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「アイネクライネナハトムジーク」伊坂幸太郎 を読んで元気をもらえた!

ささいな偶然が織りなす奇跡の物語。

とある日本代表ヘビー級ボクサーがチャンピオンに挑戦する。

このボクシングの試合にはじまり、たくさんの人の運命が動き始める。

「ささいなキッカケで人は変われる」

自分自身にもこんな風に変わる可能性があるのじゃないか、と感じることができる。

元気と勇気をもらえる一冊。


登場人物を身近に感じることができる

登場人物の人間性にすごく親近感を感じた。

「あー、こういう人いるよね」

「私もこんな感じだったのかもな」

身近に感じるからこそ、自分の周りでも起こっているのかもしれない、とより一層物語に親近感が沸いた。

登場人物の感情や、立場や、言動。

そのどれもに感情移入しやすく、気が付いたら

「頑張れー!」

と応援している自分がいた。

登場人物たちの変わりように喜んだり、心配したり。

私も似たような体験をしたことのあるエピソードも含まれており、

個人的には「自分は端から見るとどうだったんだろう」

と考える場面もあった。


頑張ろう、と思える

主人公たちは、それぞれ悩みを抱えている。

悩みなんて皆抱えているだろうけど、すごく感情移入した。

昔いじめられた記憶に苦しんでいたり、

転職や別れの瀬戸際で悩んでいたり。

そんな時、ちょっとしたきっかけによって主人公たちの運命が動き出す。

そのキッカケはとても些細なことがほとんど。

ちょっとした気の迷いや心の変化で、こんなにも変わるのか。

でも、それは誰にでも当てはまること。

もしかしたら、私自身にも。

今、悩んでいることがあるけどそのことに対して決断を下すのにはとても勇気がいる。

でも、この本を読んで

「なるようになる」

「違う道を進んでみるのも悪くない」

「何より、自分の気持ちを大切にしないと」

そう思えることができた。

本書との出会いに感謝する。

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