そこで得たノウハウを文章にまとめています。ゲーム業界特有の謎規則や技術解説、仕事に取り組む際の心構えなどもご紹介。応援してくださると定期的に記事が更新されます(人間だもの)