『13階信仰』
「自分を助ける最良の人は自分」
という言葉が特に響いた。
周りの人の励ましもありながら、
これは主人公が自分の力で立ち上がり、自信と誇りを取り戻す物語。
シャシと一緒に英語を習っていた面子が、それぞれの場で英語力を発揮しているシーンがすごく良かった。
言葉の壁や文化圏の違いで悩むシーンは、実際にこういうことがありそうでなんだか辛い気持ちになった。
芽生えそうになった恋もドロドロ展開に突入するのではなく、
お互いを尊重して、お互いに感謝する形で決着をつけるのは、大人の物語という感じがする。
自分で自分の価値観を狭めたり、人生をつまらなくすることはしたくない。
「片腕が動かないから」、
・紙の本は読めない
・長時間座るのがしんどいから映画も観れない
・家事もこなせない
・服も、今はパジャマしか着れない
・就職や社会的なことももう諦めてしまいたい…
という具合で、最近は自分で人生のクオリティを落とすことが癖になっている。
睡眠薬を強くしたおかげで、今日は日中は眠くならずに済んだ。
ぱっちりと朝から目が覚めているのは珍しい。
映画を観ていてもしんどくならない。
すごいぞ、アメル。
歴史の本を読み始めたけど、教科書をパラパラめくっているような感覚で、内容がまるで頭に入ってこない。
情報量があまりにも多い。
こうしてみると、中野京子さんがいかに綺麗で見事な日本語を使って話していたかがわかる。
私もあんな言葉で話してみたい。
「13階」という高さは、私にとっては絶対の信頼がおける領域だった。
“この高さから飛べば、いかなるアクシデントが起ころうとも、死ねる。”
私はこれを『13階信仰』と呼んでいる。
そして間違っていると証明された。
私が身をもって証明する羽目になった。
電線に引っかかった程度で助かった。
『13階信仰』教徒だった私は死ねなかったことにとにかく納得がいかず、自分が迷惑をかけまくったビルに対して
「信じてたのに…!!」
と心の中で何度も愚痴った。
ご迷惑をおかけしました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?