中堅看護師の私が仕事で学んだこと
私が社会人になったのは、9年前。
私は看護師としてちょっと大きめな病院に就職した。
当時は、初めての仕事環境に戸惑い、慣れることに必死だった。
学生の頃、大学で学んだ座学や実習とは大違い。
実際の「現場」ならではの機転や視点を必要とされ、慌ただしい空間に翻弄されまくっていた。
そんな私だが、なんだかんだで新卒で入職した今の職場で働き続けている。
今や「中堅」と言われる立場になり、その言葉がなんだか重い。
今回は、新卒9年目の私目線で、看護師として学んだ「仕事での気づき」を紹介していく。
意欲が大切
初めての職場は、何もかもが初めてで一つ一つのことに慣れるのが本当に大変。
特に入職して3か月ほどは毎日「やめたい」と思いながら仕事をしていた。
でも、どんなにやめたくても勉強だけは毎日していた。
看護師は、控えめに言っても「人の命を預かる」という責任の塊のような仕事。
そんな重いものを毎日抱えながら仕事をする。
考えただけでプレッシャーと責任感に押しつぶされそうになる。
そんな時に、私を支えてくれたのが「勉強」だった。
何よりも、自分のために勉強していたが、勉強する姿を見た先輩方が
「あなたは頑張っているから大丈夫!自信をもって!」
と見守ってくれていた。
今思えば、あのとき先輩方が温かく見守りサポートしてくれたから、まだ働き続けているのだろう。
今となっては、後輩たちの教育・サポートに回る立場。
後輩たちの頑張っている姿を見ていると当時の自分を思い出す。
意欲のある人には一生懸命教えようと思うけど、他人事のように構えている人には「教えても無駄かな」と思ってしまう。
出来なくても一生懸命やっている姿の大切さ
をひしひしと感じている。
個人と全体を見る
入職したての頃は仕事慣れが遅く、周りにたくさんサポートしてもらった。
そんな私も今や「中堅」と言われる立場に。
立場上、病棟の管理などを任されることもある。
毎日の検査出しやope出し、入院や退院、患者さんへのケアなど看護師の仕事は思っている以上に大量。
毎日忙しい中、どうしてもスタッフに仕事を依頼しなければならない。
このような時、大切にしているのが
全体の流れと個人の動きを見る
こと。
やみくもに「この人に頼もう」というのはもちろんNG。
看護師は、個人個人で業務量や重みが違ってくる。
今手が空いてても、後々忙しくなるスタッフもいる。
重要な仕事をし終わって、今は手が空いているスタッフもいたり。
仕事内容によっては、依頼するスタッフが限られていたり。
丸々依頼するのではなく、手が空いているスタッフにところどころお願いし、自分がサポートに回ったり。
このように、全体の動きを見つつ、個人への仕事の采配を行っている。
体を大切に
世の中には様々な仕事があり、いろいろな人がいる。
今している仕事が「自分に合っているのか」とモヤモヤしながら仕事をしている人も少なくないと思う。
看護師の場合になるが、
私が言われていたのは「とりあえず3か月」
仕事と環境に慣れるまで、とりあえず3か月続けてみること。
それでも生理的に無理なことや、心身ともに苦しい、というときは無理せず辞めることも大切。
「体が資本」というように、体調を崩してしまったら元も子もない。
私の経験だが、意欲があり頑張っているが職場になじめず適応障害を発症した後輩がいた。
彼女はどうしても仕事を続けたいと思っていたが、職場や親を含めた話し合いで退職することとなった。
退職後、療養し今は新たな職場で楽しく仕事をしているそうだ。
仕事は大切だ。
生きていくうえで欠かせない。
でも、その前に自分の体に目を向けることも大切。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
少しでも参考になれば、うれしいです。
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