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コミケ惨敗の理由を今さら語る

昨年の夏、夏コミ(C92)に初出展しました。

出展物は一種類。
「コミPo!で武器少女を作ってみた①」
空巫女シリーズのキャラに武器を持たせたイラスト集(20ページ)です。

無謀とも言える初挑戦の結果(売上部数)は、一桁で惨敗に終わりました。
でも、じゃあなぜ、僕は同人イベント参加に拘ったのか?
DL販売でもいいんじゃ?
その辺を少し話そうかと。

話は少し遡るが、30歳手前位の頃、僕がファミマ社員を辞める1か月前、
新しく入ってきた同僚A、何歳か年下だが、趣味の話が意気投合した方で、
趣味で絵師をやっていたが(アニメ・デザイン業界経験はない)、
実際ソシャゲの仕事でイラスト担当してたんじゃないか?って位、すごく上手かった。
デジ絵を独学で始めて10年経つらしいが(アナログ絵は描けないらしい)
ただ、ネット投稿は一切やらなくなったらしい。
何があったのかは知らないが。
イベント参加歴は一度だけで東方Projectの二次創作の合同誌で
こみっく☆トレジャー(大阪のイベント)に出て、50部売り切ったらしい。
ちなみに、彼はニート→働く→ニート→働く→ニ・・・を繰り返しているらしく、
ローコストな生活をして、お金が足りなくなったら働きに出るらしい。
他人の生き方にとやかく口を挟みたくないが、お世辞にも真人間の生き方とは思えない。

ちょうどその頃、仕事でもシフトから外される事も増えてきて、干される一歩手前。
時間的余裕が生まれた為、僕もコミPo!で創作を始めたばかりで、
その頃は正直、コマにモデルを貼り付けるだけ。
今となっては、ほんとお粗末なもの。
↓現存する最古のイラスト

僕も漫画を作って投稿している事を彼に話すと、
「そんなの創作じゃない」とはっきりとバカにされた。
自分はこれだけ勉強してきたと本棚には山のような本。
僕は『外出や旅行が好きで、映画だって劇場で観るのが好き、
そういう感受性や経験も創作に活かせる。本やネットだけじゃない。』

と話したが、
「全て無駄、ネットで映画も観れるし、全部資料は手に入る。」
と彼は譲らなかった。
価値観が合わない部分も多少はあった。

正直、悔しかった。
10年もやってて投稿もしてない臆病者。
ネットファーストなんだろ?
投稿しなかったら誰もお前の書いてる絵なんて知らないし、
覚えて貰えないだろ
、ましてやひきこもりニートだし。
そんな半端者に上から目線で、偉そうな事言われるのが嫌だった。
まぁ、僕も昔はクズだったけどさ。

今思えば・・・
彼は10年を絵に全部費やしてきたんだろう。
僕は人生ハードモードを脱出するのに同じ位の年月費やしてきた。

それだけの違いだけどね。
どっちが社会的に立派なのかは皆さんが好きに思ってくれればいいですけど。

退職後、大企業の事務で働いて、真人間として生きてたけど、
やはり意識はしていた。
過去の他愛無い話だけど、心の片隅にあった。
正直そんな対抗意識、僕が勝手に思ってるだけで、無駄な事かもしれないが。
彼を超えるには、こみ☆トレを超えるイベント、やっぱ『コミケ』か
僕一人の力で、しかも一次創作(オリジナル)で、同じ数売ってやる!
心の奥底でそういう想いもあった。

人生は、どう思おうが、どういうプロセスだろうが、努力が足りなかろうが、結果が出りゃ万々歳なんだけど、
その時、どういう心境だったのかは本人しか知らない訳である。

だからこうして書いてるんだけどね。

でまぁ、それはそれとして・・・
肝心の本の内容に関して、
「コミPo!で武器少女を作ってみた①」
の反省点として

①まず、僕のオリキャラ自体、僕のnoteやpixivを見ないと分からない。
誰なんだっていう説明が一切ない。
何で武器を持たせてるのか?ってコンセプトの部分が薄い。

②イラスト集である事
コミPo!のソフト=3Dモデルの特性上、差別化が難しい。
本来、イラスト集は手描きのクオリティ勝負。
女の子メインならそのキャラの色々な表情やポーズが見たい。
そもそもコミPo!は漫画を作る事に特化したソフトなので、面白いネタ漫画が鉄板だし、
事実、コミPo!を使った同人誌の多くは、仕事ネタの本ばかりと言ってもいい。

③なぜ紙媒体?
今まで僕の作ったものはWeb上で全て無料公開してる。
なぜ今さら紙でお金とるのか?普通の人には分からないって点。
クッソ暑い中足運んで、時代錯誤な紙本買うのか?って話。
電子書籍が当たり前の時代にである。
その辺を僕も少し考えた方が良かった。

④ジャンル間違い
おそらく最大の敗因。
「見つからなかったら、僕が出てないと思っていた」という方もいた。
mixiの何かの創作コミュの運営の方らしい。
これにはほんと申し訳ないと思う。

武器少女は本当に作りたかったものなのか?
だから、僕の中で武器少女は終わっている。
再販(紙版)はしないし、第二弾も出さない。

僕は●●年やったとか、●日に1回は投稿してるとか、
●部売ったとか、@三日目東は10b付けたらフォロワー150人増えたとか、
有名漫画家にRTされたとか、技能レベルでアイツに勝った負けたとか・・・
僕はそういう事ばかりに囚われ過ぎていたかもしれない。
でも、そんな事じゃない。
確かにそれも大事だとは思うけど、

やっぱり大前提でかつ優先すべき考えは、
『自分の作りたいものを作る』のが創作だ。


そこがブレるとダメなんだ。
マジで自分が今何を作ってるのか分からなくなってくる。
あの人に受けるとか、誰の為とかそんな狭い視野は、
小さい子が描いた絵を父母に見せるのと大差ない。

ニコ生やってた頃、たかだか数百人・数千人の狭いコミュで
一族の長みたいにしてエバって、
内輪受けしかしないモノばかり作って、
気付いたらいなくなっていた生主をいっぱい知っている(僕もその一人だ)

僕がこれを作りたいっていうモノがないと伝わらない。
それと創作は技能レベルの自慢大会じゃない。
かつての同僚Aのような絵師はプロにも、アマにも、学生にもゴマンといる。

僕が好きなルーツさんもニコ生出身だが、漫画化路線に行ってヘタクソだ、内輪漫画だと散々批判されてたけど、今じゃアーススターの看板作家だ。

昨年の夏コミ以来、同人イベントから遠ざかっていたが、
なかなか"武器少女の呪縛"から抜け出せなかった。
もうサークル参加はひと夏の思い出として心に留めて、
ひっそりと活動しようという考えもあった。

が、また応募してしまった。
冬コミは今までのミーケを超えなきゃいけない。
いや壊さなきゃいけない。
本当に作りたいもので勝負したいと思っています。

ps.まぁ、対抗意識も必要かなぁとは思うけど、
成り上がりスタイルの僕はなぜか対抗意識持たれやすい
・・・それを感じるんですよ。
「ひっきー、ニート、大学中退、底辺コンビニなんだろ!
お前に俺が負ける訳がない、そんな事あっていいはずがない。
言われる事は滅多にないけど、それをね・・・。
そういうの相手にするの嫌なんですよねー。
僕の対抗意識をあぶり出そうとしてくる感じがね~、どうもねー。
いや、知らねーし。

日本橋ヨヲコの『少女ファイト』引用

↑・・・とブーメラン発言しておいて
マイナス50くらいの人間が4くらいになったんだから、それでいいだろ!
と愚痴になってしまった。

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